サルデ・イン・サオールとは? サルデ・イン・サオール(sarde in saor)とは揚げたイワシを炒めた玉ねぎ、レーズン、松の実とともに酢漬けにしたヴェネツィアの郷土料理。 サルデ(sarde)とはイタリア語で鰯のことでサオール(saor)とはヴェネツィアの方言で “味、風味、フレーバー” という意味。その名が示す通り、玉ねぎの甘味とお酢の酸味が効いたとても美味しい一品です。日本の南蛮漬けにも少し似ていますね。 この料理はもともと中世の時代に魚をより長く保存できるようにと考えられた料理で、今ではベネチアのバーカロ(bacaro)と呼ばれる居酒屋やオステリアでワインのあてとして欠かせない存在。レストランでは前菜としてもお馴染みです。 ベネチアではたっぷりの玉ねぎが重要な材料で、伝統的には “玉ねぎはイワシの2倍の量” と言われます。 またベネチアでは一般的な茶色い皮の玉ねぎではなく香りも穏やかで甘味の強い白玉ねぎを使いますが、もちろん普通の玉ねぎで作っても美味しくできますよ。 …
サルデ・イン・サオール(イワシと玉ねぎのヴェネツィア風酢漬け)
