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カーボロ・ネロとオルゾ(大麦)のミネストラ

minestra di cavolo nero, orzo e acciughe カーボロネロ,とアンチョビとオルゾのミネストラ

イタリアのトスカーナ地方でよく食べられる冬野菜、カーボロネロ (黒キャベツ)。 今日の一皿はこのカーボロネロを使ったミネストラ。 我が家ではこのカーボロ・ネロに麦類を加えてプリモピアットとすることがよくあり、中でもこのミネストラと愛称がいいのがオルゾ(大麦)。 煮込んでもお米のように煮崩れず、素朴な味わいでこのカーボロ・ネロとよく合うんです。 そしてカーボロネロは今回は若い葉のとても柔らかなものを使用。新鮮で柔らかいものは煮込み時間が短くても美味しくできるし、大きく固い葉であれば煮込み時間を長くすることで味わいが出てきます。 そしてアクセントとして加えるのはアンチョビ。 キャベツ類とアンチョビというのは相性のよい組み合わせ。素朴なミネストラをアンチョビがいい感じで引き締めてくれるんです。アンチョビを加える時の注意点はそれ自体の塩分が濃いのでミネストラに塩を加えすぎないこと。仕上げに塩味が足りなければ少し足す、程度でOK。 この一皿、難しことは何もないとてもシンプルな一品ですが唯一のポイントはカーボロネロが柔らかくなるまでじっくりと煮ること。 煮込み時間が短いとカーボロネロの良さが出てきません。じっくり煮込むほど美味しくなると思ってあせらずゆったりした気持ちで作るのがコツ。 …

finocchio gratinato フィノッキオ(フェンネル)のホワイトグラタン

フィノッキオのグラティナータ

フィノッキオとは日本では英語名のフェンネルという名前で聞いたことがあるかもしれませんね。 見た目は玉ねぎのようだけれど、セロリやアニスのような爽やかな香りがとても美味しい地中海沿岸が原産のイタリア野菜です。イタリアではどこのスーパーでも一年中売っているとてもポピュラーな野菜なんですよ。 フィノッキオのグラティナータとは? 今日の一皿はこのフィノッキオを使ったイタリアでの定番料理の一つ、グラティナータ(gratinata)。 グラティナータとはオーブン等で野菜などの表面をこんがりと焼きあがるイタリア料理のこと。イタリア料理でのグラティナータとは香草パン粉焼きのようなものも指すし、とても幅が広いのですが 日本語でものすごく平たく言うとグラタンという和訳になります。 このグラタン、イタリアでは肉料理等のサイドディッシュとして定番。サイドディッシュとしてはこのレシピのようにシンプルにベシャメルソースとパルミジャーノだけでも美味しいですが、もちろんこれをベースにいろいろアレンジするのもいいですね。   フィノッキオのグラティナータを美味しく作るポイント 注意点というか、ポイントはフィノッキオの切り方。 フィノッキオは玉ねぎのように縦に繊維が伸びており、これが加熱後も割としっかりと残ります。なのでその繊維を断ち切るように横方向に切ると筋っぽくならずに美味しく作れますよ。 …

フィノッキオ(フェンネル)のコトレッタ COTOLETTA DI FINOCCHIO

フィノッキオのコトレッタ(カツレツ)

フィノッキオ、コトレッタ、、、。 ちょっと聞きなれないカタカナ料理かもしれないですね。   まずフィノッキオ(finocchio)とは日本ではフェンネル、ウイキョウとも呼ばれるイタリア野菜。セロリのような爽やかな香りが美味しい、イタリアではとてもポピュラーな食材です。   そしてコトレッタとはカツレツのこと。一般的にはミラノ風カツレツのように豚肉や鶏肉などで作らることが多いですが、こんな風に野菜のコトレッタも美味しいんですよ。 今回はより軽さを出すために衣に卵を使用せず、小麦粉、水、パン粉のみのシンプルなもの。もちろんボリュームを出したければ卵を使ったバッター液にパン粉をつけても美味しいです。 一点、このフィノッキオのコトレッタを作るときの注意点はフィノッキオの切り方。 フィノッキオは縦に繊維が通っているため筋っぽさを無くすのに私はいつも横方向にカットします。でもこのコトレッタはその切り方だとバラバラになってしまうので、このフィノッキオのコトレッタを作る場合は芯の部分を残して縦方向にカット。そもそもナイフとフォークで食べるものなので、縦方向に切ってもまあ、問題ないかなと(笑)。芯の部分も火を通せば美味しいのでそのままで大丈夫ですよ。 サラダで食べるイメージが強いフィノッキオ、こんな風にコトレッタにしてみるのもおすすめですよ。 …

