フィアドーニ
(アブルッツォ州の郷土菓子)

フィアドーニ fiadoni abruzzesi

フィアドーニとは?

フィアドーニ(fiadoni)とはイタリアのアブルッツォ州のイースター期に食べられる郷土菓子

薄い生地に羊牧の盛んなアブルッツォ州ならではのペコリーノチーズをたっぷり使ったフィリングを詰めてオーブンで焼き上げたものです。

卵とペコリーノチーズのフィリングが焼いている間に膨らみ、生地に軽くあけた穴からあふれ出るのですが そのあふれ出してこんがりと焼けたチーズがなんとも美味しいそうで可愛らしいんです。

つまみ出したら何個でもパクパクと止まらないスナック感覚のお菓子です。

fiadoni abruzzesi フィアドーニ アブルッツォ州のお菓子 
噛むとじゅわっとチーズの香りが口に広がります。白ワインのお供にもピッタリ!

塩味系 OR 甘いタイプ  どちらがお好み?

同じアブルッツォ州の中でもフィアドーニは大きく二つのタイプに分かれます。

海側の地域ではモノポーションの小さなサイズで塩味系のフィアドーニが主流。対して内陸側では大きく焼き上げて切り分けるタイプの甘いお菓子になります。

下で紹介するレシピのは塩味系のもの。塩味系なんですが皮に少しだけ甘味をつけてチーズの塩味と合わせて食べると美味しい分量で作っています。

スナックとしてつまんだり、ワインのお供にもピッタリですよ!

フィアドーニ fiadoni abruzzesi
切り込みを入れた “おへそ” からフィリングが溢れ出すのがこのフィアドーニの特徴。焼いてる間にむくむくチーズが出てくる姿がなんとも愛おしいお菓子です。




フィアドーニの作り方

材料 (約25個分)

皮の材料

  • 薄力粉 125g
  • 強力粉 125g
  • 砂糖 20g(甘みをしっかり感じる皮にしたければ30g)
  • ベーキングパウダー 4g(小さじ1)
  • 卵 1個
  • オリーブオイル 50ml
  • 白ワイン 70-80ml ※小麦粉によって吸水量が変わってくるので白ワインを加える量は生地がベタつき過ぎず、まとめられる程度の量で調整してください。

フィリング分

  • ペコリーノチーズ 250g
  • パルミジャーノ 50g
  • 卵 5個
  • (チーズの塩分が穏やかな場合)塩少々

※ペコリーノチーズはペコリーノ・ロマーノではないセミハードタイプのものです。ペコリーノ・ロマーノは塩分が強すぎるのとチーズの水分量が少ないため仕上がりがじゅわっとした食感になりません。

pecorino amatoriciano ペコリーノ・アマトリチャーノ
今回使ったのはペコリーノ・アマトリチャーノというセミハードタイプのペコリーノチーズ。

作り方

fiadoni abruzzesi フィアドーニ アブルッツォ州のお菓子 

1) ボウルにまず粉類(小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー)を入れて泡だて器やフォーク等でぐるぐるよく混ぜる。次に卵、オリーブオイル、白ワインを加えて混ぜ合わせてボウルの中で軽く捏ねる。

fiadoni abruzzesi フィアドーニ アブルッツォ州のお菓子 

2)生地を打ち粉をした作業台に移し、滑らかにまとまる程度に捏ねる。このまま30分ほど生地を休ませる。※生地は耳たぶ程度の弾力の柔らかめの生地です。

fiadoni abruzzesi フィアドーニ アブルッツォ州のお菓子 

3)生地を休ませている間にチーズをボウルにすりおろして溶き卵と混ぜてフィリングを作る。※ここで溶き卵を大さじ1-2杯分ほど残して後の艶出しに使うと卵の無駄がないのでおすすめ。

fiadoni abruzzesi フィアドーニ アブルッツォ州のお菓子 

4)生地を打ち粉をした台で1㎜以下になるように麺棒で出来るだけ薄く延ばす。※生地は少量ずつ切り分けて伸ばしてもいいですし、全部をまとめて大きく延ばしてもいいです。作業スペースやご自身のやりやすさでその辺は適当でいいですよ。

fiadoni abruzzesi フィアドーニ アブルッツォ州のお菓子 

5)空気がなるべく入らないように生地をかぶせて淵をぎゅっと抑えて密着させる。※ここでしっかりと生地を密着させないと焼いている間に開いてしまいます。

fiadoni abruzzesi フィアドーニ アブルッツォ州のお菓子 

6)ラビオリカッターで写真のようにカットする。

フィアドーニ Fiadoni abruzzesi

7)オーブンシートをひいた天板に並べ、真ん中にキッチンバサミやナイフで7㎜ほど切れ目を入れる。こうして切れ目を入れて膨張するフィリングを逃せてやることで、生地が焼いている途中にぱっくり開いてしまうのを防ぎます。

fiadoni abruzzesi フィアドーニ アブルッツォ州のお菓子 

8)艶出しのための卵液を塗って220℃に予熱したオーブンで12分ほど焼いたら出来上がり。ぜひ焼きたてを白ワインと共にほおばってみて下さいね!

※時間がたってから食べる場合はトースター等で温めなおして食べると美味しいですよ!




レシピこぼれ話:アブルッツォ州のペコリーノ文化について

イタリアのアブルッツォ州は位置的には中部イタリアにあり、文化的には南イタリアに属するちょっと面白い文化の州。アペニン山脈の山側のエリアでは羊牧がさかんでアブルッツォをドライブしているとよく羊の群れに遭遇します。

アブルッツォ州
アブルッツォ州の位置 ※1

食文化においてもこのフィアドーニのように羊のミルクから作られるペコリーノチーズを使う郷土菓子や郷土料理が多く存在します。中でもイタリアでよく知られるアブルッツォのペコリーノチーズ料理にはパッロッテ・カーチェ・エ・ウオーバ(pallotte cacio e uova)

そんなアブルッツォの様子をインスタグラムで紹介した投稿がこちらです。

ブログと合わせてどうぞお楽しみ下さい!

圧巻のアブルッツォ州のスーパーでのペコリーノチーズ売り場の写真もありますよ!

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