アスパラガスと生ハムの前菜 

アスパラガスと生ハムの前菜

イタリアにはいろんなアスパラガスが存在するんです。 今日使ったのはミラノ近郊の街のメッザーゴ(Mezzago)という街のピンクアスパラガス。ピンクアスパラガスとは聞きなれない種類だろうけど、ここイタリアでも貴重なアスパラ。 その収穫祭で食べた一品を再現してみたのがコレ。 再現といっても難しいものではなく、ちょっとソースの作り方を教えてもらっただけ。 ソースはマヨネーズ、マスタードにオリーブオイルとレモン汁を加えたもの。それに一つまみターメリックを加えるのだけのとってもシンプルなソース。 収穫祭で食べたものは粒マスタードではなくスタンダードなマスタードだったけれど粒マスタードで作ったソースもいける。   アスパラ、生ハムにこのソースを絡めてパクッ。 う~ん、幸せな週末!   アスパラガスと生ハムの前菜の作り方・レシピ 材料  作り方

ラディッキオ・タルディーボのソテー

ラディッキオのソテー ローズマリー風味

ラディッキオはイタリアでは一年中手に入るポピュラーな食材。 ただ今日使ったラディッキオはタルディーボという晩生種のものでこれは秋から春までのみ手に入るイ季節の野菜です。(ラディッキオについて詳しくはこちら) このタルディーボ、高級食材として知られているようにその味、食感、香り、どれをとっても絶品。このような食材はやっぱりあれこれと手を加えるよりもシンプルにいただくのが一番だと思う。 そこで今日はソテーにしてみました。香りづけに加えるのはローズマリー。タルディーボはローズマリー、ローリエ、シナモンなどのスパイスの香りととてもよく合うんですよ。これらのスパイスを加えることでタルディーボの美味しさがより引き立ちます。 素材を生かすのが基本のイタリア料理。 新鮮で美味しい食材が手に入ればもうそれだけで8割は完成したようなもの。 こんなシンプルなレシピでラディッキオ楽しんでみてはいかがでしょうか? ラディッキオのソテー ローズマリー風味の作り方 材料 (4人分) 作り方

麦とサヤインゲンのサラダ

行楽シーズンのお弁当にもピッタリなこのサラダ。 サラダと言っても麦と野菜にチーズも入っているので一品で食べ応えも十分。 今回使ったのはティミリア(timilia)という硬質小麦の一種。 地中海沿岸に古くからあった麦なのだけれど作付け面積当たりの収穫量の低さから一般的な品種改良された小麦に押されて今ではシチリアの一部でのみ栽培されるのみとなってしまった珍しい麦。 農薬や化学肥料を使わなくても育つ強い小麦なのでビオ栽培が比較的しやすい穀物だそう。イタリアでもビオ食材店などで見かけるのみで普通のスーパーでは手に入らない貴重な穀物の一つです。 ファッロ(スペルト小麦)とオルゾ(大麦)の中間のような味なのでファッロやオルゾで作ってもOK。もちろんその他のもち麦などの麦で作っても美味しいですよ。 サヤインゲンは我が家ではこうしてシリアルのサラダを作る時の定番の具材。今回はこれに味のアクセントとしてドライトマトを加えよう。 たっぷりのオリーブオイルで和えた後は冷蔵庫で冷やして夏のサラダランチにもピッタリですよ。   とってもヘルシーなシリアルのサラダ。 これからの季節にピッタリな一品ですね。   麦とサヤインゲンのサラダの作り方 材料 (4人分) 好みの麦 320 g サヤインゲン 400g 好みのチーズ 180g ドライトマト 40g ニンニク 2片 バジル 少々 EVオリーブオイル 塩 作り方 サヤインゲンは水で洗って両端を切り落とした後、1㎝程度に切る。 麦は水で洗い鍋でたっぷりの湯に塩を加えて10分ほど茹でる。同じ鍋にサヤインゲンを加えて更に10分ほど麦と一緒に茹でる。 麦とさやいんげんを茹でている間にチーズを小さく切り、ニンニクも各片を半分に切る。バジルも適当な大きさに切る。ボウルにチーズ、ニンニク、ドライトマト、バジル、塩、たっぷりのオリーブオイルを入れて混ぜ合わせておく。 麦とサヤインゲンが茹で上がったら湯を切り流水で冷やして3のボウルに移して混ぜ合わせる。塩で味を調えて冷蔵庫で冷やしたら出来上がり。食べる前に香りづけのニンニクをとって召し上がれ!

