表示: 191 - 200 of 376 結果

モストコットとナッツのケーキ

torta di mosto cotto e frutta secca モストコットのケーキ

日本ではまだまだ知られていないイタリアの食材の一つがこのモスト・コット(mosto cotto)。 モストコットとは一言でいうと『葡萄の濃縮液』でぶどうの絞り汁を何時間も煮詰めてソース状にしたもの。イタリアではこのモストコットを使った伝統菓子が各地にあるんです。 さてこのモストコット、イタリアではこうしてお菓子づくりによく使われるのだけど、定番の組み合わせがカカオやオレンジ、そしてナッツ。やはりモストコットのあの味にこれらの香りはよく合います。 イタリアではモストコットのお菓子はよくヴェンデミアと呼ばれる葡萄の収穫後、11月~クリスマス時期にかけて作られるのですが、この香りをかぐと『イタリアの秋』を感る、そんな味。   日本ではまだまだ珍しいモストコット。 イタリアではこんな風に使っているんですよ。   モストコットとナッツのケーキの作り方 …

レンズ豆のスープ zuppa di lenticchie

レンズ豆のスープ

イタリアではとてもメジャーな食材であるレンズ豆。 このレンズ豆で作るイタリア人にとっての comfort food であるこのスープについて、 本場イタリアより解説していきますね! レンズ豆のスープとは? 日本ではあまり馴染みがないけれど、イタリアではとてもポピュラーな食材がこのレンズ豆。イタリア語ではレンティッキエ(lenticchie)と呼ばれ、一般的な豆類とことなり一晩水につけておく必要がないのですぐに調理できるのも便利な食材です。 レンズ豆は5mm程度の小さな円形の豆でこうしてスープにして食べるのがイタリアでの一番定番な食べ方。 スープと言っても水分は少なくレンズ豆の煮込み、といった方がいいかもしれませんね。でもイタリア語ではレンズ豆のスープ(ズッパ・ディ・レンティッキエ/zuppa …

fidelini con le acciughe アンチョビとトマトソースのフィデリーニ

アンチョビとトマトソースのフィデリーニ

フィデリーニ(fidelini)とは聞きなれないパスタでしょうか。 地域によってはフェデリーニ(fedelini)とも呼ばれるこのパスタはスパゲッティをさらに細くしたロングパスタで、ナポリのあるカンパーニア州やアブルッツォ州では比較的よく使われるパスタの一種。 太さはメーカーによって若干異なるけれど大体1.3-1.5㎜程度、同じく細いロングパスタのカッペリーニは太さ約1.0-1.2㎜なのでカッペリーニよりも若干太いパスタです。 このフェデリーニ美味しいですよ↓↓ このアンチョビとトマトソースのフィデリーニはアブルッツォ州の一部の地域でクリスマスイブの日に食べられる伝統的な一皿。イタリアではクリスマスイブの日には肉は食さず、魚や野菜料理が中心となるんです。 このフィデリーニは細い麺がゆえにさらりとしたソースに合わせてもよくソースを絡めとるため、こうしたシンプルなソースに合わせるとなるほどよく合いとても美味しいんです。   シンプルなトマトとアンチョビのソースも合わせるパスタを変えると味わいもガラリと変わる。   イタリアの食の繊細さ、奥深さはなるほど知れば知るほど面白いですよ。 …

totani ripieni in umido イカのパンとチーズのリピエノ

イカのパンとチーズのリピエノ

イタリアでの定番料理の一つがこのイカのリピエノ。 リピエノとは一体どんな料理? どうやって作るの? 次から解説していきますね! リピエノとは? リピエノ(ripieno)とは “詰め物、詰め物をしたイタリア料理” のこと。 でこのイカのリピエノの詰め物のシンプルで定番なのがパンとチーズ。こういう魚介料理に使うチーズというのはパルミジャーノでもいいし、羊のミルクから作られるペコリーノチーズなどもとてもよく合います。 今回使ったイカはイタリア語でトータニ(totani)というヨーロッパのスルメイカで日本のヤリイカや剣先イカを小さくしたようなイカ。 小さくて身が薄いので肉詰めよりもこうしたパンをベースにした詰め物が良く合います。ここへ他の材料を混ぜてもいいし、具材のアレンジはもちろん無限。 …

spaghetti alle vongole/ ボンゴレ イン ビアンコ

ボンゴレビアンコ

アサリを使った一番シンプルなパスタ料理、ボンゴレスパゲッティ(spaghetti alle vongole)。トマトソースを加えない、“白い”ソースなので、ボンゴレ・ビアンコ (ボンゴレ・イン・ビアンコ)とも呼ばれます。 砂抜きしたアサリをフライパンで蒸し焼きにして茹でたスパゲッティと絡めるだけのとっても簡単な一品です。 作り方にとくにコツというほどのことはなく、強いて言うならパスタの茹であがりのタイミングと貝が開くタイミングを合わせることと、貝に火を通しすぎないことくらい。あとは特にいろいろ考えなくてもアサリが美味しく仕上げてくれるんです。   “簡単で美味しい” 世界中で愛される料理というのは、やっぱりこれに尽きますね。   …

