ロマネスコのパスタ

最近は日本でもお馴染みの野菜となったイタリア野菜のロマネスコ。
今日の一皿はこのロマネスコを使ったパスタ。
このパスタのポイントはロマネスコを柔らかく煮崩すこと。日本では野菜を茹でるときは、歯ごたえを残すように茹でるけれど、パスタのソースにはこの茹で方は向かない。しっかりと茹でて柔らかくなったロマネスコがパスタと絡んでこそ美味しい一皿に仕上がる。

そしてこの一皿、ロマネスコだけのソースだと味が少々ぼやけてしまうので引き締め役に加えるのがアンチョビ。
アンチョビの香りと塩味がロマネスコの優しい味わいと対照的でいいアクセントとなるのだ。
手に入らなければドライトマトや塩味の効いたチーズなど、なにか味を引き締めるものを入れるといい。

また、隠し味として使うのがシンプルなパスタの風味を増してくれる乾燥タイプのスイートパプリカ。なければ少々のパプリカパウダーで代用する、もしくは無くても構わない。
そして仕上げ、パスタの上からパラパラとふりかけるのがハード系パンの外側の部分をおろしたパン粉(切りくずでも)。これをフライパンでカリッと炒ってからかけると、とてもいい食感のアクセントとなる。このようにパン屑やパン粉をオイルベースのパスタにかけるのはイタリア、特に南イタリアではよく見られる食べ方。カリッとしたパン粉がオイルをやさしく吸い、食感や香りもUPするのでぜひ試して欲しい。

シンプルなパスタだけれど上記のポイントを押さえながら作ると、とても美味しい一皿となる。
“シンプルなものほど丁寧につくる”
美味しい料理には丁寧さは欠かせないものだ。
ingredients (2人分)
- ロマネスコ 1株
- フジッリ(or お好みのパスタ)200g
- アンチョビ 20g
- 乾燥スイートパプリカ 少々
- ニンニク 1片
- ハードパンの外側(or パン粉)少々
- EVオリーブオイル 少々
- 塩 少々
how to cook
(下準備)
- ロマネスコは水で洗い小房に分ける。
- ニンニクはみじん切りにする。
- アンチョビは塩漬けのものなら塩を洗い落とし、骨を取り除く。