ペルリーナ茄子

ペルリーナ茄子とは?その味と特徴 ペルリーナ茄子とは長さが10-12㎝程度、重さも35g程度のとっても小さなイタリアのシチリア生まれの小ナス。 その可愛らしい見た目から遺伝子組み換えから生まれた品種かと思われるかもしれないですが、実はそうではないんです。ペルリーナ茄子はシチリアのla Perla del Sud社が近年自然交配によって開発した品種で、別名ミニ、ベイビー茄子とも呼ばれます。 味の特徴としては一般的な茄子よりも繊細な味わいで甘味がやや強いです。また皮が薄く、種もほとんどなくコンパクトで実が詰まったナスと言った感じがあります。アクも一般的な茄子よりも少ないので水にさらす必要が無いのも人気が出てきている理由の一つ。 ペルリーナ茄子の食べ方 基本的には一般的な茄子と同じように食べられますが、灰汁が少ないので水にさらす必要はありません。 小さく、実が詰まったナスなのでフライにすると油の吸収も少なく美味しいですよ。 ペルリーナ茄子を使ったレシピ

アグレッティのパスタ

イタリアで春の数カ月間だけ味わえるアグレッティ(アグレッティについて詳しくはこちら)。 今日のランチはこのアグレッティを使ったパスタ。 この長い葉の野菜に合わせる定番パスタはやはりスパゲッティ!そしてイタリアでこのアグレッティのパスタに加える材料の定番はアンチョビ。シンプルなパスタにアンチョビが良いアクセントとなるんです。パスタとアグレッティのシャキシャキとした食感のコントラストもおもしろい一品です。 作り方は至ってシンプルでニンニクとアンチョビをオリーブオイルで炒めてそこへ茹でたアグレッティとパスタを和えるだけ。 とても簡単なパスタだけれど一点だけ気をつけるとしたらアンチョビの塩分がよく効いているのでパスタを茹でる時の塩加減に注意すること。 この時期だけのお楽しみのこの野菜。 こんな風にパスタにしても美味しいですよ。 アグレッティのパスタの作り方 材料 (4人分) アグレッティ 250g スパゲッティ 320g アンチョビ 4-5切れほど ニンニク 1片 EVオリーブオイル 塩 作り方 アグレッティは水でよく洗い3分ほど塩茹でする。茹で上がったら湯をよく切っておく。ニンニクはみじん切りにする。 フライパンにオリーブオイル、ニンニク、アンチョビを入れてアンチョビを崩すように弱火で炒める。 アグレッティを加えてさっと混ぜるように炒める。 パスタを茹でる。 パスタが茹で上がったらフライパンに入れてアグレッティと絡めて出来上がり。

アスパラガスと牛肉の粒マスタード炒め

今が旬のアスパラガスを使った今日の一品はこれ。 アスパラガスと牛肉の粒マスタード炒め。 アスパラガスはどんな素材とでも相性のいい万能選手、とは以前にも書いたけれど本当にそうだと思う。 今日のアスパラの相棒は牛肉。 使ったのは柔らかくてデリケートな味の仔牛の肉だけれどもちろん普通の牛肉でも大丈夫。 アスパラと牛肉の組み合わせは中華のオイスターソース炒めでよく見るけれど今日の味付けは粒マスタード。 ソースを変えるだけで一気に味も雰囲気も変わるから料理と言うのは面白い。 肉に塩、胡椒で味付けをした後は炒めて粒マスタードで和えるだけなのでとっても簡単で失敗もないレシピ。 しかも家に帰ってから15分程度でさっと出来てしまうのも嬉しい。 旬のアスパラガスのアレンジの一つにこんな簡単に出来る一品はいかがでしょうか? アスパラガスと牛肉の粒マスタード炒めの作り方 材料 (4人分) 作り方