polenta e salsicce in umido all'abruzzese ポレンタとサルシッチャのアブルッツォ風

サルシッチャとポレンタのアブルッツォ風

ポレンタ (polenta) とはトウモロコシの粉から作るピュレ状の食べ物で、イタリアの冬では山岳地帯でよく食べられる定番料理。 北イタリアの方がポレンタ文化は強いけれど、今日の一皿はイタリアのソーセージであるサルシッチャのトマト煮を合わせるアブルッツォ風。北イタリアではバターやチーズがたっぷりのポレンタに対して南へ行くとトマトが効いたソースになるのがやはり中部~南イタリアのポレンタらしいなと思います。 アブルッツォ州は中部~南イタリアのアドリア海側に位置する州で、アブルッツォ州の冬のスキー場ではこんな感じのポレンタがよく出てくるんですよ。 またポレンタ粉も北ではポレンタ・ブラマータのような粗引きの粉なのに対して中部~南イタリアのポレンタは比較的細かな挽き方なのも特徴。今回はフィオレットと呼ばれるさらさらとした粒子の細かい粉を使っています。 ※とは言ってもイタリアの大手スーパーは北から南、大体同じブランドを扱っているのですが。。。 イタリアでポレンタというと冬の代表的な料理の一つ。 実際にポレンタを食べると心も身体もあったまる、そんな印象を受けます。   …

鮭とポロ葱のクリームシチュー cream stew di salmone e porro alla giapponese

鮭とポロ葱のクリームシチュー

“サーモン(鮭)とネギ” というのはつくづく相性がよい組み合わせだと思う。 今日の一皿はイタリアで一般的な葱の一種であるポロ葱(リーキ)を使った鮭のクリームシチュー。 ポロ葱は日本で一般的な長ネギや万能ねぎと異なり、刺激臭が少なく甘味が強い葱。なのでこれを玉ねぎの代わりに使ってみたらとっても美味しい一品になりました。     話はちょっとそれるけれど、こういうクリームシチューというのは意外とイタリア、及びヨーロッパで見ることはない料理。ハンガリーやポーランドなどの東欧諸国では似たような料理があるけれどシチューというよりスープ料理。 それもそのはず、クリームシチューって実は日本発祥の料理だそう。   でもこのレシピではポロ葱で作るし、仕上げにパルミジャーノを加えたり と日本の家庭料理にちょっとイタリアンテイストが加わった一品。 …

オッソブーコ ossobuco alla milanese

【歴史と伝統の本格レシピ】
オッソブーコの作り方

イタリアでは定番料理の一つなのに、日本ではまだまだ知られていない絶品料理のオッソブーコ。 このオッソブーコについて、本場イタリアより解説していきますね! オッソブーコとは? オッソブーコ(ossobuco)とは仔牛の骨付きすね肉を煮込んだイタリア、ミラノの郷土料理。 オッソ(osso)はイタリア語で “骨”、そしてブーコ(buco)は “穴” を意味し、その名の通り骨付きすね肉は調理すると中心に穴の開いたような形になるのが特徴です。 さて、肝心のオッソブーコの作り方は難しいものではなく、必要なのは時間。 1時間半~2時間ほどブイヨンと肉を弱火でじっくりと煮ることで肉がほろりと柔らかく、そのソースも肉の旨味がギュッと詰まったとても美味しいものとなります。そしてとろりと溶けた骨の髄をスプーンですくって食べるのがなんともグルメな食べ方。 …

spaghetti al topinambur トピナンブールのパスタ

トピナンブール (菊芋)とアンチョビ のパスタ

菊芋と言えば日本でも最近注目の野菜だけれど、イタリアでもトピナンブールという名前で知られている野菜。 このトピナンブールは北イタリアのピエモンテでよく食されているのだけれど、そのピエモンテからインスピレーションを受けて作ったのが本日のこの一皿。 どんなインスピレーションかと言うとニンニクとアンチョビとオリーブオイルで作るピエモンテ名物のソース、バーニャ・カウダとこのトピナンブール(菊芋)を合わせてパスタソースにしてみるというアイディア。 もともとトピナンブールはバーニャ・カウダに合わせる定番野菜の一つ。なのでこの二つの愛称はそもそも抜群なんですよ。 さてこのパスタ、作り方はとっても簡単。 薄くスライスしたトピナンブールをたっぷりのオリーブオイルとニンニク、そしてアンチョビと炒め煮してブレンダ―でペースト状にしてソースを作る。 あとは茹でたパスタと少々のゆで汁とともに絡めるだけ。 このソースはバーニャ・カウダのイメージで作っているので少し強めにアンチョビを効かせ、オリーブオイルの量は二人でコップ¹⁄3ほどでたっぷりに、ニンニクも一人分につき1片以上は入れてしっかりとニンニクの香りをつけるのがおすすめ。アンチョビ、ニンニク、オリーブオイルのバーニャ・カウダソースというのはそれだけで抜群に美味しいんです。 もちろん、翌日に大事な商談がある場合(笑)はニンニクの量を控えめにするなど、その辺は好みや事情で調整すればOK。 菊芋と言うとなんとなく和食のイメージかも知れないけれど、ところ変われば、こんな美味しいパスタソースにだってなるんですよ。 …

