今日の主役はうずら豆。
うずら豆はイタリア語でボルロッティ(borlotti)と呼ばれるインゲン豆の一種。名前の通りうずら卵のような模様をした豆で、イタリアでの定番食材の一つです。
このまだら模様、調理すると消えてしまうので出来上がったものを見ると “うずら豆” の名前にピンとこないでしょうが、調理する前の豆やフレッシュなもののサヤを見ると、「なるほど、確かにうずら模様だな。」と思いますよね。
さて、今日の一皿はこのうずら豆を使ったトスカーナの伝統料理、ファジョーリ・アルッチェレット(fagioli all’uccelletto)。ファジョーリ・アルッチェレットにはよく白インゲン豆が使われますが、うずら豆を使ってももちろん美味しいんですよ。
この料理はセージを使って香りづけするのが特徴で後は豆をトマトソースで煮込むだけ。
簡単でとっても美味しいし、豆の煮込み料理というのはどこかホッとする味がします。
ボルロッティ豆はイタリアでは夏場のメルカート(市場)で新鮮なものがよく出回るので、シーズンなら生の豆を使っても簡単に出来るし、もちろん乾燥豆を水煮してから使っても同じように出来ます。
“レストランで食べる料理” というよりもイタリアの普通の家庭の食卓に登場するこの一品。
豆料理のレシピの一つにこんな素朴なイタリアのマンマの味はいかがでしょうか?
材料 (4人分)
- うずら豆(生のもの、もしくは水煮したもの) 500g
- トマトピューレ 600㎖
- ニンニク 2片
- セージの葉 数枚
- EVオリーブオイル
- 塩
- 胡椒
作り方
(下準備) 生のうずら豆は水で洗い30分ほど塩ゆでする。 乾燥豆は一晩水に漬けたものを柔らかくなるまで茹でる。
1) 鍋にオリーブオイルをたっぷりと入れてみじん切りにしたニンニクとセージを弱火で軽く炒める。
2) 水煮したうずら豆を加えて軽く炒める。
3) トマトピューレと塩少々を加えて弱火で30分ほど時々かき混ぜながら煮る。最後に塩で味を調えて出来上がり。そのまま少し置いて味が馴染んでから召し上がれ!