カーボロ・ネロとオルゾ(大麦)のミネストラ

イタリアのトスカーナ地方でよく食べられる冬野菜、カーボロ・ネロ(黒キャベツ)。
今日の一皿はこのカーボロネロを使ったミネストラ。
我が家ではこのカーボロ・ネロに麦類を加えてプリモピアットとすることがよくある。
中でもこのミネストラと愛称がいいのがオルゾ(大麦)。
煮込んでもお米のようにべたつかず、素朴な味わいでこのカーボロ・ネロとよく合う。
そしてカーボロネロは今回は若い葉のとても柔らかなものを使用した。新鮮で柔らかいので煮込み時間が短くても美味しい。大きく固い葉であれば一度さっと下茹でしてから調理すると柔らかく仕上がる。

そしてアクセントとして加えるのはアンチョビ。
素朴なミネストラをアンチョビがいい感じで引き締めてくれるのだ。アンチョビを加える時の注意点はそれ自体の塩分が濃いのでミネストラに塩を加えすぎないこと。仕上げに塩味が足りなければ少し足す、程度でいい。
そうそう、このミネストラを作るときに我が家では日本の土鍋を使う。
鍋料理がしたいがために私がスーツケースに入れてわざわざ日本から持ってきたものだ。鍋料理だけでなく煮込み料理をする時にもこの土鍋が活躍する。これを使うと野菜が柔らかく、風味よく仕上がると夫も好んで土鍋をよく使う。(注: 野菜を炒めてから煮込む場合はフライパン等で炒めてから土鍋で煮込んで下さい。)
❝イタリア料理を日本の土鍋で❞
このミックス感がいかにも我が家らしい一皿だな、と美味しいミネストラを頂きながら思った週末だった。
ingredients (2-3人分)
- カーボロ・ネロ 300 g
- オルゾ(大麦) 300 g
- 赤パプリカ ½個
- アンチョビ 40 g(正味)
- パプリカパウダー 大さじ1
- ニンニク 1片
- EVオリーブオイル 適量
- 塩 少々
how to cook
- カーボロ・ネロを1㎝弱に切り、水でよく洗う。赤パプリカは1㎝程度に、ニンニクはみじん切りにする。
- 鍋にカーボロ・ネロ、赤パプリカ、ニンニクを入れオリーブオイルと水少々を加えて20分ほど炒め煮する。
- パプリカパウダーとアンチョビを加え、アンチョビをほぐしながらかき混ぜる。
- 大麦を加え、水をひたひたになるくらいまでいれたら蓋をして20-25分ほど時々かき混ぜながら炊く。水がほぼなくなったら塩で味を調えて出来上がり。