カルネ・アッラ・ピッツァヨーラ

イタリアで売っている牛肉は圧倒的に赤身肉だ。
そしてカットの仕方は分厚いステーキ用もあれば5ミリくらいの厚さにスライスされたもの、そして日本で見かける薄切り、がよくスーパーで見かけるカット。
さて、今日はその5ミリほどの厚さの赤身肉(日本では焼き肉用と表示されるような厚さ)が冷蔵庫にあったので何を作ろうかと考えた。
そうだ、イタリアの家庭では定番のこのカルネ・アッラ・ピッツァヨーラにしよう。
この料理、イタリアでも長時間トマトソースで煮込むレシピと短時間で仕上げるタイプと2パターンある。
今回は肉を別のフライパンで焼いて、ソースと絡める短時間で作るレシピ。肉が柔らかくジューシーに仕上がるので私はこっちのほうが好き。
何よりパッと簡単に出来るのがいい。
ちなみにカルネとは”肉”、アッラ・ピッツァヨーラとは”ピザ風”という意味。肉にかけるソースの材料が、トマト、ブラックオリーブ、オレガノとピッツァの基本ソースであることからついた名前。ピッツァで有名なナポリが発祥の料理だそうだ。
美味しく作るポイントとしては赤身肉をよく叩いて柔らかくしておくこと。そうすることで加熱しても固くならずに美味しくできる。
お皿に残ったソースはとても美味しいのでぜひパンですくって食べて欲しい。この食べ方はイタリア語では”スカルペッタ(scarpetta)“と言いイタリア人同士で「スカルペッタをするほど美味しかった!」と使ったりする。
レストランなどでは少々マナー違反になってしまうが家ならこのスカルペッタをして美味しいソースを最後まで召し上がれ!
ingredients (for 4 persons)
- 牛スライス(5㎜ほどの厚めのもの) 600g
- トマトピューレ 500㎖
- ブラックオリーブ 15粒ほど
- ケッパー 15粒ほど (塩漬けのものは水で洗って塩をとっておく)
- ニンニク 1片
- オレガノ 大さじ1
- オリーブオイル 適量
- 塩 少々
- 黒コショウ 少々
preparation
- 牛肉を包丁の背でよく叩き、塩コショウをまぶしておく。
- フライパンにオリーブオイルをひき、みじん切りにしたニンニクを焦がさないように弱火で数分炒め、香りをだす。トマトピューレ、オリーブ、ケッパー、オレガノを加え10分ほど中火で煮てソースを作る。
- 別のフライパンをよく熱しオリーブオイルをひき、牛肉の表面に軽く焦げ目がつくように両面を焼く。
- 焼けた牛肉とソースを絡めて出来上がり。