ビーゴリ・イン・サルサ (アンチョビと玉ねぎのヴェネト風パスタ)

ビーゴリ・イン・サルサ bigoli in salsa

玉葱の甘味とアンチョビの塩気。 この二つを上手く使ったイタリアの絶品パスタ、ビーゴリ・イン・サルサとは? 本場イタリアより解説していきますね! ビーゴリ・イン・サルサとは? ビーゴリ・イン・サルサ(bigoli in salsa)とは北イタリアのヴェネト州の郷土料理。ビーゴリと呼ばれるスパゲッティのようなロングパスタにアンチョビと玉ねぎで作るソースを絡めたとてもシンプルな一品です。 ここで使うアンチョビはオイル漬けのものではなく、塩漬けのアンチョビが伝統。ですが手に入らなければひとまずオイル漬けのもので作ってみてください。じっくりと炒めた玉ねぎの甘味にアンチョビのうま味と塩気というのは本当によく合い、とても美味しいです。 そしてもう一つの主役、玉ねぎはヴェネト州特産の香りが穏やかで甘味が強い白玉ねぎ。ヴェネト州のキオッジャは白玉ねぎの産地としてもイタリアでよく知られているんですよ。 このように “イワシと玉ねぎ” というのはヴェネト州ではお馴染みの組み合わせで他にも揚げたイワシにたっぷりの玉ねぎとマリネするサルデ・イン・サオール(sarde …

insalata di sorgo con asparagi e pomodorini ソルゴとトマトとアスパラのサラダ

アスパラとトマトのシリアルサラダ

“アスパラとミニトマト” は我が家では頻繁に登場する組み合わせ。 今日はこの二つの野菜を使ったサラダ。 サラダと言ってもシリアル(穀物)を加えたサラダなのでこれ一品で簡単ランチなどにも出来る。 今回使ったのはソルゴ(sorgo)という蕎麦の実のような穀物だけれど、もち麦やオルゾ、ファッロといった麦類や他の穀物でももちろんOK。 ソルゴとは下の写真のように蕎麦の実に似ていて、日本語ではモロコシ(トウモロコシとは別物です)と呼ばれるアフリカが原産と言われている穀物。イタリアでも北イタリアを中心に栽培されていて昨今のヘルシー食材ブームの影響でイタリアの普通のスーパーなどでたまに見かけシリアルです。 トマトとアスパラに味のアクセントとして加えるのはオイル漬けのオリーブ。 そして仕上げにリコッタサラータなどペコリーノ・ロマーノなどの塩味の効いたチーズをすりおろすと、あっという間にヘルシーで美味しい一品の出来上がり! アスパラとトマトのシリアルサラダの作り方 材料 …

イカのトマト煮 seppie patate e piselli

イカとポテトとグリーンピースのトマト煮

イタリア料理では肉料理にはもちろん、魚料理にも実によくトマトソースを使う。 本日の一皿はイカとポテトとグリーンピースのトマト煮。 今回使ったのは肉厚で旨味が強いコウイカだけれど、もちろん他のイカを使ってもOK。 フライパン一つで出来るとっても美味しいイタリアンです。 この料理、隠し味として少し加えるのがパプリカパウダー。 無ければ省略しても構わないけれど、生のパプリカやパプリカパウダーを加えることで風味がぐんと増すのでぜひ試して下さい。このように魚介のトマト煮込みにパプリカを加えるのは南イタリア、とくにアブルッツォ州でよく見られる方法で魚介料理以外でもいろんなトマト料理に隠し味的に使われるんです。 そしてこの料理に合わせるのは魚介料理なので白ワイン、と思われがちだけれどこういった魚介のトマト煮には果実味あふれる赤ワインを合わせても美味しいですよ。 そうそう、お皿に残ったソースはぜひパンですくって食べてみてください。 さらにワインがすすんじゃうこと間違いなしです! 烏賊とポテトとグリーンピースのトマト煮の作り方 …

frittelle di sambuco, エルダーフラワーのフリット

エルダーフラワーのフリット

エルダーフラワーは春から初夏にかけてイタリアやヨーロッパの至る所で咲いている、とても香りのよい花。 この白いかわいい花はコーディアル(シロップ)にするのが定番だけれどこうしてフリットにして味わうことも出来るんです。 エルダーフラワーは野菜ではなくハーブなので大量に食べるものではないけれど、食べた時に口にふんわりと広がるマスカットのような香りがちょっと幸せな気分になれる。   日本ではまだまだ珍しいハーブのエルダーフラワー。 イタリアではこんな風にして楽しんだりもするんですよ。   エルダーフラワーのフリットの作り方 材料 作り方

リージ・エ・ビージ グリーンピースとお米のヴェネト risi e bisi

リージ・エ・ビージ(グリーンピースとお米のヴェネト風リゾット)

日本には豆ごはんのようなイタリアのリージ・エ・ビージ。 どんな料理なの? どうやって作るの? 次から詳しく解説していきますね! リージ・エ・ビージとは? リージ・エ・ビージ(risi e bisi)とはグリーンピースとお米で作るリゾット(リゾットとは作り方が異なるので、ミネストラと言った方が正しいかな?)で北イタリアのヴェネト州の郷土料理。フレッシュなグリーンピースを使って作る、春を感じる一皿です。 イタリア語でお米はリーゾ(riso)、そしてグリーンピースはピセッリ(piselli)。これがヴェネトの方言ではお米がリージになり、グリーンピースがビージになる。つまりリージ・エ・ビージとは そのまま “お米とグリーンピース” …

