イタリアのパスタ料理で、このアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノは日本でも好きな人が多いんではないでしょうか?
次から、本場のアーリオ・オーリオとはどんなものか?
美味しく作るポイントを説明していきますね!
イタリアのアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノとは?
まず、このパスタはイタリアでは “ペペロンチーノ” とは呼ばれません。アーリオ・オーリオ、もしくはアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノと呼ばれます。
イタリア語でアーリオ(aglio)とは ニンニク、オーリオ(olio)とはオリーブオイル、ペペロンチーノは皆さんもご存じの通り、唐辛子 という意味。その名の通り、この3つの材料だけで作る、シンプル極まりないイタリアのパスタ料理です。
※(ちょこっと文法解説)ちなみに、エ(e)とは “&” のこと。イタリア語では単語の並列の時、最後にだけ “&” をつけます。この辺は英語と同じ。
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノを美味しく作るコツ
オリーブオイルの量、意識してる?
オイル系のパスタを作るとき、「何かこう、イタリアで食べた “あのパスタ” の感じと違うなぁ。。。」と思ったことがあるならば、それはオリーブオイルの量が足りていないのかも知れません。
イタリアのマンマ達を見ていて気が付いた点は、オリーブオイルを惜しみなく使っているという事。とくにこのアーリオ・オーリオは、その名前の通り、オリーブオイルは脇役ではなく、主役。
イタリアでも “L’olio è il condimento! (オリーブオイルは調味料である)” 、“Deve sapere di olio!(オイルの味がきちんと効いてないとね)” と言う人も多いんです。 もちろん、質の悪いものではなく、良質のものを使うのは重要。
ただ、「年齢的にもオイルたっぷりのパスタはちょっと、、、。」という方も多いと思います。
その場合は、
オリーブオイルの量を減らすなら、パスタの量も同時に減らすこと。
100ℊのいまいちなアーリオ・オーリオではなく、80gの美味しいアーリオ・オーリオを食べて下さい。
揚げるのはニンニクであって、オリーブオイルではない!
アーリオ・オーリオはまずオリーブオイルでニンニクと唐辛子を揚げるのですが、その時の注意点は
オリーブオイルの温度が上がり過ぎないようにすること。
最初は中火で、オイルが温まったら弱火で、ニンニクと唐辛子の香りと辛味をオイルに移します。この時に火加減を強めて “オイルが揚がって” しまってはダメ。オリーブオイルに重さが出てしまいます。また、オイルの温度が上がると当然ニンニクもあっという間に焦げてしまいます。
ニンニクの切り方、正解は?
イタリアではニンニクは、みじん切り、薄切り、もしくは半分に切って加えて香りづけだけに使う、など、好みが分かれます。
正解はありませんが、みじん切りにするとニンニクが焦げやすく、また、焦げた時に取り出しにくいので、焦がさないように注意してください。
※このサイトをよくご覧くださってる方はお気づきかもしれませんが、イタリアではニンニクは香りづけに使うだけで、香りがついたら取り除き、実際はニンニクそのものは食べない人も多いんですよ、実は。
イタリア人がよくやる、“パン粉のふりかけ”
「パスタにふりかけ??」 と思われるかもしれませんね。
炒ったパンをこうしてオイルベースのパスタにふりかけるのは、イタリアでも特に南イタリアでよく見られる食べ方。
シンプルなパスタに食感をプラスし、またオイルを優しく吸ったパン粉とパスタを一緒に食べるのもまた美味しんですよ。
アーリオ・オーリオにこのパン粉ふりかけが絶対必要!というわけではありませんが、好みで付け加えてもいいですね。
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノの作り方・レシピ
材料 2人分
- スパゲッティ 200g
- ニンニク 3辺
- 唐辛子(ペペロンチーノ) 適量(唐辛子の辛さ、好みによって要調整)
- EVオリーブオイル 70-80mlほど
- パン粉(※) 適量
- 塩 適量
※パン粉は生パン粉がおすすめ。私は手元にあるシンプルな少量のパンを、ハンドブレンダーで粗く崩して使います。崩し方は粗くて大丈夫!炒った後には、手で簡単に細かく出来ます。
作り方
1)フライパンでパン粉を炒る。※パン粉は省略してもいいです。
2)湯量に対して1.2%程度の塩を加えてパスタを茹でる。
※通常のパスタは約1%の塩加減ですが、アーリオ・オーリオはパスタ自体ににしっかり塩味をつけると美味しいですよ。
3)フライパンに、唐辛子、ニンニク(スライス、半分に切るは好みで変えてOK)を加えて弱火で香りを出す。
4)こんな感じでフライパンを傾けてオイルを温めるとやりやすいですよ。ニンニクに軽く色が付いたら取り出しておく。
5)パスタの茹で時間2分ほど手前になったらパスタをフライパンに移し、ゆで汁お玉2杯ほど、とともにグルグルと混ぜてソースと馴染ませる。みじん切りにしたイタリアンパセリも加えてさっと一混ぜしたら出来上がり!
※この時にオイルが跳ねますので火傷に注意してください。
おまけ)炒りパン粉を振りかけて食べても美味しいですよ!