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蛸とジャガイモのガリシア風(プルポ・ア・ラ・ガイエーガ)

pulpo ( polpo ) alla gallega タコのガリシア風

今日の一皿はスペインのガリシア地方の定番料理、蛸のガリシア風、スペイン語でプルポ・ア・ラ・ガイエーガ(pulpo a la gallega)。 ガリシア地方とは巡礼で有名なサンティエゴ・デ・コンポステーラのある地域でスペインの大西洋に面する州。 ここを旅すると、必ずと言っていいほど出てくる料理がこれ。スペイン全土でもタパスの一品としてお馴染みの一品です。   どんな料理かと言えば、茹でたタコとジャガイモをたっぷりのオリーブオイルとパプリカパウダーをかけたシンプルなもの。材料も簡単に日本で手に入るものばかりなので、気軽に作れのも嬉しいですよね。   今回は定番のタコ、ジャガイモ、パプリカパウダー以外に紫玉ねぎとセロリの葉を刻んでまぶせてみました。これが正解でセロリの爽やかな香りがとてもいいアクセントに。セロリが手元に無ければパセリでもいいけれど、蛸とセロリは好相性なのでまだ食べたことが無い方はぜひ試して欲しいです。 …

ビエトラ、サヤインゲン、ジャガイモのミネストラ

とても素朴だけれど、とっても美味しい野菜の煮込み(ミネストラ)が今日の一皿。 主な材料はビエトラ(スイスチャード)、サヤインゲンにジャガイモの3つ。これをトマトソースで煮込んだだけのシンプル極まりないこの料理は南イタリアのアブルッツォ州の田舎料理です。 ビエトラはコステ、コスティーネと呼ばれる茎が白いタイプのものを使うのがお勧めだけれど、それよりも大事なのは野菜自体の新鮮さや甘味。 いつも思うけれど、こういうシンプルな煮込み料理というのは本当に “素材の美味しさ” がストレートに出てきます。 そして主役の3つの野菜とともに欠かせないのがトマトソース。これは夏の甘味が強い完熟トマトをぜひ使って欲しいなと思います。出来上がりが断然美味しくなるんですよ。 いい素材がそろえばあとはあせらずじっくりと野菜の旨味が出てくるまで弱火で煮ること。 素朴でシンプルなのに、なぜかおかわりしたくなる味。 イタリアのスローフードというのはいつでも優しく、ほっとする、不思議な魅力にあふれているんですよ。 …

パンナコッタ

パンナコッタ

日本でもお馴染みのパンナコッタとはイタリアのピエモンテ州が発祥のドルチェ。 イタリア語でパンナ(panna)とは “生クリーム” 、コッタ(cotta)とは “加熱した、調理した” と言う意味なんですよ。 本場イタリアでは牛乳を加えず生クリームだけで濃厚な味に仕上げるのが基本。ですが生クリームのみでは少し重たいので、今回は生クリームと牛乳を同量ずつのレシピにしています。 クリーミーにしたければ生クリーム多め、あっさりが好きなら牛乳多めなど、好みによって配合を変えてももちろんOKですよ。 作り方は本当に簡単で生クリーム、牛乳、砂糖を温めて、ゼラチンで冷やし固めるだけ。冷やす時間を除くと、5分もあれば出来てしまうお菓子です。 仕上げにカラメルソースをかけるのも定番だし、写真のようにフルーツをトッピングしてもいいし、ソース次第でいろいろアレンジできるのも楽しいですね。 …

ズッキーニのパンケーキ・サラート / pancake salato con zucchine e tonno

ズッキーニとツナ缶のパンケーキ・サラート

ズッキーニとツナ缶という手軽な二つの材料がメインのパンケーキが今日の一皿。 パンケーキと言っても塩味系の食事パンケーキ、“イタリアンお好み焼き” と言ってもいいかもしれなませんね。 材料はズッキーニ、ツナ缶、卵、小麦粉に牛乳、そして手元にあるチーズを加えて混ぜ合わせて焼くだけなのでとても簡単。 ツナ缶を加えているのでボリュームも出るのでタンパク質の取れるおかずにもなるし、ワインのあてにもピッタリですよ。   手元にあるのはズッキーニ、でも冷蔵庫はほぼ空っぽという日に思いついたこの一品。   ところがこれが結構美味しかったので、今後我が家のズッキーニ料理の定番になるかもしれない一皿です。 ズッキーニとツナ缶のパンケーキ・サラートの作り方・レシピ …

タユリン・エ・ファシュオーレ(うずら豆のパスタ)

アブルッツォ州の郷土料理、タユリン・エ・ファシュオール(tajuline e fasciuole)。 タユリン(tajuline)とはアブルッツォ州のパスタで幅1㎝、長さ4㎝ほどの平打ちパスタ、地域によってはサニェ(sagne)とも呼ばれる。 そしてファシュオール(fasciuole)とはアブルッツォの方言でインゲン豆のこと。 インゲン豆のパスタはイタリア全土でよくみるけれど一般的に、特に北イタリアではトマト無しの白いソースであることが多い。ところがこのアブルッツォではトマトを使った赤いソースとなる。 豆料理はどちらかといえば秋や冬場のイメージがあるけれど、このボルロッティ豆(インゲン豆の一種のうずら豆)は夏になるとメルカートでフレッシュなものが手に入る。 私達もこれを食べるのは夏が多く、夏の暑さのなかで 「美味しい!美味しい!」 と言いながら必ずお代わりをする一品。 …

insalata di lampascioni

ランパショーニのオリーブオイル和え

ランパショーニ(lampascioni)とはハネムスカリの球根のことで、南イタリアのプーリア州でよく食されている野菜。ただプーリア以外ではほとんど見かけることのないイタリアでも珍しい食材の一つ。 今日の一品はこのランパショーニの一番簡単でスタンダードな食べ方、ランパショーニのオリーブオイル和え。 前菜や、付け合わせにピッタリな一品。 ランパショーニはその強烈な苦みを取るため、水に数時間さらして苦みとりをする必要がある。 苦みのある野菜が好きな人にとっては結構癖になる味かもしれないこのランパショーニ。 日本ではまず手に入らない野菜なので、旅行でプーリア州を訪れることがある方は一度味わってみてはいかがでしょうか? 材料 (4人分) 作り方・レシピ

