トルタ・ディ・ノッチョーレ(torta di nocciole)とはイタリアのヘーゼルナッツのケーキの事 。
イタリア全土でいろいろなバージョンが存在するけれど、とりわけよく知られるのが北イタリア、ピエモンテ州。このピエモンテのレシピは小麦粉を使わず、粉類はヘーゼルナッツパウダーのみを使用するんです。
ピエモンテの中でもランゲ地区やモンフェラート地区はとくにヘーゼルナッツの産地で有名でこの地区のケーキ屋さんのショーウインドーには必ずこのトルタ・ディ・ノッチョーレが置いてあるんですよ。
余談だけれど、イタリア土産として喜ばれるピエモンテ名物のチョコレート “ジャンドゥイヨット(giandujotto)” もヘーゼルナッツのクリームが使われているし、ピエモンテと言えばのバーニャ・カウダにも元々はオリーブオイルではなく、ヘーゼルナッツのオイルが使われていたそう。
とにかくピエモンテではヘーゼルナッツがいろいろなところで登場します。
このケーキ、一般的なのはカカオを入れないタイプだけれど今回はカカオパウダーを入れたバージョン。
まずはヘーゼルナッツをフードプロセッサーにかけて粉状にすることからスタート。(正確にはヘーゼルナッツの殻を割るところからだけれど(笑))後は普通の焼き菓子のように卵を泡立てて混ぜて焼くだけ。
仕上げに粉砂糖をまぶせても綺麗。
このトルタ・ディ・ノッチョーレ、今回は夫作。
普段から「お菓子は出来ない」宣言をしていたのにとっても美味しいものが焼けた。
我が家の小さな味の番人も口いっぱいに頬張って美味しそうに食べている。
なんだ、やれば出来るんじゃないか。
材料 (30㎝のパウンド型1台分)
- ヘーゼルナッツ 150 g
- 卵 3個
- ブラウンシュガー 100 g
- バター 30 g
- カカオパウダー(砂糖含まないもの) 大さじ1
- ベーキングパウダー 大さじ1
作り方
- ヘーゼルナッツを砂糖の半量とともにフードプロセッサーにかけて粉状にする。卵は卵黄と卵白にわけてボウルに入れておく。オーブンは170℃に予熱しておく。
- 卵黄に残りの砂糖を加えてもったりするまで泡立てる。
- 粉状にしたヘーゼルナッツとカカオパウダー、溶かしバター、ベーキングパウダーを泡立てた卵黄に加えて混ぜ合わせる。
- 卵白を角がたつまで泡立て、3と混ぜ合わせる。※泡をつぶさないようにさっくりと切るように混ぜる。
- バター(分量外)を塗った型に流しいれ、170℃のオーブンで35分焼く。焼きあがったら型から外し、粗熱がとれたら出来上がり。