赤米とナスとズッキーニのサラダ

「天気もいいし今日はピクニックに行こうか。」 という日のお弁当にピッタリなのがこのサラダ。   サラダと言ってもお米を使うのでこれ一品でイタリア式お弁当の出来上がり。 今回使ったお米は赤米の玄米。無ければ普通の玄米、もしくはオルゾ(大麦)などが時間がたってもべちゃっとならずにお勧め。 そしてイタリアではお米は炊くのではなく、たっぷりのお湯で茹でる。 ちょっと違和感があるかもしれないけれどパスタを茹でるような感覚と思ってもらえればいいかもしれない。   我が家ではこの赤米のサラダの定番の具材はナス。 今回は最近イタリアで人気が出てきた新品種のペルリーナ茄子を使ってみた。 親指ほどの太さのナスなのでそのまま輪切りにして調理でき、煮崩れしないのでこのサラダにピッタリ。 無ければもちろん普通のナスで大丈夫。 たまたまあった若いズッキーニも加え、味のアクセントとして使うのはドライトマト。そしてチーズも入れるのでこれ一品でお弁当となる。 たっぷりのオリーブオイルとミントで和えて爽やかに仕上げよう。   日本式の沢山のおかずを美しく詰めるお弁当がちょっと面倒だな、という気分の時はこんなイタリア式のどーんと一品のみのお弁当で気軽にお出かけはいかがでしょうか?   ingredients (4人分) 赤米(玄米) 400g 茄子 350g ズッキーニ 350g ドライトマト 50g カチョカバロ(or 好みのチーズ) 200g ニンニク 2片 ミント 少々 EVオリーブオイル 塩   …

アーティチョーク(カルチョーフィ)のミネストラ minestra di carciofi

アーティチョークとそら豆のミネストラ

春の香りがいっぱいのこのミネストラ。 使う野菜はカルチョーフィ(アーティチョーク)、そら豆、グリーンピースなどが基本でとっても素朴ないかにも “イタリアの家庭料理” な一品。 それもそのはず、これは夫のノンナ(おばあちゃん)がよく作っていた料理で、じっくりと1時間ほど煮込むことで野菜の甘味と旨味が引き出されたとても美味しい一皿となる。 この料理の重要なポイントはやはりこの “弱火でコトコト、じっくりと” に尽きる。 20分、30分、1時間、とぜひ味見をして欲しい。煮込むほどに味がまろやかになり、旨味が出てくることに気づいてもらえると思う。 そして少しトマトピューレを加えることでさらに美味しさが増す。このトマトはあまり入れるぎると “トマト煮込み” になってしまうので隠し味程度に入れるとよい。 そして出来上がったら火を消して少ーし鍋の中で休ませると味が馴染んでいい味に。 もちろん使う材料も新鮮なものを。 我が家ではそら豆やグリーンピースをメルカートで買ってくるとさやから豆を取り出すのは3歳の娘の仕事。 1歳のころからこの作業のお手伝いをしてくれているのでもう慣れた手つきだ。 新鮮なそら豆は生で食べても美味しいのでもちろん彼女も手伝うをふりをしていつもパクっとつまみ食い。 フレッシュな春野菜をじっくりコトコトと煮込むこのミネストラ。 どうぞイタリアのノンナになった気分で優しい気持ちで作ってくださいね。 きっととっても優しい味の極上の一皿が出来上がりますよ。 アーティチョークとそら豆のミネストラの作り方・レシピ 材料 (4人分) 作り方