芽キャベツとリングのオーブン焼き cavolini di bruxelles gratinati

芽キャベツとリンゴのオーブン焼き

コロンと可愛い芽キャベツを使った今日の一皿、オーブン焼き。 この芽キャベツは単品でオーブン焼きにしてもいいけれど、今回合わせたのはリンゴと砕いたアーモンド。加えるナッツはアーモンドでなくてもクルミでもいいし、手元にあるものでOK。なければ省略してもOKですよ。 リンゴの甘味とキャベツとはよく合う上に、仕上げにバルサミコソースをちょっとかけると味も引き締まって美味しく仕上がるんです。 この芽キャベツのオーブン焼きは豚肉や鶏肉などの白身の肉料理の付け合わせにピッタリ。付け合わせというよりももう少しボリュームを出しておかずにしたければここへ適当な大きさに切ったベーコンを加えても美味しいですよ。 木枯らし吹く夜のメニューに、こんなオーブン焼きはいかがでしょうか? 芽キャベツと林檎のオーブン焼きの作り方・レシピ 材料 (2人分) 作り方 1)芽キャベツは縦半分に切る。リンゴは厚めのイチョウ切りにする。オーブンシートを引いた耐熱皿に芽キャベツとリンゴを入れて軽く砕いたナッツ、パン粉、塩、胡椒、オリーブオイルとともに全体を混ぜ合わせる。 …

canederli カネーデルリ/クネーデル

基本のカネーデルリ

イタリア料理は日本でも幅広い世代に愛される料理。けれどこの カネーデルリ について知っている人はまだまだ少ないのではないでしょうか? このページではイタリアアルプスの伝統料理 カネーデルリ について詳しく解説していきます。 カネーデルリとは? カネーデルリ(canederli)とは北イタリアのアルプス地域、特に南チロル地方の郷土料理で、パンと卵をお団子状にして茹でたもの。カネーデルリはドイツ語圏諸国~イタリアの南チロル地方で一般的な料理で地域によりいろいろなタイプがありますが、イタリアでの一番スタンダードなカネーデルリはパン、卵にスペック(Speck)という燻製生ハムを加えたバージョンです。 ブロード(ブイヨンスープ)に入れて食べたり、また上の写真のようにセージで香りづけした溶かしバターとパルミジャーノをかけて食べるのがイタリアでよく見る食べ方。ほかにも溶かしチーズをかけたりするのもアルプス地域ならではの食べ方でとても美味しいんですよ。 ヨーロッパにはいろいろなカネーデルリがあるのですが、レシピの下ではカネーデルリとよく似たドイツのクネーデルとの違いや、カネーデルリと名前の似ているチェコのクネドリーキとは?についても説明しています。 気になる方は読んでみて下さいね! 基本のカネーデルリの作り方 …

risotto con zucca e gamberi かぼちゃと海老のリゾット

かぼちゃと海老のリゾット

秋になると食べたくなるのがカボチャ料理。 今日の一皿はこの秋の代表的な食材でもあるカボチャで作るリゾット。 カボチャのリゾットだけでももちろん美味しいけれどこのカボチャにイタリアでよく加えられるのがなんとエビ。カボチャの甘味とエビというのは意外なようで実はとてもよく合うんです。 リゾットにはブイヨンを使って煮るのだけれど、このリゾットにはビーフブイヨンなどの味の強い肉のブイヨンよりも野菜の優しい味のブイヨンがおすすめ。時間がなければ固形ブイヨンなどを使うのもありだけれど、せっかくリゾットを作るのならブイヨンから手作りしてみるのもいいですね。 『カボチャの甘味の海老のうま味』 ちょっといいワインを開けたくなる、 そんなイタリアの美味しい秋をお届けします! カボチャと海老のリゾットの作り方・レシピ 材料 (2人分) …

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