蕎麦といえば和食、日本のイメージだけれどもイタリアのアルプス地域でも実は蕎麦がよく食されているんです。例えばロンバルディア州のポレンタ・タランニャや蕎麦粉のパスタのピッツォッケリなど。
今日のおやつはオーストリアとの国境付近、トレンティーノ・アルト・アディジェ(南チロル地方)の蕎麦粉のクッキー。
トレンティーノ・アルト・アディジェとは聞き慣れない所でしょうがpic 2で赤線で囲んだところ。スライドしてみてね!イタリアだけどドイツ語圏になり街並みもオーストリアのよう。
山好きの人なら一度は訪れてみたいドロミテ渓谷がある地域です。
ちなみにイタリアでよく見る蕎麦粉は日本の更科そばに使われる白っぽい一番粉(更科粉)ではなく田舎そばのような黒っぽい粉なのでより素朴な味わいなんですよ。
そば粉のたんぱく質にはグルテンが含まれないのでそば粉だけでは生地がまとまりにくく、扱いにくいので通常はそば粉に小麦粉を加えます。またそば粉は小麦粉よりもミネラルが豊富なのが特徴、その点から言っても罪悪感の少ないおやつ(笑)。
そのまま薄く焼きあげても美味しいし、写真のようにジャムを挟むのもおすすめ。
作り方自体はシンプルで簡単なので、子供と遊びながら作るのも楽しいですよ。
材料 (約40枚20セット分)
- そば粉 270g
- 薄力粉 130g
- 無塩バター 120g
- 卵 2個
- 砂糖 100g
- 塩 ふたつまみほど
- 好みのジャム適量
作り方
1)ボウルに蕎麦粉と薄力粉、砂糖、塩を入れて泡だて器でぐるぐると混ぜる。
2)溶かしバターを加えてフォークでさっくりと切るように混ぜ合わせ、ポロポロとしたそぼろ状にする。
3)溶き卵を加えて同じようにフォークでサクサクと混ぜる。
4)ボウルの中である程度滑らかな生地になるまで軽く捏ねる。
5)ラップでぴったりと包み、冷蔵庫で1時間ほど休ませる。
6)打ち粉(分量外)をした台で3-4ミリほどの薄さになるまで伸ばす。リング状の内側を抜くにはペットボトルがちょうどいいサイズです。※冷蔵庫から出してすぐは生地が固くしまっているので5分ほど室温に置いておくと伸ばしやすいですよ。
7)型で抜いて200℃のオーブンで12分ほど焼いたら出来上がり!冷ましてからジャムを挟んでも美味しいです。