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バッカラ(塩漬け鱈)と焼きパプリカのマリネ

insalata di baccalà e peperoni arrosto バッカラ(塩漬け鱈)と焼きパプリカのマリネ

今日の一皿は南イタリア、アブルッツォ州の郷土料理。 バッカラ(baccalà)とは塩漬けにして長期保存できるようにした鱈のことでイタリア料理では非常によく登場する食材の一つです。 焼いたバッカラにローストしたパプリカとたっぷりのオリーブオイル、イタリアンパセリ、ニンニクでマリネしたこの一品、シンプルだけれどとても美味しいんですよ。 このバッカラ、しっかりと塩漬けされているのでそのままでは食べられません。調理する前に3日ほど水に浸けて、一日に何度か水を入れ替えながら、塩抜きをする必要があります。 そしてもう一つの重要な存在がパプリカ。この焼きパプリカの香りがたまらなくバッカラと合うんですよ。 焼きパプリカの作り方は日本の焼きなすと非常によく似ていて、表面が真っ黒になるまでこんがり焼いてから焦げた皮を剥いていくだけ。   鱈という日本でもお馴染みの魚。 イタリアではこんな風にして食べてるんですよ。   …

lecso ungherese

レチョ (ハンガリーのパプリカ煮込み)

今日は日本ではまず聞いたことのない料理名でしょう、レチョの紹介。 レチョとは一体どんな料理? どうやって作るの? 次から詳しく解説していきますね! レチョとは? レチョ(Lecsó)とはパプリカ、トマト、玉ねぎをベースに作るハンガリーの煮込み料理。ここへパプリカパウダー、サラミやソーセージを加えたりしたものもよく見るレチョのタイプです。 パプリカ、トマト、ソーセージと日本でも手に入る材料で出来るものですが、本場ハンガリーの食材で作るレチョはやはり “ハンガリーの香り” がします。どんな食材がハンガリーを感じさせるのか?少し説明したいと思います。 ハンガリーのパプリカ まずハンガリー料理を語るうえで欠かせないのがパプリカ。ハンガリーはヨーロッパではよく知られたパプリカ大国なんですよ。ハンガリーの市場に行けばいろいろなタイプのパプリカが売れれています。 今回は写真のハンガリーのパプリカを使って作ります。この淡い黄色や緑の細長いハンガリーのパプリカは一般的なパプリカよりも生で食べるとカリッとした食感で、香りが繊細。緑のタイプは一般的なパプリカにほんの少しピーマンの香りを加えたような、といった感じでしょうか。(うまくこの香りを言葉で表現できませんがイタリアのパプリカとは違うな、といつも感じます) ※パプリカこぼれ話。イタリアとハンガリーのパプリカ文化について、インスタグラムのこの投稿で少しお話しています。ちょっとふざけた内容ですが(笑)、興味のある方はどうぞ! …

straccetti di pollo e peperoni con salsa di soia 鶏むね肉とパプリカのストラッチェッティ

鶏むね肉とパプリカのストラッチェッティ にんにく醤油レモン風味

ストラッチェッティとは? ストラッチェッティ(straccetti)とは “引き裂いた” という意味のイタリア語で、肉類を細切りにして炒めたり、焼いたりした料理のことを言います。   イタリアでストラッチェッティの定番と言えば、この鶏むね肉とパプリカの組み合わせ。   この二つをフライパンでニンニクと炒めてレモンを絞るのがイタリアでよく見るレシピだけれど、今日はこれにお醤油を加えたちょっと和風なバージョン。 にんにく+醤油+レモン、と聞くだけで美味しいのはお分かりいただけると思う。   …

