カントゥッチ(トスカーナのビスコッティ)

CANTUCCI TOSCANI イタリアのカントゥッチ(ビスコッティ)

イタリアでの大定番ドルチェでもあるカントゥッチ。 カントゥッチとは? どうやって作るの? 次から詳しく解説していきますね! カントゥッチとは? カントゥッチ(カントゥッチーニ)とはイタリアのトスカーナ地方の伝統菓子で、アーモンドなどのナッツを入れて焼いたクッキーのこと。 日本ではビスコッティという名で聞いたことがある方も多いかもしれませんね。 ただ、ビスコッティとはイタリア語でビスケット、クッキーの総称なのでイタリアでビスコッティと言っても必ずしもこのカントゥッチを指すわけではないんです。 カントゥッチを美味しく作るコツは? さて、このカントゥッチ、カチカチに固いものを想像されるかもしれないけど、このレシピはカリッとした食感の後は口の中でホロッと崩れるタイプ。 この食感をだすのにイタリアの伝統的なレシピでは膨らし粉としてベーキングパウダーではなく食用のアンモニア粉を使います。アンモニア粉を使うことで保存期間も長くなるという利点もあるんです。 …

グヤーシュ gulyas leves

本当のグヤーシュ(ハンガリーのスープ)

ハンガリーのグヤーシュと聞いて、牛肉のシチューを思い浮かべる人は多いかもしれないですね。 実際に世界中で一般的にグヤーシュとして知られるのはパプリカパウダーの入った牛肉のシチュー。 ところがハンガリー国内ではそのようなシチューはペルケルトと呼ばれ、本当のハンガリーグヤーシュとは別物ということを知っている人は実は多くはありません。 では本場ハンガリーのグヤーシュとは一体どんな料理なのか? 次から詳しく解説していきますね。 本当のグヤーシュ・レーベスとは? 本当のハンガリーのグヤーシュとは肉と野菜のスープのこと。ハンガリーではグヤーシュ・レーベス(gulyàs leves)と呼ばれます。グヤーシュとはハンガリーのカウボーイ、養牧者のこと。レーベスとはスープのこと。つまり、グヤーシュ・レーベスとは『カウボーイのスープ』という意味なんですよ。 ハンガリーではボグラッチュ(bogràcs)と呼ばれる大鍋で野外で豪快に作るのが伝統。今でもハンガリーではみんなが集まるときにボグラッチュでグヤーシュを作って楽しんだりするんですよ。 グヤーシュに欠かせない材料とは? …

Tofu con dashi shoyu こんがり焼き豆腐の出汁醬油

簡単!我が家のだし醬油焼き豆腐

このブログでも何度も何度も書いている『固いイタリアの豆腐の食べ方』。 最近お気に入りなのが、この豆腐を薄切りにして焼き、だし醬油をかけて食べる方法。 “固い固い”といっても最近のヘルシー志向、和食ブームでイタリアのお豆腐も随分食べやすくなってきました。水切りなしでそのままこうして焼いたり、炒め料理に使ったりできるのでそれはそれで便利な食材。とはいえ、ポイントはそのままの厚みではなく、1㎝ほどに薄く切ってから焼くこと。この方が断然美味しく出来ます。もちろん、日本のお豆腐ならもっと美味しいものが出来ます。 さて、お豆腐は軽く片栗粉をまぶして焼くだけなので超簡単。 出汁醤油は市販のものを使ってもいいし、私が良くやるのは『お味噌汁の味噌を入れる前の出汁を少しとって同量の醤油と混ぜる』方法。わざわざ出汁を取るより、『お味噌汁のついでに作る』となんとなく簡単に感じるんですよね。(まぁ、この辺は人それぞれでしょうが)   海外の『あの食感の豆腐』をどう食べるか?   いろいろ日々研究しております(笑) 我が家のだし醬油焼き豆腐の作り方 …

Gnocchi di patate dolci con gorgonzola e speck さつま芋のゴルゴンゾーラソースニョッキ

さつまいもとゴルゴンゾーラのニョッキ

今日の一皿は秋の味覚、さつまいもを使った絶品ニョッキ。 今回使ったのはオレンジ色のイタリアのさつまいも(スイートポテト)ですが、もちろん日本のさつまいもでもOK。お芋の種類が変わってもニョッキの作り方は共通なので、レシピの注意点をよく読んでぜひ作ってみて下さいね! このニョッキに合わせるソースはとろ~りと溶けたゴルゴンゾーラにカリッと焼いたスペック。 スペック(speck)とは北イタリアのチロル地方で作られる燻製生ハムのこと。日本では手に入りにくい食材ですのでベーコンで代用しても大丈夫ですよ! さつまいもとゴルゴンゾーラのニョッキの作り方 Visualizza questo post su Instagram …

フィノッキオ(フェンネル)の酢漬け ジャルディニエーラ GIARDINIERA

フィノッキオ・カリフラワー・人参のジャルディニエーラ(酢漬けの保存食)

