タラッサコと聞いてもピンとこないでしょうが、実は皆さんが知ってるあの植物なんですよ。
タラッサコとは? どうやって食べるの?
次から詳しく解説していきますね!
タラッサコとは?
タラッサコとは、ヨーロッパが原産のキク科タンポポ属の多年草で、日本でも野原でよく見る西洋タンポポのこと。イタリアではデンテ・ディ・レオーネ(ライオンの歯)の名でも知られ、またピエモンテの方言ではジラソーレ(ヒマワリ)とも呼ばたりします。そして英語ではダンデライオン(dandelion)。※ジラソーレとは標準イタリア語ではひまわりの意味。
花から根まで全て食用でき、根を乾燥させて炒ったタンポポコーヒーはノンカフェイン飲料としてご存知の方も多いかもしれませんね。
イタリアでは葉の部分がメルカート(マーケット)などで普通に野菜として売られているんですよ。
ビタミンC、鉄分、カリウムが豊富で薬草としても古くから食用されていたこのタラッサコは、肝機能強化や利尿作用、血液浄化など様々な効能がある優秀なデトックス食品。特に利尿作用は ”ピッシャレット(おねしょ)”との別名がつくほど昔から知られた効用です。
味の一番の特徴はやはりその苦み。ただ花が咲き始めの若い葉は、苦みも少なく柔らかいです。
タラッサコの食べ方
生でも加熱しても食べられます。
生で食べる場合には苦みを和らげるために、細かく切ってから水にさらし、オリーブオイルなどで和えても美味しいです。タラッサコのみでサラダにするとやはり苦みが強いので、ほかの野菜と合わせてミックスサラダにするのがお勧め。サラダのアクセントとして使われる野菜、ルッコラのような感覚で使えますよ。
ピエモンテでは生のタラッサコと茹で卵でサラダにしたりします。
加熱する食べ方で一番手軽なのはさっと塩茹でしてからフライパンでオリーブオイルとニンニクで炒めて食べるリパッサートと呼ばれる方食べ方。これは肉料理の付け合わせにもピッタリですし、加熱すると苦みも和らぐので食べやすいです。
その他にも一般的な青菜野菜同様、いろいろな使い方が出来ます。
キッシュやラビオリの具材などに使用しても美味しいですよ。
タラッサコのレシピ集
料理名をクリックするとレシピのページに移動します。
タラッサコの一番シンプルで簡単な食べ方がこれ。茹でたタラッサコをたっぷりのオリーブオイルとニンニクで炒めるだけの簡単な料理です。
タラッサコを使ったオープンオムレツ。苦みの強いタラッサコも卵と合わせると食べやすい。イタリアでの定番レシピ。
塩ゆでしてオリーブオイルとニンニクで炒めたタラッサコをふんわり、サックリと揚げたフリット。プロセッコや白ワインのあてにもピッタリ。
パン、卵、チーズと家庭にある材料で簡単に出来るイタリアのお団子、カネーデルリ。そこへタラッサコを加えてオーブンで焼いたふんわりフワフワの食感がとっても美味しい一皿。卵にチーズが入っているのでタラッサコの苦みもそれほど気にならずに食べれるお勧めの一品。