イタリアの家庭で “ご馳走メニュー” の定番の一つがこの肉のロースト。
イタリア語でロースト料理のことはアロスト(arrosto)と言い、家族みんなが集まる日曜のランチやクリスマス、誕生日などでこのアロストは定番中の定番料理。
使う肉は牛肉、仔牛肉が一般的だけれど今回のように豚肉で作るのも美味しいし、他にも羊肉などそのバリエーションは様々です。
今回は豚ロースのブロックに豚肉と相性のよいマスタードで味付けしたロースト。
マスタードは加熱によって辛味が飛ぶので焼き上がりはツンとした辛さは無く、ふわりとマスタードの香りがします。なので大人も子供もみんなで食べれるロースト。
もちろん、辛味が好きな大人達には食べる時にさらにマスタードを添えても。
さて、『肉のロースト料理』というと何か大がかりな料理のように聞こえるかもしれないけれど、基本的な作り方は実は至って簡単。
- 肉を縛って塩胡椒やハーブを表面にすり込む
- フライパンで肉表面を焼き付ける
- オーブンでブイヨン等と一緒にじっくり焼く
の3ステップだけ。
難しいことなど実は何もない、至ってシンプルな料理です。
1の肉をタコ糸で縛るのは肉のフォルムを固定し、型崩れを防ぐためだけれどこの縛り方は言葉で説明するよりも下の動画を見てもらうのが一番かと思います。
難しければまず十字に縛ったあとに短い糸で輪っかを一つ一つ縛っていくのもあり。どんな縛り方をするかはそれほど問題ではないのでどうぞ気楽に挑戦してみて下さいね!
豚肉のマスタード風味ローストの作り方
材料 (5-6人分)
- 豚ロースブロック 800~900g
- 玉ねぎ 小1個
- 白ワイン 150ml
- マスタード 大さじ2
- ブイヨン 200ml (耐熱皿の大きさによって調整してください)
- ローリエの葉 数枚
- ローズマリー 少々
- 塩
- 胡椒
作り方
1)豚ブロックはタコ糸で縛り、塩胡椒をしっかりとふって馴染ませる。
2)フライパンにオリーブオイルを入れてみじん切りにした玉ねぎ、ローリエの葉、ローズマリーを入れて玉ねぎに透明感が出るまで炒める。炒めたらお皿に取っておく。
3)玉ねぎを炒めたフライパンをよく熱し、豚ブロックの表面全体をジュっと焼き付ける。
4)白ワインを入れてアルコールを飛ばす。
5)ブイヨンとマスタードをよく混ぜる。マスタードは加熱で辛味が飛ぶので多めに入れても大丈夫です。
6)耐熱容器に豚ブロック、フライパンに残っているソース、炒めた玉ねぎとローリエの葉とローズマリーを入れて上からブイヨンとマスタードの液を回し入れる。
7)アルミホイルで蓋をして170℃のオーブンで80分ほど焼く。アルミホイルは焼き時間の半分ほどで取り除き、途中で肉を何度か裏返してソースを肉にかけるようにして下さい。
※マスタードは加熱すると辛みが和らぎ、ほどよくマスタードの風味が残ります。辛味が好きな方は食べる時にさらにマスタードを添えてもいいですよ!