トロンベッタズッキーニ

ズッキーニ・トロンベッタ(トランペットズッキーニ)

ズッキーニは日本でもお馴染みの野菜となったけれど、このトロンベッタもズッキーニの一種なんですよ。 このちょっと珍しいイタリア野菜について、次から詳しく解説していきますね! ズッキーニ・トロンベッタとは? 味と特徴 ズッキーニ・トロンベッタとはカボチャの一種で成長するとその名のとおり下部がふくらんだトランペット(イタリア語でトロンベッタ)のような形のかぼちゃとなります。 若い時に収穫されるものがズッキーニと同じように食され、40-50㎝程度の長い形状で普通のズッキーニよりも薄いライムグリーン色をしているのが特徴です。 味の特徴としては普通のズッキーニよりもほんの少しナッツやアボガドような香りがして、やや甘味がつよく、食感がよいのが特徴です。 普通のズッキーニに比べて加熱しても煮崩れしにくいのも特徴で炒め物などにすると美味しいですよ。 ズッキーニ・トロンベッタの旬は? 旬は他のズッキーニと同じように春から夏にかけて。普通の濃い緑色のズッキーニがイタリアでは一年中みかけるのに比べてこのトロンベッタは旬の時期のみ手に入れることが出来る季節の食材です。 イタリアではどこで作られているの? イタリアではリグーリア州、特にアルベンガ(albenga)市周辺で主に生産されるため、”リグーリアのズッキーニ” と言う意味で別名ズッキーネ・リーグリ(zucchine liguri)とも呼ばれています。 ズッキーニ・トロンベッタの食べ方 通常は加熱調理し、普通のズッキーニと同じような食べ方をします。 種が下の膨らんだ部分に集中しているので気になるようであれば細く長い部分を使うとよいです。ただし種も小さく柔らかいので普通に食べられます。 カリッとした食感が特徴なのでスライスして炒め物にすると美味しいですよ。 その他にもパスタにしたりといろいろな使い方が出来ます。 ズッキーニ・トロンベッタを使ったレシピ

トロンベッタズッキーニのパスタ

春から夏にかけて出回るズッキーニ・トロンベッタ。 イタリアでもリグーリア周辺でのみ手に入るちょっと珍しい野菜の一つ(ズッキーニ・トロンベッタについて詳しくはこちら)。 日本ではトロンボンチーノやトランペットズッキーニと呼ばれる長~いズッキーニで普通のズッキーニよりも繊細でクリーミーな味がとても美味しいイタリア野菜です。 今日のランチはこのトロンベッタを使ったパスタ。 牛ミンチを入れても美味しいけれど今回はトロンベッタと玉ねぎのみでシンプルにトロンベッタを味わおう。トロンベッタズッキーニが無ければもちろん普通のズッキーニでもOK。 仕上げにたっぷりとパルミジャーノ・レッジャーノをすりおろせばそれだけでとっても美味しいスピードランチの出来上がり。   ちょっと珍しいこのズッキーニが手に入ったら、こんなシンプルなパスタで味わってみるのもおススメですよ。   トロンベッタズッキーニのパスタの作り方 材料 (2人分) フジッリ(or 好みのパスタ)200g ズッキーニ・トロンベッタ 1本 玉ねぎ ¼個 パルミジャーノ・レッジャーノ 20g 塩 胡椒 EVオリーブオイル 作り方 ズッキーニ・トロンベッタは水で洗い小さく切る。玉ねぎはみじん切りに。 フライパンにオリーブオイルをたっぷりと入れ、玉ねぎを弱火で透明になるまで炒める。 ズッキーニ・トロンベッタと塩、胡椒を加えてさらに5分ほど炒める。 パスタを茹でる。 パスタが茹で上がったら湯を切ってフライパンに入れてズッキーニ・トロンベッタと和える。仕上げにパルミジャーノ・レッジャーノをたっぷりとかけたら出来上がり。

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