冷製パスタのサラダ

今日は、夏の暑さで食欲も料理をする気もない時にぴったりな一皿。 イタリアでは夏になるとよくこうしてパスタを冷やしてサラダのようにして食べるんです。 火を使うのはパスタを茹でる10分程度、あとは他の材料と和えるだけなのでとっても簡単。ひんやりと冷たいパスタが夏の暑い時にはピッタリ。 そしてこのパスタのサラダはイタリアではピクニックの定番のお弁当。春秋の行楽シーズンにはよくこのサラダを広げてピクニックをしているイタリアのファミリーをよく見かけるんですよ。 Visualizza questo post su Instagram Un …

焼きズッキーニ / zucchine grigliate

焼きズッキーニ

日本でもお馴染みのイタリア野菜の一つ、ズッキーニ。 このズッキーニを使った一番シンプルで美味しい料理と言えばこの焼きズッキーニ。 名前のごとくズッキーニをグリルパン等で焼くだけのとても簡単な一品です。 そこへたっぷりのイタリアンパセリ、オリーブオイル、ニンニクをかけて軽く混ぜ合わせると美味しいサイドディッシュに。 ニンニクは香りづけだけに使いたければ大き目に切ってマリネした後に取り除けばいいし、細かく切ってズッキーニと一緒に食べるともっと美味しいですよ。   “シンプルな料理ほど美味しい” とは誰もが知っていること。 この焼きズッキーニはまさに、SIMPLE IS …

イカとトマトとルッコラのサラダ

イカとトマト、もしくは魚介類とトマト、というのはイタリアではよく見る組み合わせだけれど通常はトマトソースで煮込むのが一般的。 今日はこの組み合わせでサラダを作ってみよう。 この一品、サラダなので作り方は至って簡単。茹でたイカをその他の材料と和えるだけ。今回は材料を割と小さめにカットしたけれど面倒ならばもっとざっくり大きく切っても美味しいですよ。   暑くて食欲がない時にこんなパッと作れて美味しいイタリアンサラダ、というのはいかがでしょうか? 烏賊とルッコラとトマトのサラダの作り方 材料 (4人分) 作り方

揚げ焼き蒸しナス

揚げ焼き蒸し茄子。 名前のとおり、揚げて、焼いて、蒸した茄子のこと。3つの工程があるのにフライパン一つで出来てしかも揚げるよりも後片付けがラクで焼くだけよりもボリュームがあり、蒸すよりも簡単。そしてなによりナスがふんわりトロリと仕上がってとっても美味しいんですよ。 使う茄子は米ナスのような大ぶりのものがおすすめ。 この大ぶりの茄子を2㎝ほどの厚さに切って油(我が家の場合はオリーブオイルを使用)を多めに入れたフライパンで揚げ焼きにし、茄子が油を吸収してほぼ油がなくなったらそこへ軽く水を加えて蓋をして蒸し焼きにする。水を加える瞬間に油がよく跳ねるので瞬時に蓋をしてブロックするのがポイント。 餃子を焼く感覚のような調理方法と思ってもらえればイメージが沸くかもしれないですね。 そしてご存知のとおり茄子は油をよく吸うので蒸し焼きにした後のフライパンには油も何も残らないので後片付けがとっても簡単なのが嬉しい。 最後にショウガをすりおろしてポン酢をかければとっても美味しい一品の出来上がり。 この一品はもう何年も前、何にも作る気が無い時に何を作るか決めないままとりあえず茄子を切り、何となく調理して出来たもの。 ところがこれがフワトロでとっても美味しくってそれ以降我が家の茄子料理の定番となったんです。 美味しいものってやる気がなくても生まれることがある。 …

ブレサオラとルッコラのサラダ

ブレサオラとルッコラのサラダ

今日はレシピというより食べ方のご紹介。 イタリアには星の数ほど美味しいものがあるけれど、みんな大好きなのがプロシュット・ディ・パルマ(パルマ産生ハム)などのハム類。 その中でも日本ではあまり知られていないけれどとっても美味しいのがこのブレサオラ(bresaola)という牛肉の生ハムです。 北イタリア、ロンバルディア州アルプス地方のバルテッリーナ(Valtellina)やキアヴェンナ(Chiavenna)産のものが有名で豚肉のハムよりもさっぱりとしていてとても美味しいんですよ。 ちなみにイタリア語でいわゆる “ハム” を意味するプロシュット(prosciutto)は豚のもも肉から作られたハムのみに使われる名前。このブレサオラや豚のもも肉以外の部位から作られたハム類はプロシュットとは呼ばれないんです。ハム類などの総称はサルーミ(salumi)と名称が変わるんですよ。 さて、豆知識を書いたところでこのブレサオラ、もちろんそのままパクッと食べても美味しいけれどイタリア人が大好きな食べ方はグラーナ・パダーノにルッコラを盛り、そこへオリーブオイルとレモン汁をかける食べ方。 グラーナ・パダーノ(Grana Padano)はパルミジャーノ・レッジャーノによく似た熟成タイプの硬質チーズでパルミジャーノよりも塩味、風味がやや穏やかなチーズです。 …

