日本人にも大人気のイタリアのパスタ料理、カルボナーラ。
イタリアのカルボナーラとはどんなものなのか?本場イタリアより解説したいと思います。
ローマ風カルボナーラとは?
ローマ風カルボナーラとは豚のほほ肉を塩漬けして熟成させたグアンチャーレ(guanciale)、卵、羊のミルクからできたペコリーノ・ロマーノチーズをパスタと絡めた、世界中から愛されるイタリアを代表する料理のひとつ。
このカルボナーラはアマトリチャーナ、カチョ・エ・ペペと並ぶローマの3大パスタとして知られていますが、その歴史は意外にも新しいく実は第二次世界大戦後から広まったとされます。
さて、このローマ風カルボナーラは下の写真でもご覧いただけるように、卵とチーズがたっぷりの濃厚なタイプ。
次からはこのソースの作り方を 材料の解説とともに詳しく説明していきますね!
カルボナーラを簡単に美味しく作るコツ
本場イタリアのカルボナーラと聞くとなんだか難しいように感じるかもしれませんが、このパスタ、作り方はとても簡単。
卵とチーズを混ぜた液にカリカリに焼いたグアンチャーレ、もしくはベーコンを加えてそこへ茹でたパスタを混ぜ合わせるだけ。
初めてカルボナーラを作る人がやりがちなミスと言うのは、卵液に火を通し過ぎてしまいスクランブルエッグのようにしてしまうこと。
けれど、ボウルに常温に戻した卵を割り入れて、そこへ茹でたパスタを入れれば 卵に火が通り過ぎることは無いので 失敗する心配はまずありません。
カルボナーラはやっぱりトロトロ濃厚なソースが美味しいですもんね!
濃厚なカルボナーラにするコツは?
トロリとした濃厚なカルボナーラにするには、卵の黄身を使い、チーズをたっぷりと使用すること。
イタリアではだいたい 一人分につき卵黄2個 使う人が多いです。全卵で作るレシピもあるけれど、やはり黄身を多く使うことで、卵感たっぷりの本場ローマ風のパスタとなります。
もう1点のポイントとしては、手に入るなら生パスタを使った方がソースがよりトロリ感が増します。またソースとパスタの絡みのよさもやはり生パスタならでは。手打ちパスタは意外と簡単ですので時間があれば生パスタ作りに挑戦してみるのもおすすめです。
同じくペコリーノ・ロマーノから作るカチョエペペは少しテクニックがいるのに対して、このカルボナーラは以上の点さえ気を付ければ、本当に簡単ですよ。
クリーミーで濃厚なカチョエペペの作り方を各ステップの写真と共に詳しく解説しています。
ちょっとしたコツさえつかめば、カルボナーラよりもシンプルな材料で出来るのでこちらもぜひ挑戦してみては?
本場のカルボナーラは、生クリームなしってホント?
そうそう、もうご存知の方も多いかと思うけれど、イタリアではカルボナーラに生クリームは使いません。
実際に生クリーム無しの方が、卵の美味しさをストレートに味わえるので、なるほど 素材を生かすイタリア料理 らしいなと思います。
ちなみにイタリア人の前で「カルボナーラに生クリームを入れる」なんて言ったら
「邪道だ!」
「分かってない!」
と、怒り出すこと必至ですのでお気をつけて(笑)。
まぁ、人の好みは様々なんで好きなように食べればいいんですけどね。
カルボナーラの作り方
材料 (1人分)
- 好みのパスタ 生パスタ130g 乾燥パスタ100g
- 卵黄 2個
- ペコリーノチーズ(or パルミジャーノ)30g
- グアンチャーレ(or ベーコン)40g
- 粗びき黒コショウ
- 塩
作り方
- ボウルに常温に戻した卵黄、すりおろしたペコリーノチーズを入れてよく混ぜる。
- フライパンでグアンチャーレ (or ベーコン) に黒コショウをふって火にかける。弱火〜中火でじっくりと脂身を溶かしだすようにして、カリっとするまで炒める。粗熱が取れたらフライパンに残る脂とともに、1のボウルに加える。ベーコンとチーズの塩分があるので塩は加えない。※グアンチャーレやベーコンの脂は強火で炒め始めると固くなってしまいます。冷たいフライパンから入れてじっくりと炒めて下さい。
- 沸騰した湯に塩を加えてパスタを茹でる。※ペコリーノロマーノを使う時は塩を控えめにしてください。
- パスタが茹で上がったらゆで汁少々(スプーン2-3杯程度)と共に卵液の入ったボウルにいれてよく混ぜ合わせたら出来上がり。好みで上からさらに黒コショウをふっても。
暗殺者のパスタに、貧乏人のスパゲッティ、絶品レモンパスタ。イタリアのパスタ、もっと知りたい?
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