今日の主役はシチリアのズッキーニ、ククッツァ・ロンガ (cucuzza longa)。
ズッキーニと言っても普通のズッキーニを想像してはいけない。
ズッキーニ・ルンガ(ロングズッキーニ)とも呼ばれるように、その長さはなんと1mを超えるものもある特大サイズのズッキーニ。
シチリア、特にパレルモ周辺や南イタリアでのみ見られ、中部、北イタリアではこのズッキーニのことを知っている人はほとんどいないイタリアでも珍しい野菜です。
味も食感も普通のズッキーニと少し異なり、ほんの少し冬瓜のような味がします。
このククッツァの一番スタンダードな食べ方はトマトやジャガイモ等と煮込んだミネストラ。
ククッツァの食べ方は中心部を取り除いて適当な大きさに切ってから調理をする。
先端の細い部分でとくに中心部のワタや種が気にならなければ取り除かなくてもOK。
後は他の材料とコトコトと煮込むだけ。
仕上げにはリコッタ・サラータをすりおろして食べるのもおすすめ。
シンプルなのに美味しい、いかにも南イタリアの料理だ。
日本ではまずお目にかかれないこのククッツァ。
シチリアを旅する際はメルカートで探してみるのも面白いかもしれませんね。
ククッツァ・ロンガ(ロングズッキーニ)のミネストラの作り方
材料 (4人分)
- ククッツァ 1本(約800g) (50㎝程度のものなら2本)
- ジャガイモ 3個
- 完熟トマト 4個ほど(or トマトピューレ 300ml)
- 玉ねぎ 1個
- EVオリーブオイル
- 塩
作り方
1)フライパンにたっぷりのオリーブオイルを入れてくし形に切った玉ねぎを弱火で軽く透明感が出るまで数分炒める。
2)皮をむいてひと口大に切ったジャガイモと皮をむいて中心部の種を取り除いてひと口大に切ったククッツァを加える。
3)適当な大きさにカットしたトマトを加え、野菜がつかる程度の水を加えて蓋をし、30分ほど煮る。塩で味を調えて出来上がり。