『ププラーティ』に『モストコット』。聞きなれない名前が並ぶこのお菓子を今日はちょっとご紹介。
まずこのお菓子に欠かせないのがモストコットという材料。モストコットとは一言でいうと葡萄の濃縮液で、イタリアではこうしてお菓子作りに使われたりもするんです。
モストコットって実は “あの日本でもお馴染みのイタリア食材” の原料にもなっているんですよ。
モストコットについてもっと知りたい方はモストコットの使い方とレシピ集のページに詳しく書いていますのでどうぞご覧ください!
そしてププラーティ(pupurati)とは南イタリアのプーリア州フォッジャ県(Foggia)周辺で11月2日の死者の日に作られるお菓子。イタリアではこの死者の日やその前日の11月1日の全聖人の日にまつわる伝統菓子がたくさんあり、このププラーティもその一つ。
ちなみに北イタリアのミラノではパン・ディ・モルティ(死者のパン)と呼ばれるクッキーも有名なお菓子なんですよ。
この時期のイタリアのお菓子にはよくシナモンなどのスパイスが使われるのも特徴で、このププラーティでもモストコットにプラスしてシナモンとクローブのスパイシーな香りが効いてとても美味しいんです。
イタリアのハロウィン期にあたるこの季節。
こんな伝統菓子がイタリアでは今も作られているんですよ。
ププラーティの作り方
材料 (約24個分)
- 薄力粉 500g
- モストコット 100ml
- EVオリーブオイル 70ml
- 卵 2個
- 砂糖 150g
- オレンジの皮のすりおろし 1個分(ノーワックスのもの)
- シナモンパウダー 大さじ1
- 無糖カカオパウダー 大さじ2-3
- クローブパウダー 一つまみほど(粒の場合は3粒を包丁でみじん切りに)
- ベーキングパウダー 大さじ1
- アーモンド 150g
作り方
1)アーモンドはフライパンでローストした後に包丁で荒く刻む。
2)ボウルに卵を入れて解きほぐした後にモストコット、オリーブオイル、砂糖、シナモンパウダー、カカオパウダー、クローブパウダー、オレンジの皮のすりおろしを加えてフォーク等でよく混ぜる。
3)ベーキングパウダーと合わせて振るった薄力粉を少しずつ加えてフォークで混ぜていく。
4)刻んだアーモンドを加えてざっくりとフォークで混ぜる。
5)ボウルの中で、もしくは作業台に生地を移して生地がある程度まとまるまで軽く捏ねる。
6)生地を少しずつちぎって棒状に伸ばし、5-6㎝程度のドーナツ状に成型してオーブンシートをひいた天板に並べる。180℃に予熱したオーブンで15分ほど焼いたら出来上がり!