玉葱の甘味とアンチョビの塩気。
この二つを上手く使ったイタリアの絶品パスタ、ビーゴリ・イン・サルサとは?
本場イタリアより解説していきますね!
ビーゴリ・イン・サルサとは?
ビーゴリ・イン・サルサ(bigoli in salsa)とは北イタリアのヴェネト州の郷土料理。ビーゴリと呼ばれるスパゲッティのようなロングパスタにアンチョビと玉ねぎで作るソースを絡めたとてもシンプルな一品です。
ここで使うアンチョビはオイル漬けのものではなく、塩漬けのアンチョビが伝統。ですが手に入らなければひとまずオイル漬けのもので作ってみてください。じっくりと炒めた玉ねぎの甘味にアンチョビのうま味と塩気というのは本当によく合い、とても美味しいです。
そしてもう一つの主役、玉ねぎはヴェネト州特産の香りが穏やかで甘味が強い白玉ねぎ。ヴェネト州のキオッジャは白玉ねぎの産地としてもイタリアでよく知られているんですよ。
このように “イワシと玉ねぎ” というのはヴェネト州ではお馴染みの組み合わせで他にも揚げたイワシにたっぷりの玉ねぎとマリネするサルデ・イン・サオール(sarde in saor)もヴェネト州の郷土料理。こちらもヴェネツィアのバーカロ(立ち飲みバル)なんかではお馴染みの一皿なんですよ。
どうやって作るの?
このヴェネツィアのバーカロに欠かせない一皿について詳しくはサルデ・イン・サオールの作り方のページで詳しく書いています。日本で手に入る材料で作れるとっても美味しい一品ですよ!
主な材料はアンチョビと玉ねぎだけ。
なのにとっても美味しいこのパスタ。
“シンプルなものほど美味しい”
そんな言葉が浮かんでくる一皿です。
ビーゴリ・イン・サルサの作り方
材料 (2人分)
- ビーゴリ(or スパゲッティ) 200g
- 塩漬けアンチョビ 5-6匹
- 玉ねぎ 1個
- EVオリーブオイル 適量
- バター ひとかけ10gほど
- 黒コショウ 少々
作り方
1)みじん切りにした玉ねぎをたっぷりのオリーブオイルでしんなりするまで弱火でじっくりと炒める。
2)塩漬けアンチョビは塩を洗い落して骨を取り除く。アンチョビをフライパンに加えてアンチョビを崩しながら炒める。※オイル漬けのアンチョビを使う場合は下処理の必要がないのでそのまま加えて下さい。
3)ビーゴリ(もしくはスパゲッティ)を茹でる。アルデンテの状態でフライパンにゆで汁少々とバターひとかけを加えてソースと馴染ませるようにぐるぐると混ぜて乳化させる。仕上げに黒コショウをガリっとかけたら出来上がり!