チチェルキアータ/ストゥルッフォリ/ピニョラータとは?
チチェルキアータ(cicerchiata)とはイタリアのアブルッツォ州やマルケ州で2月のカーニバル時期に食べられる伝統菓子。ナポリではストゥルッフォリ(struffoli)、カラブリアやシチリアではピニョラータ(pignolata)と名前が変わり、クリスマス期のお菓子となります。
小さなお団子状にした小麦粉の生地を揚げてハチミツと砂糖に絡めたもので、イタリアでは同じような揚げ菓子がカーニバル時期にいろんなところで見られ、地域によって様々なバリエーションがあり名前も変わってくるんですよ。こうして同じお菓子でも地域や季節によって全く呼び名が違うというのもイタリアではよくある話。
このチチェルキアータという名前の由来はいろいろな説があるけれど、チチェルキアという豆と形が似ていることからついたのでは?と言われています。
チチェルキアータ・ストゥルッフォリ・ピニョラータとの違いは?
対してこのチチェルキアータとよく似ているナポリのお菓子、ストゥルッフォリ(sturuffoli)やシチリアのピニョラータ(pignolata)はクリスマスに食べられるお菓子として有名です。
『チチェルキアータとストゥルッフォリとピニョラータの違いは?』と聞かれたら、答えは「ほぼ同じ。」
上で書いたように、イタリア菓子のややこしいところで同じお菓子でもいろんな呼び名があるんですよ(笑)
チチェルキアータ/ストゥルッフォリ/ピニョラータを上手に作るコツ
さて、このチチェルキアータは写真のように王冠のような輪っか状に成型するのが伝統的だけれど、ちいさな紙のカップに少しずつ作っても食べやすくておすすめ。
成形するときの注意点としてはハチミツと砂糖をカラメル状にした液に絡めた後にすぐに形を整えること。ものの1分もしないうちに飴状に固まってしまうのでいろいろ迷わず思い切ってお皿に移さないといけません。
カラーシュガーでカラフルにデコレーションしたこのチチェルキアータ、一つずつほぐしながらぽりぽり食べる手が止まらない。
街には仮装した子供たちが楽しそうに歩いてる賑やかなカーニバル時期、こんなお菓子がイタリアでは欠かせないんですよ。
チチェルキアータ/ストゥルッフォリ/ピニョラータの作り方・レシピ
材料 (作りやすい分量)
- 薄力粉 200g
- 卵 2個
- 砂糖 大さじ4(2+2)
- はちみつ 200ml
- EVオリーブオイル 大さじ2
- カラーシュガー 少々
- 揚げ油 適量
作り方
1)ボウルに薄力粉、砂糖大さじ2、オリーブオイル、卵を入れてフォークで卵をほぐしながら混ぜる。
2)生地がある程度まとまったら打ち粉(分量外)をした台に移してなめらかになるまで捏ねる。
3)生地を少しずつとって棒状に伸ばして1㎝弱にカットする。
4)カットした生地をお団子状に丸めてくっつかないように軽く薄力粉(分量外)をまぶしておく。
5)180度に熱した油できつね色に揚げて、揚がったら油をきっておく。
6)フライパンにハチミツと砂糖大さじ2を入れて弱火で熱する。
7)ハチミツと砂糖のソースがフツフツと泡状になったら揚げたお団子を加えて絡める。
8)フライパンの火を止めたらすぐにお皿に輪っか状に移す。中心にアルミカップなどをおくと成形しやすいです。熱いうちにカラーシュガーをまぶす。※成形は素早くしないとあっという間に固まりますので迷わず思い切ってやってください。