ビエトラ、サヤインゲン、ジャガイモのミネストラ

とても素朴だけれど、とっても美味しい野菜の煮込み(ミネストラ)が今日の一皿。

主な材料はビエトラ(スイスチャード)、サヤインゲンにジャガイモの3つ。これをトマトソースで煮込んだだけのシンプル極まりないこの料理は南イタリアのアブルッツォ州の田舎料理です。

ビエトラはコステ、コスティーネと呼ばれる茎が白いタイプのものを使うのがお勧めだけれど、それよりも大事なのは野菜自体の新鮮さや甘味。

ビエトラとは?その特徴と食べ方
スイスチャード(ビエトレ)
ビエトラ(スイスチャード)とは?

イタリアではどんな食べ方をするの?

ビエトラについての説明や、その他のレシピはビエトラの食べ方とレシピ集のページにありますのでそちらもどうぞご覧ください。

いつも思うけれど、こういうシンプルな煮込み料理というのは本当に “素材の美味しさ” がストレートに出てきます。

そして主役の3つの野菜とともに欠かせないのがトマトソース。これは夏の甘味が強い完熟トマトをぜひ使って欲しいなと思います。出来上がりが断然美味しくなるんですよ。

いい素材がそろえばあとはあせらずじっくりと野菜の旨味が出てくるまで弱火で煮ること。

素朴でシンプルなのに、なぜかおかわりしたくなる味。

イタリアのスローフードというのはいつでも優しく、ほっとする、不思議な魅力にあふれているんですよ。

ビエトラ、サヤインゲン、ジャガイモのミネストラの作り方

材料 (4人分)

  • ビエトラ(スイスチャード) 20㎝程度の大きさのもの 600g
  • サヤインゲン 500g
  • ジャガイモ 3個
  • 完熟トマト 5個
  • 赤パプリカ 1個
  • スイートパプリカパウダー 小さじ1
  • にんにく 2片
  • バジルの葉 数枚
  • EVオリーブオイル 適量

作り方

  1. ビエトラは5㎝程度に切る。サヤインゲンは両端を切り落とす。ジャガイモは皮をむき、ひと口大に切る。
  2. 沸騰した湯に塩を入れ、ジャガイモ、ビエトラの芯の部分、サヤインゲン、ビエトラの葉の部分の順に入れて、全てが柔らかく同じように茹で上がるようにする。※茹でるお湯の量は少な目の方が美味しく出来ます。
  3. 野菜を茹でている間に大き目のフライパンにたっぷりのオリーブオイル、みじん切りにしたニンニクとバジル、適当な大きさにカットした完熟トマト、5㎝程度の大きさにカットした赤パプリカ、パプリカパウダーを入れて弱火で5-6分程度炒める。
  4. 野菜が茹で上がったら湯を切ってフライパンに移し、塩を加えてじっくりと野菜の旨味が出てくるまで弱火で煮る。出来上がったら火からおろしてそのまま少し冷まし、味を馴染ませてから召し上がれ!