ビエトラ / ビエトラ・ダ・コステ(スイスチャード)

スイスチャード(ビエトレ)

イタリアではとってもポピュラーでお馴染みの野菜、ビエトラ。

ビエトラとはどんな野菜? どうやって食べるの?

次から詳しく解説していきますね!

ビエトラ(スイスチャード)とは?

ビエトラ(bietola) とは、日本ではスイスチャードフダンソウとも呼ばれている、ホウレンソウと同じアカザ科の野菜。

味はホウレンソウと似ていて、ホウレンソウよりも甘味がやや強いです。日本名のフダンソウ(不断草)という名前からもわかるように、一年中、不断で栽培が可能のため旬は一年を通して

ビエトラにはいろいろな種類があり、黄色や赤のカラフルなタイプは日本で流行ったスイスチャードおにぎりでもお馴染みですね。

ビエトレ スイスチャード
赤や黄色のカラフルなビエトラ

他にも芯が太く厚みのあるコステ(coste)というタイプもイタリアではよく見かけます。コステとはイタリア語で ”芯、葉の主脈” という意味。その名の通り、白い芯の部分が占める割合が大きい。大きさは30㎝前後のものが一般的でグラタンの具材などにすると芯の部分の甘味と食感が味わえて美味しいです。コステの小さめのタイプのものは小さなコステと言う意味のコスティーネと言う名でも呼ばれます。

コステ(coste)
コステ(coste)芯が太く、どっしりと重みがあります。

ビエトラ / スイスチャード の食べ方

ほうれん草と同じようにアクが少しあるので、生で食すことはなく、加熱して食べます。

基本的にはまず下茹でしてから煮込んだり、炒めたりするのですが、その際のコツとしてはまず固い芯の部分と葉の部分のゆで時間を変えること。

一般的な芯の部分がさほど太くないものは、芯の部分5分ほど、葉の部分1分ほどのゆで時間で大丈夫ですが、コステのように大ぶりで芯が太いタイプのゆで時間は芯の部分を10-15分ほど、葉の部分は5分ほど茹でると柔らかさと甘味が増します(※大きさや調理方法によってもゆで時間は異なります)。茹で上がったら冷水ですすぎ、色止めするときれいな色を保てます。

ビエトレ
ビエトラの一番簡単な食べ方は塩ゆで。 日本のお浸し的な感覚の付け合わせです。

イタリアでの一番シンプルな食べ方は塩ゆでしてからオリーブオイルをかけて食べる方法で、いろいろな料理の付け合わせとしても定番。味や香りに癖がないので、他にもキッシュやグラタンの具材にしたりといろいろなアレンジが可能です。基本的にはホウレンソウと同じような食べ方が出来ます。

またイタリアではビエトラだけというよりも、他の野菜と合わせて炊いたりすることも多く、脇役的な使い方をすることも多いです。

ビエトラ / スイスチャード のレシピ集

料理名をクリックするとレシピのページに移動します。

ビエトラ、サヤインゲン、ジャガイモのミネストラ

南イタリア、アブルッツォ州の素朴な郷土料理。下茹でしたビエトラをじっくりと煮込むことで旨味が出てくるイタリアのスローフード。

ビエトラのグラタン
コステのグラタン

肉厚で芯の太いコステというタイプを使ったグラタン。

もちろんその他のビエトラ(スイスチャード)を使ってもOK。

生クリームたっぷりで食べ応えも満点!

クスクスとサヤインゲン、ビエトラ
クスクスとビエトラ、サヤインゲンのミネストラ

ビエトラのミネストラとクスクスと合わせた一品。

ピクニックや行楽シーズンのお弁当にもピッタリ。

こうしてビエトラを他の野菜と合わせてミネストラにするのも美味しいですよ。

canederli con bietola
ビエトラのカネーデルリ

カネーデルリとは北イタリアのチロル地方の郷土料理でパン、卵、チーズに牛乳と家にある材料で気軽に作れる一皿。

ここにたっぷりのビエトラを加えて作る我が家の定番レシピ。