レチョ (ハンガリーのパプリカ煮込み)

lecso ungherese

今日は日本ではまず聞いたことのない料理名でしょう、レチョの紹介。

レチョとは一体どんな料理? どうやって作るの?

次から詳しく解説していきますね!

レチョとは?

レチョ(Lecsó)とはパプリカ、トマト、玉ねぎをベースに作るハンガリーの煮込み料理。ここへパプリカパウダー、サラミやソーセージを加えたりしたものもよく見るレチョのタイプです。

パプリカ、トマト、ソーセージと日本でも手に入る材料で出来るものですが、本場ハンガリーの食材で作るレチョはやはり “ハンガリーの香り” がします。どんな食材がハンガリーを感じさせるのか?少し説明したいと思います。

ハンガリーのパプリカ

ハンガリーのパプリカ
ハンガリーのパプリカ

まずハンガリー料理を語るうえで欠かせないのがパプリカ。ハンガリーはヨーロッパではよく知られたパプリカ大国なんですよ。ハンガリーの市場に行けばいろいろなタイプのパプリカが売れれています。

今回は写真のハンガリーのパプリカを使って作ります。この淡い黄色や緑の細長いハンガリーのパプリカは一般的なパプリカよりも生で食べるとカリッとした食感で、香りが繊細。緑のタイプは一般的なパプリカにほんの少しピーマンの香りを加えたような、といった感じでしょうか。(うまくこの香りを言葉で表現できませんがイタリアのパプリカとは違うな、といつも感じます)

※パプリカこぼれ話。イタリアとハンガリーのパプリカ文化について、インスタグラムのこの投稿で少しお話しています。ちょっとふざけた内容ですが(笑)、興味のある方はどうぞ!

ハンガリーのサラミ

lecso ungherese レチョに使うハンガリーのサラミ
ハンガリーの街ギューラ(GYULA)のサラミ。ハンガリーにはいろいろなサラミがあり、どれもとても美味しいんですよ。

サラミはこのレチョの必須材料というわけではありませんが、加えるとやはり美味しいです。ハンガリーのサラミはパプリカ大国だけにパプリカパウダーを練りこんだものが多く、そして燻製しているタイプが多いです。この燻製したサラミというのはハンガリーのある中欧~東欧によく見られるタイプのサラミなんですよ。

このサラミが加わることで一気に

「あぁ、この香り! ハンガリーだ!」

となります(笑)

ブダペスト中央市場のサラミ売り場
ブダペスト中央市場のサラミ売り場

ハンガリーのサラミはさすがに日本では手に入りにくいので、その場合はソーセージを加えるのもOK。

レチョの作り方

材料 (2人分)

  • パプリカ 4個
  • 玉葱 小1個
  • トマトピューレ 200ml (夏場なら完熟トマト2-3個)
  • 燻製サラミ 100ℊほど (or ソーセージでも)
  • パプリカパウダー(スイートタイプ) 小さじ1
  • ヒマワリ油 適量
  • 塩 適量

作り方

lecso ungherese レチョ

1)くし形にスライスした玉ねぎをヒマワリ油でしんなりするまで炒める。

lecso ungherese レチョ

2)2㎝ほどに切ったパプリカを加えてさらにじっくりと炒める。

lecso ungherese レチョ

3)トマトピューレとパプリカパウダーを加えるて蓋をし、弱火で20-25分ほど煮る。

lecso ungherese レチョ

4)一口大に切ったサラミ(もしくはソーセージ)を加えてさらに7-8分煮る。一旦火を止めて少し休ませ、食べる前に温めなおすとさらに美味しいですよ!