イタリアでのレバー料理でよく知られるのが、このレバーのベネチア風。
次からレバーのベネチア風とはどんな料理なのか、解説していきますね!
レバーのベネチア風とは?
レバーのベネチア風とは炒めた玉ねぎとレバーを煮込んだ料理で、イタリアでのレバーの代表的な料理のひとつ。
豚のレバーで作るのがベネチアの伝統的なレシピだけれど、現在のイタリアでは牛レバー(仔牛のレバー)を使用するのが主流です。
玉ねぎの甘いソースが癖のあるレバーの味とよく合い、なるほどいい組み合わせだと思わせる一皿ですよ。
今回はスライスした大きめのレバーを使ったけれど、もっと食べやすくしたければ細切りや一口大に切って作ってもOK。
ローマ時代から続くレバーのベネチア風
さてこのレバーのベネチア風、実に長い歴史がある料理でその起源はなんとローマ時代にさかのぼります。
ただ、ローマ時代に使われていたのは玉ねぎではなく、イチジク。時代が下るとともにイチジクが玉ねぎに変わり、現在のベネチア風になったとされます。
ちょっと余談でレバーはイタリア語でフェーガト(fegato)と呼ばれるけれど、この名前はラテン語でイチジクを意味する “ficatum” に由来するんです。
それほどローマ時代はレバーとイチジクはセットだったんでしょうね。
マンネリしがちなレバーのレシピ。
たまにはこんな長い歴史のあるイタリアンな食べ方でワインとともに、というのはいかがでしょうか?
レバーのベネチア風の作り方
材料 (3-4人分)
- 牛レバー 250g
- 玉ねぎ 1個
- 白ワイン 100ml
- 薄力粉 少々
- EVオリーブオイル
- 塩
作り方
1)玉ねぎをスライスしてたっぷりのオリーブオイルとともにじっくりと弱火で炒める。
2)レバーは水で洗ってキッチンペーパーで水気をよくふき取り、薄力粉をまぶす。余分な粉ははたいて落とす。
3)レバーをフライパンに入れ両面を焼く。白ワインも加えて強火にしてアルコールを飛ばす。水少々を加えて蓋をし、火加減を弱め20分ほど煮る。必要ならば途中で水を足す。塩で味を調えて出来上がり。