タコのイタリアンサラダ 作り方・レシピ / INSALATA DI MOSCARDINO E PATATE

タコとジャガイモのイタリアンサラダ

今日はタコを使った抜群に美味しいイタリアンサラダのご紹介。 使ったタコはモスカルディーノ(moscardino)という体長15-20㎝ほどのイイダコによく似た小型のタコ。 このモスカルディーノ、和名はジャコウダコといいうま味が強くその名の通りジャコウのような香りが特徴。モスカルディーノという名前はそのままずばりイタリア語でジャコウ(ムスク)を意味するムスキオ(muschio)が由来なんですよ。 このサラダの作り方は至ってシンプルでタコを茹でてからジャガイモと合わせてたっぷりのイタリアンパセリ、オリーブ、ニンニク、レモンとマリネするとそれはそれは美味しいサラダが出来上がり。 このタコの下処理はそれほど難しくなく水でよく洗って墨袋とクチバシ、目を取り除いて茹でるだけ。 茹でるときはタコ自体から水分が出るので少量の水で茹でると、ゆで汁に旨味が逃げずに美味しく出来ます。そしてこのタコはイイダコと同じように砂場に住むタコなので流水でよく洗い、きっちり砂を落とすのを忘れずに。 ジャガイモとタコが湯掻けたらマリネして味が馴染んでから頂く。   冷やしても、温かいままでもどちらでも美味しいこのサラダ。 そうそう、キリリと冷えた白ワインも忘れずに! …

そら豆とグリーンピースのクリームパスタ

日本でもイタリアでも春から初夏にかけての美味しい食材と言えばそら豆とグリーンピース。 今日の一皿はこの二つを使ったクリームパスタ。 クリームと言っても生クリームを使うのではなく、柔らかく煮た豆とパルミジャーノチーズ、オリーブオイルをブレンダ―でクリーム状にする簡単でお手軽な作り方。 そら豆だけで作ってもいいいし、反対にグリーンピースのみのクリームでも、もちろん美味しく出来る。 そして加えるチーズはパルミジャーノやグラーナパダーノ、もしくはペコリーノチーズもよく合う。いずれにせよ、熟成タイプのものを使うと旨味や味のアクセントになるのでお勧め。 簡単に作れるこのクリーム、パスタに和えるだけでなくパンやクラッカーに塗ったり、野菜スティックのディップにしても美味しい。 パッと作れてとっても美味しいこのパスタ。 春~初夏の季節を感じる一皿です。  材料 (2人分) …

risotto all'ortica オルティーカのリゾット

オルティーカのリゾット

オルティーカ(ortica)とは和名で西洋イラクサと呼ばれるハーブの一種。見た目はシソのようだけれど、素手で触ると腫れて痒くなってしまうので必ずゴム手袋をして調理する必要があるちょっと厄介なやつ。 厄介なのだけれど、鉄分やビタミンが豊富なデトックス食品なんです。 このオルティーカ、イタリアの野原で見かけることもあるし、メルカートでも春になるとたまに売られているけれど、あまりイタリアでも一般的によく使われる野菜ではありません。 どんな味がするのかというと、ほんの少しの野生味、苦みを感じるけれど味も香りもとても繊細。主張の強くない野菜なのでラビオリの詰め物にしたり、こうしてリゾットにしたりしてイタリアでは食べられています。 今回のリゾットは野菜のブイヨンを使い、優しい味に仕上げてみました。 野菜のブイヨンは実はとっても簡単に出来るのでリゾット作りの時は一度手作りしてみるのもお勧めですよ。 出来上がったリゾットにたっぷりのパルミジャーノをすりおろして旨味をプラスしよう。 とってもほっとする味のこのリゾット、どことなく日本の七草粥を思わせる、そんな優しい一皿です。 オルティーカのリゾットの作り方 材料 …

canederli con tarassaco タラッサコのカネーデルリ

オーブンで作るタラッサコのカネーデルリ

カネーデルリ(canederli)とは固くなったパンと牛乳、卵を混ぜ合わせて茹でたお団子のような料理で北イタリア、チロル地方の伝統料理。 今日の一皿はこのカネーデルリにイタリア語でタラッサコと呼ばれる西洋タンポポを加えたもの。 タラッサコはイタリアではメルカート(市場)では普通に野菜として売られていて、デトックス食品としてもよく知られているんですよ。 さて、通常カネーデルリとは材料を混ぜ合わせて沸騰した湯で茹でるのが基本。 これを今回はオーブンで焼いてみたんです。 これが大正解で重たさの全くない、ふわふわで口どけのよい軽いカネーデルリが出来上がってしまいました。 苦みのある野菜が苦手な子供用に半分はカネーデルリの材料の大定番、スペックという南チロル地方の燻製生ハムで作ったけれど、このように好みの野菜やハム、チーズを加えていろいろアレンジしてみるのもおもしろいですね。 レストランで食べるカネーデルリとはひと味違う、ふんわりフワフワのカネーデルリ。 こんなのが食べられるのは、やっぱり家庭料理の醍醐味でしょうね。 材料 …

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