アグレッティとは?
緑の細長い葉をしたこのアグレッティ(agretti)、イタリアでよく知られる別名はバルバ・ディ・フラーテ(barba di frate)、“お坊さん(修道士)のひげ” という意味。確かにながーい髭にも見えますね。
このアグレッティはほうれん草と同じアカザ科の野菜で旬は春。イタリアでも旬の短い野菜の一つで市場に出回るのは3月の終わりから5月の2か月間のみでイタリアに春を告げる野菜の一つです。
味の特徴としてはほうれん草のようなほんの少し舌にピリッとくる刺激があります(ほうれん草と同じアクのシュウ酸を含む)。香りも少しほうれん草に似ていてシャキシャキとした食感が美味しく、加熱してもその食感が損なわれにくいのが特徴です。
栄養素としてはビタミンAが豊富で、その他にもビタミンB、C、カルシウムなどを含みます。
このアグレッティ、食用以外の使い方で有名なのは燃やした灰から作られるガラス。
そう、あの有名なベネチアングラスにも実はこのアグレッティの灰が使われているそうですよ。
日本のおかひじきとよく似ていますがイタリアのアグレッティの葉はまっすぐで枝分かれしていないのが特徴です。
アグレッティの食べ方
アグレッティの調理方法としては水でよく洗い、根を切り落としてから蒸す、もしくは茹でる。個人的には灰汁が強いので茹でる方法をお勧めします。さっと茹でたものをレモンとオリーブオイルをかけてサラダのようにして食べるのがイタリアでは一番スタンダードな食べ方。
その他にもイタリアでは茹でてからフライパンで軽くオリーブオイルとニンニクと炒めてパスタに和えて食べたりもします。
2-3分ほど塩茹でしてからオリーブオイルとレモンを絞って和えてサラダ。これにアンチョビを加えても美味しいです。