焼きパプリカ

焼きパプリカ

誰でも  “これを食べると子供のころの思い出がよみがえる” という食べ物があると思う。   この焼きパプリカは夫が子供のころによくノンナ(おばあちゃん)が作ってくれた思い出の味。 夏の暑い日にこの冷やした焼きパプリカをよく食べていたそう。   つるんと食べれるこのとっても美味しい焼きパプリカの後は家族みんなで木陰でお昼寝。 南イタリアの夏の昼下がりはこうして静かに、のんびりと、過ぎていく。   この焼きパプリカを作るコツは真っ黒焦げになるまでじっくりとよく焼くこと。日本の焼きなすを想像してもらえれば作り方はよく似ています。 …

パプリカのペペロナータ, PEPERONATA, PEPERONI, PEPERONE

パプリカのペペロナータ

イタリアでのパプリカを使った定番料理の一つがこのペペロナータ(peperonata)。 このイタリアの定番料理について、次から解説していきますね! パプリカのペペロナータとは? ペペロナータとはパプリカ、炒めた玉ねぎ、トマトを煮こんだ料理のことで、イタリア全土でよく見るパプリカの食べ方です。 家庭や地域によって少しずつバージョンは異なり、ワインビネガーを加えたり、バジルやオレガノなどのハーブを加えて香りづけしたりといろんなアレンジがあります。 ペペロナータの意味 パプリカはイタリア語でペペローネ(peperone)。ペペロナータとはずばり “たっぷりのパプリカを使った料理” 、“パプリカをいっぱい食べること”といった意味があります。 イタリアでのペペロナータの食べ方は? …

パプリカの種類 peperone peperoni

パプリカ

日本でもすでに定番野菜の一つとなったパプリカ。 イタリアはヨーロッパでもパプリカをよく食す国なのですが、そのイタリアではどんなパプリカがあるのか? 次から解説していきますね! イタリアのパプリカとは? 味・旬・栄養素 パプリカはナス科トウガラシ属の野菜で原産地は中央から南アメリカ。コロンブスのアメリカ大陸発見後、パプリカはヨーロッパへもたらせ今ではイタリア、スペイン、フランスをはじめヨーロッパ諸国で広く普及している野菜です。 パプリカの味はピーマンに比べて甘味が強く、肉厚で苦みが少ないのが特徴。一年を通して流通している野菜ですが本来の旬は夏です。 栄養素としてはビタミンC、ビタミンE、β-カロテン(特に赤パプリカで豊富)、葉酸などの各種ビタミン・ミネラルが豊富な野菜です。 パプリカの種類 イタリアには実に様々なパプリカがあり、イタリアでよく見る一般的なパプリカは日本のものよりも2~3倍ほどの大きさがあります。 その他にもコルノ(corno)と呼ばれるツノの形をしたタイプや小さく丸いトンド(tondo)タイプなど多くの品種が存在します。いずれのタイプも熟成具合によて緑~赤へと色が変化していきます。 …

peperoncini ripieni パプリカとツナのリピエノ

丸パプリカとツナのリピエノ

今日はちょっと珍しいパプリカのご紹介。 見た目はミニトマトのようなこのパプリカはイタリア半島、ブーツのつま先カラブリア州のパプリカ。 このパプリカは水分が少なく実がぎゅっとしまっているので加熱後も形が崩れにくいのが特徴。なのでこういった詰め物をする料理(イタリア語でリピエノ)にはもってこいな品種です。 今回使ったのこのパプリカは少し辛みのあるタイプで、さっと茹でてからこうして詰め物をして前菜のように食べるのが美味しいんですよ。 詰め物はツナマヨだけだと少し味がぼやけるので、今回はケイパーとアンチョビをアクセントに。またイタリアではこうして詰め物をした小さなパプリカをオイル漬けにして保存食にしたりもします。※オイル漬けにする場合はマヨネーズ無しにして下さい。   日本ではなかなかお目にかかれないこのパプリカ。 イタリアではこんな食べ方をするんですよ。   材料 …

