イタリアには様々なパプリカがあるんです。
今回使ったのははトペーポ(topepo)というカラブリア州のパプリカ。
トマトのような大きさで、実がギュッとしまっていて厚みがあるのが特徴。見た目もコロンとしていて可愛いんです。その大きさからもリピエノ(肉詰めなどの詰め物をした料理)にピッタリとされる品種です。
とは言っても手に入りくいパプリカなので、もちろん日本で手に入る普通のパプリカを使っても大丈夫です。
リピエノの中身は牛ミンチ、パン、卵、牛乳にたっぷりのパルミジャーノ・レッジャーノ。このパルミジャーノ、実は昆布と同じように旨味成分であるグルタミン酸を多く含みます。
その為イタリアではそのまま食べるだけでなく、旨味を増すために料理にもよく使われる、イタリアを代表するチーズの一つです。
このレシピでは8個のリピエノに対して100gのパルミジャーノを使用。この100gのパルミジャーノ、一体どれくらいの量かというと下の写真の量がちょうど100g。
大きさの比較のためにワインのコルクを置いてみました。
そして100gをすりおろすと結構な量になることがお分かりいただけるかな?
とは言っても日本ではパルミジャーノは高価だし、大量に使うのは難しいですよね。その場合は手に入るチーズでもいいので入れるとうま味が格段に上がるのでぜひ入れて下さい。
イタリアのノンナ(おばあちゃん)達はこのたっぷりのパルミジャーノを惜しげもなく使っています。だからこそ、あんなに美味しい “ノンナの味” というのが出来上がるのでしょうね。
実際にこのリピエノを食べた夫が一番に発した言葉は
「ノンナ(おばあちゃん)の作っていたリピエノみたい!」
そしてもちろん、ノンナの料理に欠かせない
“たっぷりの愛情”
も大事な隠し味となるので、そちらもどうぞお忘れなく!
パプリカのリピエノの作り方
材料 (8個分)
- パプリカ 8個
- 牛ミンチ 400g
- 卵 1個
- パルミジャーノ・レッジャーノ 100g
- 固くなったパン(or パン粉)50g
- 牛乳 100㎖
- ナツメグ 少々
- EVオリーブオイル
- 塩
作り方
(下準備)
- オーブンは180℃に予熱しておく
- 耐熱皿にオーブンシートをひいておく
1)パプリカは上部を切り取ってワタと種を取り除く。
2)牛ミンチ、パン、牛乳、卵、パルミジャーノ、ナツメグ、塩をボウルに入れて手でこねる。
3)パプリカに詰め物をして上からオリーブオイルを振りかける。180℃に予熱したオーブンで45分ほど焼いたら出来上がり。
イタリアのパプリカについて詳しくはパプリカの美味しい食べ方とレシピ集のページに書いています。
パプリカを使ったイタリアでの定番から絶品レシピまで、いろんな食べ方を載せてます!