ムール貝の下処理方法と食べ方

ムール貝とは? – 旬と食べ方 –
ムール貝とは和名はムサラキイガイという二枚貝でイタリア語ではコッツェ(cozze)と呼ばれます。イタリアやスペイン、フランスなどのヨーロッパ諸国ではお馴染みの貝で濃厚なうま味とふっくらした食感ががとても美味しい貝です。
ムール貝は岩場に生息する貝で、一年を通じて手に入りますが旬は春から夏にかけて。ちなみにイタリアでは“rのつかない月(6〜9月)”が美味しいといわれるんですよ。
– ムール貝の食べ方 –
ワイン蒸しにしてそのまま味わうのも定番ですし、パスタやオーブン焼きにしても美味しいです。
とても美味しい貝ですが表面に汚れがついていることが多く、また足糸(そくし)と呼ばれる藻のような繊維が張り付いているのでそれらをきちんと落とす必要があります。
詳しい下処理の仕方は以下で説明しますので、新鮮なムール貝が手に入ったならどうぞ味わってみて下さい。

ちなみにイタリアで市場に出回るのは養殖もののみ。というのも汚染された海でも繁殖する生命力の強い貝なのでスーパーなどで売られているものは水質検査などきちんと管理された養殖ものである必要があるからなんです。
ムール貝は生産地がきちんと記載されているものを購入し、生食はしないで下さい。
ムール貝の下処理方法
ここではムール貝の洗い方、貝の開き方や身の取り出し方について説明します。
またムール貝はアサリのように砂場に生息する貝ではなく、岩場に生息する貝ですので砂抜きは不要です。ちなみにイタリアの海岸ではよく岩場に張り付いているムール貝を見るんですよ。
– ムール貝の洗い方 –

※すでに開いている貝でトントンと打ちつけても閉じないものや割れている貝は捨てること。



– ムール貝の開き方 -(加熱して開く方法)
ムール貝の開き方で簡単で一般的なのは蒸して開く方法です。ムール貝は加熱すると身が縮んで固くなりますので火の通しすぎに注意して下さい。




– 貝の開き方(生で開く方法)-
オーブン料理などゆっくりと時間をかけて調理する料理の場合はムール貝を生で開く方法が用いられます。慣れないと少し難しく感じますが、コツをつかめば簡単ですよ。



ムール貝のレシピ集
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ムール貝をワインとトマトソースで蒸したシンプルな一品。旨みたっぷりのソースをパンにつけて食べると幸せになること間違いなし!
ムール貝に香草パン粉を詰めて焼いたイタリアでの定番料理。ムール貝の旨味を余すことなく味わえるとっても美味しい一皿。
ムール貝料理でこれを思い浮かべる人も多いのでは?レストランで食べていたこのパスタ、家でも簡単に出来るんですよ。

ムール貝、お米、ジャガイモを層になるようにして焼き上げた南イタリア、プーリア州の郷土料理。一度食べれば癖になること間違いなしの一品です。