uova con pomodori e peperoni パプリカの目玉焼きのせ

パプリカの目玉焼き乗せ

日本でもすでにお馴染みとなった食材、パプリカ。 イタリア語ではペペローネ(peperone)と呼ばれ、スーパーでは必ずおいてあるイタリア料理に欠かせない存在。 今日の一品はこのパプリカを使った簡単でとっても美味しいイタリアのマンマから教わったレシピです。 パプリカをトマトソースで煮て、上から卵を落として焼くだけのシンプルな料理。卵の焼き加減は固焼きでも半熟でもお好みで。あればオレガノを加えてると美味しいです。もしくはパセリでもOK。   パパッとできるので朝食にもピッタリ。 食パンの上にこのパプリカを乗せて半熟の目玉焼きを崩しながら食べるのが私はたまらなく好き。ソースととろりとした黄身が染み込んだパンをバクッと頬張る。 あ~、たまらない。 いつもの目玉焼きをこんな風にイタリアンなアレンジというのはいかがでしょうか?   …

パプリカのリピエノ peperoni ripieni

パプリカのリピエノ オーブン焼き

イタリアには様々なパプリカがあるんです。 今回使ったのははトペーポ(topepo)というカラブリア州のパプリカ。 トマトのような大きさで、実がギュッとしまっていて厚みがあるのが特徴。見た目もコロンとしていて可愛いんです。その大きさからもリピエノ(肉詰めなどの詰め物をした料理)にピッタリとされる品種です。 とは言っても手に入りくいパプリカなので、もちろん日本で手に入る普通のパプリカを使っても大丈夫です。 リピエノの中身は牛ミンチ、パン、卵、牛乳にたっぷりのパルミジャーノ・レッジャーノ。このパルミジャーノ、実は昆布と同じように旨味成分であるグルタミン酸を多く含みます。 その為イタリアではそのまま食べるだけでなく、旨味を増すために料理にもよく使われる、イタリアを代表するチーズの一つです。 このレシピでは8個のリピエノに対して100gのパルミジャーノを使用。この100gのパルミジャーノ、一体どれくらいの量かというと下の写真の量がちょうど100g。 大きさの比較のためにワインのコルクを置いてみました。 そして100gをすりおろすと結構な量になることがお分かりいただけるかな? とは言っても日本ではパルミジャーノは高価だし、大量に使うのは難しいですよね。その場合は手に入るチーズでもいいので入れるとうま味が格段に上がるのでぜひ入れて下さい。 …

shopska-salata ショプスカサラダ(パプリカのブルガリア風サラダ)

ショプスカ・サラダ

ブルガリアの料理、ショプスカ・サラダ。 ショプスカ(shopska)とはブルガリアの東部の “ショプルク(Shopluk)地方の” という意味で、その名のとおりこの地方が発祥のサラダ。 暑い夏にさっぱりと食べれるこのサラダに欠かせないのはシレーネ(sirene)というチーズ。どんなチーズかと言えば、ギリシャのフェタチーズとよく似たフレッシュタイプのチーズで少し酸味があり塩味が効いているチーズです。 フェタチーズが羊やヤギのチーズがベースであるのに対してこのシレーネは水牛のミルクから作られるのが特徴。とは言ってもシレーネはまず日本で手に入らないチーズなのでフェタチーズでも代用OKですよ。 このシレーネにトマト、キュウリ、そしてパプリカを和えてのがこのショプスカサラダ。ただしパプリカは生ではなく、真っ黒になるまで焼いてから皮を剥いたローストパプリカを使用します。このローストパプリカは地中海料理ではよく登場する料理でもちろんイタリアでもよく食べられる、地中海版 “焼きなす” といった感覚で夏の定番の一つ。 この料理、ブルガリア人の友人が教えてくれたもので彼がブルガリアに里帰りする度に私達一家へブルガリアのワインやチーズやサラミなどの食材を持ってきてくれるんです。そんなお土産の中にこのシレーネがあったのでこのショプスカサラダを作ってみたというわけ。 …

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