トルコやギリシャなどの中東やバルカン半島一体の料理でよく使われるフィロ生地。
フィロ生地とは小麦粉と水で出来た極薄の春巻きの皮のような生地で、このフィロを使った一番有名なお菓子にはトルコのバクラヴァがあります。またバルカン半島ではお菓子だけでなくて塩味系の料理にもよく使われるんですよ。
焼くとパイ生地のようなパリッとした食感になるけれど、バターが含まれないのでパイ生地よりももっと軽い感じ。
イタリアでは普通のスーパーでも手に入るので比較的知名度は高いし、いろんなアレンジをして使われる食材です。
今日の一皿はこのフィロ生地を使ったトルタ・サラータ。
トルタ・サラータとはイタリアの塩味系のキッシュのことで、今回のフィリングはエルベッテというほうれん草のような青菜にクリームチーズ。もちろん、エルベッテの変わりにほうれん草で代用OK。
このフィロ生地を使ったこういったパイ系の料理の特徴はフィロ生地を手でクシャっとしてから型に詰めること。
そうすると極薄の生地のパリッと感が増して美味しく焼きあがりますよ。
詰め物はイタリアン、外側は中東。
こんなミックスもたまにはいいかな。
フィロ生地のトルタ・サラータの作り方
材料 (30㎝のパイ型1台分)
- フィロ生地 200g (約9枚)
- エルベッテ(or ほうれん草)650g
- 卵 3個
- クリームチーズ 200g
- パルミジャーノ 30g
- ナツメグ 少々
- EVオリーブオイル
- 塩
作り方
1)エルベッテ(もしくはほうれん草)は適当な大きさに切り塩ゆでする。茹であがったら湯を切って冷水で色止めしてから水分をよく絞る。
2)ボウルに卵とクリームチーズを入れてよく混ぜる。
3)茹でたエルベッテ、パルミジャーノ、ナツメグを加えて混ぜる。
4)パイ型にオーブンシートをひきフィロ生地を3枚ほどくしゃくしゃに詰めてオリーブオイルを軽く塗る。
5)フィリングとフィロ生地を層になるように詰める。
6)最後にフィロ生地をかぶせてオイルを塗る。180度に予熱したオーブンで30分ほど焼いたら出来上がり。