花ズッキーニのリピエノ

イタリアで春から夏にかけて出回る花ズッキーニ。 今日の一皿はこの可愛い花を使ったイタリアでの定番料理、リピエノ。 リピエノとは “詰め物をした” という意味のイタリア語で今回の中身はリコッタチーズとズッキーニ(実の部分)。 炒めたズッキーニ、リコッタ、卵に少しのパルミジャーノ・レッジャーノを混ぜ合わせて花に詰めてオーブンで焼くだけ。それなのに花ズッキーニという素材そのものがどこか華やかさを演出してくれます。   繊細な花ズッキーニの香りとフレッシュチーズはやはり相性がいい。 最近は日本でも手に入るようになった花ズッキーニ。 フリットなどが一番有名ですが、イタリアではこんな風にしても食べているんですよ。   材料 …

大麦とモッツアレラのジェノベーゼサラダ 

だんだん気温が上がってくると食べたくなるのがこのサラダ。 大麦(イタリア語でオルゾ/orzo)を使うのでパスタのような感覚で食べ応えのある一品です。 茹でた大麦とペスト・アッラ・ジェノベーゼと呼ばれるバジルのペーストで和えてから他の材料を加るだけのとってもお手軽に出来てしまいます。簡単だけれどルッコラの辛みやオリーブがアクセントになりとても美味しいんですよ。そしてモッツアレラが入っているのでボリュームもあり、これだけでランチは完成! 今回は市販のペストを使ったのでさらにお手軽だけれどバジルの葉、松の実、パルミジャーノ・レッジャーノ、オリーブオイル、ニンニクがあればペストは誰でも簡単に出来るんです。この5つの材料に塩を加えてブレンダ―でペースト状にすれば完成なのでもちろん手作りしてみてもいいですね。 彩りも緑、白、赤のイタリアンカラーで美しく、食欲をそそる。 夏の暑い日にこんな爽やかなイタリアン・サラダというのはいかがでしょうか? 大麦とモッツアレラのジェノベーゼサラダの作り方 材料 (2人分) 作り方

カロセッロ(メロンキュウリ)

カロセッロとは? カロセッロ(carosello)とはメロンとキュウリの中間ような全体が綿毛に覆われているウリ科の野菜。 旬は夏で、メロンとキュウリの自然交配から生まれたと言われますが何世紀も前から食されており、その起源ははっきりとしていません。 イタリアでは主にプーリア州で生産され、丸いタイプ、長い形状、縞模様のあるもの、など数多くの種類が存在します。地域によってバラッティエーレ(barattiere)、ココメロ・プリエーゼ(cocomero pugliese)、メロンチェッラ(meloncella)、など様々な名前で呼ばれています。プーリア以外ではモリーゼ州やアブルッツォ州のアドリア海側でも生産されておりアブルッツォではトルタレッロ(tortarello)というライムグリーン色をした30-50㎝ほどの細長いのものもあります。 このカロセッロは成長するとメロンのようになり、フルーツとして食されることもありますが一般的にはキュウリのようにサラダにして食食されます。 味は一般的なキュウリよりも繊細な味わいでいわゆる “キュウリ臭さ” や苦みが無く、甘味もキュウリよりもやや強いです。繊細な味と香りが普通のキュウリとは一味違っていてとても美味しいんですよ。イタリア全体で見るとどこでも手に入る一般的な野菜ではないので夏にアドリア海側の南イタリアへ来られた方はぜひ味わってみてはいかがでしょうか? イタリア全土から食材が集まってくるミラノではメルカート(屋外マーケット)でも見つけることが出来るので旅行の合間にメルカート巡りで見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。 …

shopska-salata ショプスカサラダ(パプリカのブルガリア風サラダ)

ショプスカ・サラダ

ブルガリアの料理、ショプスカ・サラダ。 ショプスカ(shopska)とはブルガリアの東部の “ショプルク(Shopluk)地方の” という意味で、その名のとおりこの地方が発祥のサラダ。 暑い夏にさっぱりと食べれるこのサラダに欠かせないのはシレーネ(sirene)というチーズ。どんなチーズかと言えば、ギリシャのフェタチーズとよく似たフレッシュタイプのチーズで少し酸味があり塩味が効いているチーズです。 フェタチーズが羊やヤギのチーズがベースであるのに対してこのシレーネは水牛のミルクから作られるのが特徴。とは言ってもシレーネはまず日本で手に入らないチーズなのでフェタチーズでも代用OKですよ。 このシレーネにトマト、キュウリ、そしてパプリカを和えてのがこのショプスカサラダ。ただしパプリカは生ではなく、真っ黒になるまで焼いてから皮を剥いたローストパプリカを使用します。このローストパプリカは地中海料理ではよく登場する料理でもちろんイタリアでもよく食べられる、地中海版 “焼きなす” といった感覚で夏の定番の一つ。 この料理、ブルガリア人の友人が教えてくれたもので彼がブルガリアに里帰りする度に私達一家へブルガリアのワインやチーズやサラミなどの食材を持ってきてくれるんです。そんなお土産の中にこのシレーネがあったのでこのショプスカサラダを作ってみたというわけ。 …

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