イタリアでは保存食を家庭で手作りするのはごく一般的なこと。 そんな保存食の定番の一つがこのジャルディニエーラ。 「ジャルディニエーラとは?」「どうやって作るの?」 次から詳しく解説していきますね! ジャルディニエーラとは? ジャルディニエーラ(giardiniera)とは複数の野菜を酢と水でさっと茹でてからゆで汁と共に漬け込んだ保存食でイタリアのピクルスのこと。使う野菜に特に決まりは無いけれど一般的によく使われるのはフィノッキオ、カリフラワー、人参、セロリ、パプリカなどが定番です。 ジャルディニエーラとはイタリア語で “菜園” という意味で、その名の通り季節の菜園野菜を自由に組み合わせて作る保存食です。イタリアでは“保存食”という意味のコンセルヴァ(conserva)、と呼ばれたりもするんですよ。 我が家のジャルディニエーラの美味しさの秘密 …

riso latte e castagne / 栗とお米のイタリアンミネストラ

栗とお米のミルクミネストラ

秋になると食べたくなるものの一つ、栗。 イタリアでも秋になると街角で売られる焼き栗が秋の風物詩でもあったりするんですよ。 今日の一皿はこの栗を使ったミルクミネストラ。 栗の甘味とミルクの優しい味わいのこの一皿は、イタリア版のミルク粥。 北イタリアのピエモンテ州やロンバルディア州ではお馴染みの料理で食べるとどこかほっとする、秋のcomfort food といったところでしょうか。 Visualizza questo post …

りんごのストゥルーデル strudel di mele

リンゴのストゥルーデル(シュトゥルーデル)

林檎の季節になると、食べたくなるお菓子、ストゥルーデル。 ストゥルーデルとはどんなお菓子なの? どうやって作るの? 次から解説していきますね!   ストゥルーデル(シュトゥルーデル)とは? ストゥルーデル(strudel)とはオーストリアや北イタリアのチロル地方の伝統菓子。どんなものかと言えばパスタ生地のような薄い生地に林檎、レーズン、松の実をシナモンで香りづけしたフィリングを詰めて焼き上げたお菓子です。 ちなみに南チロル地方とはイタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州とになるのですが、ここはオーストリアと国境を接するイタリアの中のドイツ語圏エリア。ドイツ語圏ではストゥルーデルではなく、シュトゥルーデルの発音になります。ちなみにシュトゥルーデルとは中世ドイツ語で渦、渦巻きを意味するんですよ。 ストゥルーデル生地の種類は? ストゥルーデル生地は薄ーく伸ばしたパスタ生地のようなものが伝統的なレシピ。他にもタルト生地のようにバターをたっぷり使った生地もあります。 また最近は市販のパイ生地シートを使って手軽に作る人も多いんですよ。 …

鮭の葱バターレモン醤油焼き salmone con cipolotti e limonesalmone con cipollotti e salsa di soia

【フライパンで簡単】鮭の葱バター醤油焼き

鮭にねぎバター醤油+レモン。 美味しくないわけがない。 鮭は冷凍しても味が落ちにくいので我が家では買ってきてすぐに冷凍庫で保存する、半保存食的な食材。 ここへ山盛りの葱をかけて焼き、仕上げにレモン醤油をかけるとその香りだけでごはんが食べれそうなほどのいい匂いがキッチンに漂う。 フライパンで焼くだけ、10分程度で出来る一皿なので我が家の鮭料理の定番の一つ。 今夜の献立に困ったらこんな一皿はいかがでしょうか? 鮭の葱バター醤油焼きの作り方・レシピ 材料 (3‐4人分) 作り方 (下準備) 鮭の臭み取りをする:鮭に塩をまんべんなく振り20分ほど置く。出てきた水分を洗い流してキッチンペーパーで水気を取る。 …

pappardelle con zucca e speck カボチャとスペックのパッパルデッレ

かぼちゃとスペックのパッパルデッレ

週末に冷蔵庫である材料でパッと作ってみたら美味しかったパスタがこれ、 カボチャとスペックのパスタ。 スペックとは、北イタリアのオーストリア国境近くで作れらる燻製生ハム。イタリアでは薄くスライスしてそのまま食べたり、こうして料理につかったりするとてもポピュラーな食材です。 スペックは日本ではなかなか手に入らないと思うので、その場合は生ハム+ベーコンで代用OK。 甘いカボチャを少し崩してクリームと合わせ、このスペックの塩気と香りでアクセントに。 今回はパッパルデッレという平打ちの生パスタを合わせたけれど、もちろん好みのパスタで作って大丈夫ですよ。 パッと作れてとっても美味しい、秋のパスタの完成です! 材料 (2人分) 作り方 1)みじん切りにした玉ねぎをローズマリー、タイムと共にオリーブオイルで透明感が出るまで弱火で炒める。 …

carpaccio di funghi porcini ポルチーニ茸のカルパッチョ

ポルチーニ茸のカルパッチョ

イタリアの秋の味覚、ポルチーニ茸。 秋になるとメルカートではフレッシュなポルチーニ茸をよく見かけるし、また森でのポルチーニ狩りを楽しむイタリアーノ達も多い。   今日はこの “きのこの王様” を生のまま薄くスライスして、カルパッチョに。   生のまま頂くのでポルチーニは当然新鮮なものを。 そして柄の部分もスポンジのように柔らかいものではなく、しっかりと引き締まったものを選ぶのがポイント。   …

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