日本ではまだまだ知られていない、とっても美味しいイタリアの郷土料理 クリスペッレ。
クリスペッレとは一体どんなお菓子なの? どうやって作るの?
次から詳しく解説していきますね!
クリスペッレとは?
クリスペッレ(crispelle)とは、イタリアのアブルッツォ州の揚げ菓子。
どんなものかと言えば、ジャガイモ・小麦粉・干しぶどうを入れた生地を発酵させ、揚げたお菓子。じゃがいもが入っているため、食感はもっちりした揚げパンのような感じです。
材料も作り方もとてもシンプルですが、水分を多く含んだ緩い生地を強く打ちつけてこねる作業が特徴で、これがもっちりふんわりな食感を作るための秘訣なんですよ。
クリスペッレとフリッテッレの違いは?
クリスペッレのような発酵生地の揚げ菓子は、イタリア全土でよく見られるんです。このような揚げ菓子は、フリッテッレ(frittelle)という名前で聞いたことがある方もいるかもしれませんね。ただし、フリッテッレとは、小麦粉類を使った揚げ菓子/料理の総称。フリッテッレにはお菓子系から塩味系まで様々なタイプがあります。
イタリアでは、地域によっていろいろなフリッテッレがあり、その一つがこのアブルッツォ州のクリスペッレなんですよ。
インスタグラムではクリスペッレの生地を打ち付けている動画も載せています。スライドしてぜひ見てね!フォローもお気軽にどうぞ!
さっくりふんわり揚がったら、お砂糖をたっぷりまぶして揚げたてを味わってみて下さい。
パクパクと何個でもいけちゃう美味しさですよ。
クリスペッレを食べる時期って?
クリスペッレはアブルッツォではクリスマスのお菓子ですが、イタリアのほかの地域では2月のカーニバルのお菓子だったりと、作られる時期も異なります。
アブルッツォ州では、クリスマス時期に集まった家族や親戚、友人達とのおしゃべりの間にみんなでこのクリスペッレをつまむのもよく見る光景。楽しいクリスマスの雰囲気に、このクリスペッレがあるとさらに話が弾むのでしょうね。
クリスペッレの作り方・レシピ
材料 (10-12個分)
- 薄力粉 150g
- 強力粉 100g
- じゃがいも 1個
- 干しぶどう 80g
- 水 250㎖
- 砂糖 大さじ2
- ドライイースト 4g
- 塩 小さじ半量
- 揚げ油
作り方
(1)干しぶどうはぬるま湯に5分ほどつけて柔らかくしておく。
(2)じゃがいもは皮を剥き適当な大きさに切って柔らかくなるまで茹でる。
(3)茹でたジャガイモをボウルに入れ、フォークでつぶす。
(4)ボウルに薄力粉、強力粉、干しぶどう、ドライイースト、砂糖、塩を加える。
(5)水を少しずつ加えてフォークで混ぜる。
(6)生地がある程度まとまってきたら手で生地をボウルに打ちつけるように捏ねる。※ゆるい生地ですので打ち台などに移さずにボウルの中で叩きつけるように捏ねて下さい。
(7)生地が滑らかでよく伸びるようになるまで捏ねる。
(8)ボウルに濡れ布巾とラップを被せて生地が2倍ほどになるまで発酵させる。
(9)発酵が終わった状態。
(10)生地を水で濡らした手ですくって棒状に伸ばして180℃の油で揚げる。揚がったら油を切り熱いうちにグラニュー糖をまぶす。※手は水で濡らすと生地がくっつきにくいですが、やりにくければスプーンで生地をすくって揚げてもいいです。