カルドーネとは? カルドーネ(cardone)とはイタリアのアブルッツォ州でクリスマスに食べられる伝統料理。 カルドン(イタリア語ではカルド)と言うアーティチョークの野生種を使うのが特徴で、ベースとなるブロード(ブイヨン)も牛肉、鶏、野菜をたっぷり使い丁寧に作る。このブロードだけでも十分美味しいのに、それ以外にも肉団子やパルミジャーノ・レッジャーノ、卵をたっぷりと加えるので旨味がこれでもかと言うほど詰まっているスープです。 カルドーネを作るのは大変!? カルドンはそのままでは固く、苦みがあるのでまず丁寧に側面のトゲと表面の繊維を取り除いてから40分~1時間以上、灰汁抜きのレモンと共にしっかりと柔らかくなるまで茹でる必要があります。柔らかく茹で上がったカルドンはその香りと味だけでも美味しいんですよ。 そして加える肉団子には我が家はいつもナツメグを加えて香りづけするけれど無ければ黒コショウでもOK。 この肉団子は1㎝ほどに小さく成型するのでクリスマスに大集合するファミリーの大人数分を作るのはなかなか時間がかかる作業。我が家ではクリスマスイブの夜にこの肉団子を義母と子供たちと一緒に3世代で用意するのが毎年恒例となっているんです。 まだまだ義母の作るカルドーネの味にはかなわないけれど、 代々受け継がれていくこの味を、 こうしてここに書き留めておこう。 …
カルドーネ (カルドンのスープ)
