ズッキーニの普及とともに日本でも少しずつ認知度が高まってきたイタリア野菜『花ズッキーニ』。
花ズッキーニの本場イタリアより、扱い方の注意点やいろいろなレシピを紹介したいと思います。
花ズッキーニとは?
花ズッキーニとはその名のごとくズッキーニの花のこと。しかしイタリア語ではフィオーリ・ディ・ズッカ(fiori di zucca)、“カボチャの花”と呼ばれます。
カボチャの花?ズッキーニの花?どっちが本当なの?と混乱しそうになるけれど、イタリアでもフィオーリ・ディ・ズッカ(カボチャの花)として売られているものも、実際に流通しているもののほとんどはズッキーニの花なんです。
そもそもズッキーニがウリ科のペポかぼちゃの仲間なのでカボチャと同じ部類と言えば同じ。もちろんカボチャの花も花ズッキーニと同じように食べられます。下の写真を見てもわかるようにズッキーニの花とカボチャの花はとてもよく似ています。
花ズッキーニの種類・味・旬
花には雄花と雌花があり、外観での見分け方は花の下にズッキーニの実がついているのが雌花。花から茎が伸びているのが雄花。
どちらも味に大差があるわけではなく同じように食べられますが、生でサラダにする場合などはサクサクとした食感が美味しい雌花がいいです。また雄花は雌花に比べると傷みにくく扱いやすいのでフリットなどに向いています。
特徴としてはほんのりと甘味を感じ、わずかにかぼちゃのような香りがします。
旬は春~夏にかけての季節の食材です。
花ズッキーニの食べ方
フリットにしたり、中にチーズなどを詰めてオーブンで焼いたり、または生でサラダにしたりといろいろな食べ方が出来ます。
あっという間に鮮度が落ちてしまう食材なので買ったらなるべくその日のうちに料理すること。またとてもデリケートな食材でもあるので特にフリットや詰め物をする時は下記で説明するように優しく、丁寧な扱いを心がけて下さい。
花ズッキーニの下処理
1.そっと花を開き、手で雄しべ、雌しべを取り除く。※花を開くときにフッと息を吹きかけて中に空気を入れるようにすると開きやすいですよ!
2.ガクを手でポキッと折って取り除く。写真のように雌花の場合はガクがとても小さいです。フリットにする場合は特に取り除く必要はありません。雄花の場合はガクが大きいので取り除いた方が食感はよくなります。
3.ボウル等に水を入れ、花をさっと水につけて揺らして洗う。流水で洗うと傷んでしまうのでこのように洗って下さい。キッチンペーパーで水気を拭いて下処理終了。
花ズッキーニのレシピ集
料理名をクリックするとレシピのページに移動します。
花ズッキーニを生のままサラダにした前菜にピッタリな一皿。花ズッキーニの甘味に生ハムの塩気、それをまとめるソースのハーモニーが抜群に美味しい。
トマトライスとチーズを花ズッキーニに詰めてオーブンで焼き上げた一品。日本でも手に入る材料で手軽に出来るレシピですしフリットなどの揚げ物はちょっと、、、という方にも作りやすいですよ。
花ズッキーニとズッキーニを使ったパスタ。フジッリと言うショートパスタを使った一品。
花ズッキーニにリコッタチーズなどの詰め物をしてオーブンで焼いた一品。フリットと並んでイタリアでの花ズッキーニの定番レシピ。