日本でも一般的になってきたイタリア料理、ミネストローネ。
「本場のミネストローネとは、そもそもどんな料理?」
「どうやって作るの?」
本場イタリアより、解説していきますね!
ミネストローネとは?トマトスープと思ってない?
まず、日本でミネストローネと言うと、トマトスープのイメージが強いですよね。でもイタリアのミネストローネは、トマトスープというよりも 野菜・豆類の煮込み。ここへ家に残っている小さなショートパスタや小さく折ったスパゲッティ等を加えるのが一般的で、一皿で野菜・タンパク質・炭水化物が摂れる栄養的にもバランスのとれた料理なんです。
もちろん、野菜の一つとしてトマトを加えたりもしますが、必ずしもトマトスープというわけではないんですよ。
ミネストローネには、こんな小さなショートパスタがよく使われます。
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ミネストローネって、どういう意味?
ミネストローネ(minestrone)とは、イタリア語で野菜や豆類、穀物類の煮込みスープである ミネストラ(minestra)に、『大きな・盛りだくさんの』という意味の接尾語である『~one(~オーネ)』がくっついた言葉。
イタリア人が一般的にイメージするミネストローネは、あっさりしたスープというよりも、豆やパスタも入った具沢山でボリュームのある一皿なんです。ミネストローネという言葉の意味を知った後なら、「なるほど!」と思いますよね。
ミネストローネに使う野菜・材料は?
ミネストローネは、イタリアではとても一般的な家庭料理なので、それはそれは多くのバリエーションがあります。使う野菜に特に決まりはありませんが、玉ねぎ・人参・セロリなどの香味野菜に加え、季節の葉物野菜やジャガイモを使うのが一般的です。
ここへパスタや穀物を入れて、食べるスープにするのがイタリアでよく見るミネストローネのスタイルなんですよ。
味に深みを出すのに、グアンチャーレやベーコンなどを
野菜・豆類・パスタや穀物類に加えて、味に深みをだすのによく加えられるのが、この写真のようなグアンチャーレやパンチェッタ。イタリアのスーパーではどこでも手に入る手軽な材料ですが、日本ではなかなか手に入らないですよね。その場合は、ベーコンで代用して大丈夫です。もしくは、肉類無しで野菜のみのミネストローネにしたってOKです。
イタリアマンマ達は、アレをよく加える
ミネストローネのような煮込み料理を作るときに、イタリアマンマ達がよく加えるのが パルミジャーノの皮。パルミジャーノは大抵のイタリアの家庭には必ずある材料。余った皮の部分はこうしてミネストローネに加え、味に深みを加えたりするんですよ。※パルミジャーノの皮を加える場合は、汚れが付着していますので、表面を軽く削り落とすか、切り落として加えて下さい。
イタリアでミネストローネは、マンマが家にある材料で作る家庭料理。どうぞ手元にある材料で気軽に作ってみて下さいね!
絶品ミネストローネの作り方・レシピ
イタリアのミネストローネは、素材の旨味をしっかり引き出す料理です。顆粒コンソメなどを使わなくても丁寧に作れば「え!こんなに美味しいの⁉」という仕上がりになるんですよ。むしろ市販のコンソメを加えてしまうと、野菜本来の美味しさを覆ってしまうので、ここではシンプルで基本的な作り方を紹介します。
材料 4人分
- スイスチャード(エルベッテ/ビエトラ)300 g
- サボイキャベツ 200 g
- じゃがいも 3 個
- ズッキーニ 2本
- 人参 2本
- ポロ葱 1本
- セロリ 1本
- ミニトマト 10-15個ほど (or トマトピューレ少々)
- ボルロッティ豆(うずら豆)の水煮 250 g (その他インゲン豆や、ひよこ豆などでも)
- ピセッリ(グリンピース) 150 g
- スイートパプリカパウダー 小さじ1-2杯
- グアンチャーレ(or ベーコン)80 g
- 玉葱 ¼個
- ローズマリー(手元にあればでOK) 少々
- 小さなショートパスタ 150g
- EVオリーブオイル 適量
- 塩 少々
※使う野菜・豆類は、手元にあるものでどうぞアレンジしてください。他にもフェンネルを加えたり、秋ならカボチャを加えても美味しいですよ!
※パルミジャーノの皮があれば加えると、味に深みとまろやかさが出ます。
作り方
1)グアンチャーレ(or ベーコン)を薄切りにする。玉ねぎはみじん切りし、他の野菜もすべて一口大にカットする。
2)グアンチャーレと玉葱、ローズマリー(あれば)を弱火でじっくりと玉葱に透明感が出るまで炒める。
3)他の野菜と豆類を加え、ざっと混ぜ合わせながら炒める。
4)水を具材がしっかり浸かるまで加え、火加減を始めは中火、煮立ったら弱めて45分ほど煮る。
途中で味見をし、塩を加える。
5)パスタを加えて火が通るまで煮たら出来上がり!
※器に盛ったらオリーブオイルをひと回しし、パルミジャーノを削っても美味しいですよ!