プンタレッレのフリット puntarelle fritte

プンタレッラのフリット ボッタルガ塩掛け

プンタレッレとは、チコリの一種で、爽やかな苦みとカリッとした食感がとても美味しいイタリア野菜。 アンチョビと合わせてサラダにするのが一般的な食べ方だけれど、今日はこのプンタレッラをフリットにしてみよう。 使うのは芽の部分の先端から5-7㎝ほどの部分。 これ以上下の部分は少々固いのでフリットには向かないので、サラダや炒め物に使うといいですよ。 フリットを簡単にさっくり揚げるコツ 衣を溶く水は、よく冷えた炭酸水を使うと簡単にサクッと軽く揚がるのでおすすめ。 そしてサクサクの衣をキープするには油からあげた後、網の上でフリット同士がくっつかないように間隔をあけて、空気にふれさせるように並べて油を切ること。フリットの粗熱が取れる途中で何かに触れているとせっかくサックリと揚がっても、すぐにべちゃっとなってしまうのでご注意を。 仕上げはコレで、極上の一品に。 そしてこのプンタレッレのフリットにかけるのはボッタルガパウダー。 文字通り、イタリアのカラスミ、ボッタルガをすりおろしてパウダー状にしたものでこれを塩少々とともにたっぷりとふりかけて下さい。 …

spaghetti con colatura di alici koコラトゥーラのスパゲッティ

コラトゥーラのスパゲッティ

コラトゥーラとはイタリアの魚醤のことで、その強い旨みは一度食べるとなかなか癖になる調味料。 このコラトゥーラを味わうのにまず試して欲しいのが、この究極にシンプルなスパゲッティです。 さてこのスパゲッティ、作り方は茹でたパスタにコラトゥーラやオリーブオイルを混ぜたソースと和えるだけど超簡単。 でも見た目からは想像つかないほどの旨みがあり、初めて食べるとその美味しさに結構驚くと思います。ひとつ注意して欲しいのはコラトゥーラ自体に塩がかなり効いているのでパスタを茹でる時に塩は加えないこと。   もちろん魚醤独特の香りがあるので好き嫌いは分かれると思うけれど、パスタに和えると意外とその匂いも気になりません。   コラトゥーラというちょっと珍しいイタリアの魚醤をかけたシンプル極まりないこの一皿。   これはなんというか、ほんとに癖になる一品ですよ。 …

penne con nduja e peperoni ンドゥイヤとパプリカのパスタ

ンドゥイヤのパスタ

辛い物好きなら絶対ハマる、ンドゥイヤ。 ンドゥイヤとは一体どんなもの?  次から解説していきますね! ンドゥイヤ(ンドゥーイヤ)とは? ンドゥイヤ (‘nduja)とは南イタリアのカラブリア州のペースト状の辛いサラミ。豚バラなどの豚肉の脂身の多い部分を使用し、カラブリアの代名詞でもある唐辛子をたっぷりと練り込んであるこのサラミは唐辛子独特の香りと辛みが美味しく、ブルスケッタに塗ったり、ピッツァのトッピングにしたり、こうしてパスタソースに加えたりとその使い道は様々。 もともとは脂身など豚肉の残り物部位で作っていたこのンドゥイヤは貧しい市民の食べ物でしたが、いまではカラブリアの代表的なサラミの一つとして知られています。 ンドゥイヤの名前の由来 さてこのちょっと変わったンドゥイヤという名前、1800年代初頭にカラブリアがナポリ王国の支配下にあった時代にその由来があるんです。 この時代にナポリ王国の王であったジョアキン・ミュラー(Joachim …

barchette di indivia belga con gorgonzola e pera ゴルゴンゾーラと洋ナシのチコリボート

ゴルゴンゾーラと洋ナシのチコリボート

火を使わないで簡単に出来る前菜、チコリボート。 チコリの葉をそのまま器にして中に乗せるのはゴルゴンゾーラと洋ナシ。この二つの組み合わせはイタリアでは定番で、それだけでも美味しいのだけれどここへさらに加えるのはクルミとハチミツ。 チーズにハチミツというのは少し以外に思われるかもしれないけれど、塩味と甘味の組み合わせというのはとても美味しいんですよ。そしてクルミを加えることで食感のアクセントにもなります。 Visualizza questo post su Instagram Un post …

zuppa di grano saraceno

そばの実とスペックのスープ

蕎麦と言えば日本の食べ物というイメージだけれど、実はイタリアでもよく食されている。 どんな食べ方をするかと言えば、そば粉で作る平打ちパスタのピッツォッケリや、同じくそば粉で作るフリットのシャットなど食べ方はやはりイタリアン。さてこの蕎麦の料理の数々、イタリアのどこでよく食されているかと言えば北イタリアのアルプス地域。寒冷地でも育つ強い蕎麦はこの地域で昔からよく栽培されていたそう。 今日の一皿はそば粉ではなくそばの実で作る食べるスープ。 蕎麦の実と共に加えるのはスペック(speck)というアルプス地域の燻製生ハムにジャガイモ。これをブイヨンで煮ただけの簡単なものだけど、こういう穀物のスープというのは食べるとほっとする優しい温かさがあります。   蕎麦という日本でもお馴染みの食材。 ところ変わってこちらイタリアではこんな風に食べるんですよ。   そばの実とスペックのスープの作り方・レシピ 材料 …

error: Content is protected !!