日本でも少しずつ広まってきたイタリア野菜のカーボロネロ。
本場イタリアではどんな食べ方をするのか? どんな定番料理があるのか?
次から解説していきますね!
カーボロネロとは?
カーボロ・ネロ(cavolo nero)とはイタリアのトスカーナを代表するイタリア野菜。ケールの仲間でアブラナ科の野菜です。イタリアでは“トスカーナのキャベツ”という意味でカーボロ・トスカーノ(cavolo toscano)とも呼ばれます。
ちなみにカーボロ(cavolo) とはイタリア語でキャベツ、ネロ(nero)とは黒、という意味。日本語でもそのまま黒キャベツと呼ばれますね。
その名前が示すとおり色は黒っぽい深緑で一般的なキャベツより苦み、香りともにやや強いです。葉は縮れていて肉厚で固く、普通のキャベツのように結球しないのが特徴です。煮崩れにくく、煮込むほどに美味しくなる野菜なのでイタリアでも煮込み料理によく使われます。
旬と栄養素
旬は11月から2月ごろの冬から春先にかけて。特に霜が降りてから収穫されたものは柔らかく甘味が増して美味しいとされます。
各種ビタミン(A, C, E)、葉酸、ミネラル(カリウム、カルシウム)が豊富で特にビタミンCは普通のキャベツよりも数倍多く含まれ、抗酸化作用も高いスーパーフードとして知られています。
カーボロネロの食べ方
小さく柔らかい葉は炒め物などにも出来ますが、カーボロ・ネロの美味しさを存分に味わうにはやはり煮込み料理が最適。
一般的なキャベツよりやや繊維質で固いので本場イタリアでも “煮込み時間は2時間以上” と言われます。じっくりと煮込むことで柔らかさ、甘味がぐんと増すのがこの野菜の特徴です。
もう少し調理時間を短縮する方法としては大きく固い葉の場合、一度さっと下茹でしてから調理すると柔らかく仕上がります。20㎝程度の小さく柔らかい葉はそのまま調理して大丈夫、短い調理時間でも美味しく出来ます。しかし短時間と言ってもやはり30~40分以上は煮込むことでその本来の美味しさが出てくるので焦らずじっくりと。
大きな葉の場合は葉脈中央の固い部分は切り落としますが、上記のように2時間以上じっくりと煮込む場合はそのまま使っても大丈夫です。
相性がいいのは豆類でとくにカンネリーニ(白インゲン豆)との煮込みは美味しいです。代表的な料理はカーボロ・ネロと豆類を長時間煮込んだトスカーナの郷土料理、リボッリータ(レシピは下にあります)。いかにも “イタリアのマンマの味” といった感じのホッとする美味しい煮込み料理です。
その他の主な食べ方は小さく切ったカーボロ・ネロを15分ほど柔らかくなるまで塩茹でし、それをフライパンでオリーブオイル、ニンニクと炒めて食べるのも手軽にカーボロ・ネロを味わう方法です。
カーボロネロのレシピ
料理名をクリックするとレシピのページに移動します。
カーボロネロの料理といえばまずはコレ!じっくり煮込んだカーボロネロって最高に美味しいんですよ。
カーボロ・ネロと大麦のとってもヘルシーな一皿。アクセントにアンチョビを加えて。
リボッリータをさらに作りやすくシンプルにした一品。カンネリーニという白インゲンを使ったミネストラでトマト煮込みと同じくしっかり煮込むといい味に。