アスパラのフィロ生地巻き involtini di asparagi con pasta filo

アスパラとフィロ生地の簡単おつまみ

アスパラを使った簡単に出来る一品がこのフィロ生地巻き。 フィロ生地(フィロペイストリー)とは中東料理によく使われる春巻きの皮をさらに薄くしたような生地。 日本ではフィロ生地は簡単に手に入らないと思うのでその場合は春巻きの皮でもOK。 作り方は本当に簡単で、アスパラをフィロ生地(もしくは春巻きの皮)でくるっとくるんでオーブンで焼くだけ。焦げないように最初はアルミで覆うなどすればトースターでも作れるかと思います。 ポイントとしては焼く前に生地にオリーブオイルをまんべんなく塗ること。 シンプルにアスパラだけでもいいし、中にチーズも一緒に巻いても美味しいですよ。 中途半端に余ってるフィロ生地や春巻きの皮がある時、 こんな簡単な一品で今夜のワインのあてにいかがでしょうか? アスパラとフィロ生地の簡単おつまみの作り方 材料 …

ブルスカンドリ(ホップ)のフリッタータ FRITTATA DI BRUSCANDOLI

ブルスカンドリ(ホップシュート)のフリッタータ

ブルスカンドリ(ホップシュート)とは? ブルスカンドリ(bruscandoli)とはホップの新芽のことで英語ではホップシュート(hop shoots)と呼ばれます。見た目は細いアスパラのようですが、味はアスパラガスよりもほんの少し苦みがあり、ナッツのような風味があります。野菜というよりも山菜のような食材と言えるでしょう。 イタリアでもこのブルスカンドリは珍しい野菜で、北イタリアのロンバルディア州やベネト州などで4-5月の短い期間に見かける程度。ロンバルディア州のブレーシャ県ではロエルティス(loertis)とも呼ばれます。 イタリアよりもベルギーなどのビール大国などで知られる野菜です。 ブルスカンドリ(ホップシュート)のフリッタータの作り方 材料 (3-4人分) 作り方

ファーヴェ・エ・チコリア そら豆とチコリ fave e cicoria

ファーベ・エ・チコリア (そら豆とチコリのプーリア風)

南イタリアのプーリアを旅したことがある人なら、一度はこの料理を目にしたことがあるでしょう。 この南イタリアの comfort food である ファーベ・エ・チコリアについて、 次から詳しく解説していきますね! ファーベ・エ・チコリアとは? ファーベ・エ・チコリア(fave e cicoria)とは和訳すると “そら豆とチコリ” 。イタリア半島ブーツのかかと、プーリア州の郷土料理でその名の通りそら豆のピュレと茹でたチコリを合わせた一品です。 …

アスパラガスのアンチョビソース掛け

ピンクアスパラガスのアンチョビソース掛け

春だけのお楽しみ、アスパラガスにとっても美味しいアンチョビソースを合わせたのが今日の一皿。 今回使ったのはピンクアスパラというイタリアでも珍しい品種。ピンクアスパラはその名の通り、先端部分がほんのりとピンク色をしたアスパラでホワイトアスパラより若干ミネラル感、香りが強いアスパラです。 ピンクアスパラ以外でもホワイトアスパラで作ってももちろん美味しいですよ。 この柔らかく茹でたピンクアスパラガスにかけるのはアンチョビのソース。 ただ、アンチョビだけだと繊細な味のアスパラガスとのバランスが崩れるのでバターと牛乳で少しまろやかさを出すのがポイント。 アンチョビはイタリア料理によく登場し、アンチョビを加えるだけで料理がぐんと美味しくなるとても優秀で便利な食材です。 アスパラってそれだけでも十分美味しいのにこのアンチョビベースのソースをかけ、そこへさらにペコリーノチーズをすりおろして頂く。 アンチョビソースにペコリーノチーズの旨味が混ざり合い、なんとも極上の味わい。   作り方はとっても簡単なのに、 …

マリトッツォ maritozzo

【本場のレシピ】イタリア式マリトッツォの作り方

“しっかりと焼き色がついたパンに真っ白な生クリームのコントラスト” が見るからに美味しそうな日本でも一大ブームを巻き起こしたイタリアのお菓子、マリトッツォ。 日本ではいろいろな進化を遂げたマリトッツォが登場していますが、本場イタリアのマリトッツォとは そもそもどんなものなのか? イタリアのマリトッツォについて、少し説明したいと思います。 イタリアのマリトッツォとは? マリトッツォ(maritozzo)とはオレンジピールで香りづけしたブリオッシュのような軽い食感のパンに生クリームをたっぷりと挟んだイタリアのローマ発祥のドルチェです。 イタリアの朝のバールではこのマリトッツォを頬張りながらカッフェで朝食、というのもよく見る光景なんですよ。またイタリアのマリトッツォはバールなどでは注文してからその場で生クリームを挟んでくれるスタイルも一般的です。なので「イタリアのバールでマリトッツォが欲しかったけどショーケースには無かった。」という経験をした方もいるかもしれませんね。※日本で見るようにあらかじめ生クリームが挟んであるものを冷蔵保存して売っているお店もあります。 Visualizza questo post …

error: Content is protected !!