アンチョビのスパゲッティ

アンチョビはイタリアではどこのスーパーでも売っているお馴染みの食材。
今日の一皿はこのアンチョビを使ったとてもシンプルなパスタ。
シンプルなパスタと言うのは簡単そうだけれど、なぜか思うような味に仕上がらない事がある。
でもポイントさえ押さえればもちろん誰でも簡単に美味しく作れます。
このパスタのポイントはオリーブオイルをたっぷりと使うこと。
これは “イタリア料理の父” と呼ばれるペッレグリーノ・アルトゥージもその著書で記している点。
では具体的にどのくらいの量かというと二人分で80㎖〜100㎖(大さじ5-6杯)ほど。
結構多いように感じるかもしれないけれど、仕上げに加えるパン粉がオイルを優しく吸って丁度いい仕上がりにしてくれる。
この“オリーブオイルの使用量” については私の一番身近なイタリアのマンマ、義母の使う量を見て気づいた点。
私達が「このくらいかな?」と適当に使う量よりも彼女のオイルの使用量は、はるかに多い。確かにパスタ以外の料理でもオリーブオイルをたっぷりと入れるように意識して作るとやはり味、風味ともに断然よくなる。
そしてオイルベースのパスタにパン粉を加えるのは食感や風味がよくなるのでイタリアではよく使われる方法。
ただイタリアのパン粉と日本のパン粉は少し異なるので日本のパン粉を使う場合は少しだけフライパンで炒るといい。
もしくはハードタイプのパンの外側を削り下ろして使うともっと美味いし、我が家ではグリッシーニのようなものを手で細かく崩してまぶしたりもする。
手早く出来て本当に美味しいこのパスタ。
時間も労力も少なく出来るけれど、どうかたっぷりのオリーブオイルだけはお忘れなく。
ingredietns (2人分)
- スパゲッティ 200g
- アンチョビ(骨を取り除いたもの) 40g
- パン粉 大さじ1ほど
- イタリアンパセリ 適量
- ニンニク 2片
- 唐辛子 少々
- EVオリーブオイル 約80-100㎖
- 塩(パスタを茹でる用)
how to cook
- ニンニクは1片を3等分に切る。※香りづけに使用して後で取り除くので大き目に切ってください。イタリアンパセリはみじん切りにする。
- フライパンにオリーブオイル、アンチョビ、ニンニク、イタリアンパセリ、唐辛子を入れて弱火でアンチョビを木べらで崩しながら温める。ここでは炒めるのではなく、オイルを温める程度にして下さい。オイルに香りがついたらニンニクは取り除く。※アンチョビの塩分があるので塩は加えない。
- パスタをアルデンテに茹でる。
- フライパンにゆで汁少々とともにパスタを加えて混ぜ合わせる。パン粉を加えてひと混ぜしたら出来上がり。※グリッシーニのようなものを崩して加えてももカリっとして簡単で美味しいです。