パロッテ・カーチョ・エ・オーヴァ(チーズと卵の揚げ団子)

パロッテ・カーチョ・エ・オーヴァ(pallotte cacio e uova)とは南イタリアのアブルッツォ州の郷土料理。
パロッテとはお団子、カーチョはチーズ、オーヴェは卵のことで、その名の通りすりおろしたチーズに卵、そして少々のパンを混ぜてお団子状にして揚げたものをトマトソースに絡めて食べる素朴な一品。
ジュワ、もちっと揚がったチーズのお団子にトマトソースが染み込んだこれを口に放り込む幸せといったら!一度食べると本当に癖になる。
使うチーズは羊牧の盛んなアブルッツォ州ならではのペコリーノチーズ(羊のミルクから作られるチーズ)をメインにパルミジャーノや他の牛乳のチーズをミックスさせたりと家庭によってその配合は様々。
本来ならアブルッツォのペコリーノチーズで作るのが一番現地の味が出せるけれど、日本ではなかなか手に入らないと思うので、まずはパルミジャーノなどの手に入るチーズで作ってみて欲しい。
※ペコリーノチーズでもペコリーノ・ロマーノなどの塩分のよく効いたチーズを使う場合はチーズの分量、配合に注意して下さい。塩辛くなりすぎてしまいます。
そしてチーズのお団子と合わせるトマトソースはいろいろ加えずシンプルに。
チーズの揚げ団子がそもそも旨味たっぷりで美味しいので、それに合わせるソースはトマトの酸味でさっぱりと仕上げるというのは、なるほど理にかなっている。
この料理、もともとはクチーナ・ポーヴェラ(cucina povera / 質素な料理)と言われるもの。
昨今のイタリアではこういった昔ながらの素朴な料理が見直され、再評価されてきている。
食べてみるとその理由がお分かりいただけると思う。
「これが質素な料理?こんなにも美味しいのに!」
と。
ingredients (4㎝程のお団子約10個分)
チーズ団子用
- ペコリーノチーズ 150g (無ければ手に入るチーズでもOK)
- パルミジャーノチーズ 50g
- 卵 3個
- 固くなったパン 30gほど
- 薄力粉 少々
- 揚げ油 適量
トマトソース用
- トマトピューレ 400㎖ (もしくはトマト缶 1缶)
- 赤パプリカ ½個
- ニンニク 1片
- バジルの葉 数枚
- EVオリーブオイル
- 塩
how to cook






