日本でビスコッティと言うと、アーモンド入りのトスカーナの固いカントゥッチのイメージが強いかもしれないけれど、ビスコッティ(biscotti)とはイタリア語でビスケット、クッキーの総称。なので当然いろんなビスコッティが存在します。
このフェンネルシード入りのビスコッティはバターではなくオリーブオイルで作るので重さもなくて何個でもいけてしまう美味しさ。南イタリアではこうしてお菓子にもオリーブオイルをよく使うんですよ。
加えるフェンネルシードは粒タイプのものをフードプロセッサーで粗目に粉にすると少しフェンネルシードの食感が残って美味しいけれど、もちろん最初から粉状のものを使ってもOK.。
このビスコッティ、バリスタの義父が自身のバールで毎日お客さんに出していたもので、バリスタを引退した今も家でよく焼いているもの。彼はフェンネルシードの代わりにアニス(八角)を使うことも多く、それもまた美味しいんです。
イタリアの朝食はカフェにビスコッティ、と軽く済ますことが一般的で、出勤前にお気に入りの “いつものバール” でとる人も多い。そしてこういうシンプルなビスコッティはエスプレッソに軽く浸して食べると更にイタリア風で美味しい。
義父のバールのお客さんも、毎朝このビスコッティを彼の淹れるエスプレッソに軽く浸して食べていたのだろう。
このビスコッティを焼いたなら、そんなイタリアの朝の風景も想像しながら食べてみて下さい。
なんだかちょっといい一日の始まりになるかもしれませんね。
フェンネルシードのビスコッティの作り方
材料
- 中力粉 250g
- 卵 2個
- 砂糖 80g
- EVオリーブオイル 30㎖
- フェンネルシード 大さじ1
- レモン 1個(皮を使うので防腐剤のついていないもの)
- ベーキングパウダー 小さじ1
作り方
1)ボウルに卵を割り入れ、砂糖も加えてフォーク等でよく混ぜる。
2)オリーブオイルとフェンネルシードも加えてさらに混ぜる。
3)薄力粉、レモンの皮のすりおろし、ベーキングパウダーを加えてフォークで切るように混ぜていく。
4)生地がある程度まとまるようになったらボウルから打ち粉をした台に移す。
5)生地を少量ずつカットし、1㎝程度の太さの棒状に延ばしていく。
6)生地を7-8㎝程度の長さにカットし、S字の形にしてオーブンシートをひいた天板に間隔をあけて並べる。170℃に予熱したオーブンで15-20分焼いたら出来上がり。