フライパンで簡単! じゃがいものフリコ

frico friulano じゃがいものフリコ

材料はじゃがいも、玉ねぎ、チーズの3つだけ! なのにこんがり、とろ~りと最高に美味しい “フリコ” とは? 

本場イタリアより、解説していきます!

フリコとは?

フリコ(frico)とはイタリアの フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の郷土料理。じゃがいも、チーズ、玉ねぎで作る塩味系のトルタです。イタリアの “お焼き” と言ってもいいかもしれませんね。

じゃがいもはスライスして炒めたり、茹でてマッシュしてからチーズと混ぜたり、と人によって作り方は異なりますが、基本的な材料はじゃがいも、チーズ、玉ねぎ、と どの家にもあるもの。 

なのでとても簡単に作れるのも嬉しいですね。

frico friulano じゃがいものフリコ
こんがり焼けた表面と、ほくほくトロ~リの中身! 

本場イタリアで、フリコに使うチーズは?

フリコに使われるチーズは、モンタージオ(montasio)というセミハードタイプのチーズが定番。このモンタージオの熟成度の異なるものを数種類合わせる人も多いです。

モンタージオ(montasio)『フリコの作り方』
モンタージオ(montasio)

フリコを美味しく作るポイント

フリコの作り方自体はとても簡単なのですが、一番難しいのは恐らく フリコを裏返すこと ではないかと思います。

卵や小麦粉が一切入っていないので、焼いていてもフリッタータのように固まってきません。おまけにチーズは熱でとろけてくるので焼いている間のフリコは、もんじゃ焼きのようなふにゃっと柔らかい生地。なので、フライ返しで裏返すのはなかなか難しいです。

やり方としては、

  1. ポンっと勢いよく空中に放り投げて裏返す(上級者向け)
  2. お皿にそっと滑らすように移してからフライパンで蓋をして裏返す (一番多く用いられる方法)
  3. 裏返す前に一度、数分火からおろし、チーズを少し固めて生地を落ち着けてからフライ返しで裏返す (おすすめ)

のやりやすい方法を試してください。いずれの場合も、フライパンは必ずテフロン加工のようなノンスティックタイプのものを!そうでないとフライパンに焦げ付いてぐちゃぐちゃになってしまいます。

frico friulano じゃがいものフリコ
チーズから溶け出す油分で “揚げる” のがフリコをカリッと美味しく仕上げる秘密!

じゃがいものフリコの作り方・レシピ

材料 直径15㎝1枚分

  • じゃがいも 4-5個
  • 玉葱 1個
  • セミハードタイプのチーズ 200gほど (今回はモンタージオを使用)
  • ※好みでパルミジャーノのすりおろし 大さじ2杯ほど
  • オリーブオイル 少々
  • 塩 少々

※本場では上で書いた、モンタージオがよく使われます。とは言っても日本ではなかなか手に入らないので、その他のセミハードタイプのチーズで代用OK。もしくは、本場の味とは異なりますが、スライスチーズ、ピザ用チーズで作っても手軽でいいかと思います。

作り方

frico friulano じゃがいものフリコの作り方・レシピ

1)じゃがいもはスライサー等で薄い千切りに、玉ねぎは薄切り、チーズは1㎝程度に小さく切る。

frico friulano じゃがいものフリコの作り方・レシピ

2)フライパンにオリーブオイル少々をひき、玉ねぎを2-3分しんなりするまで炒める。

frico friulano じゃがいものフリコの作り方・レシピ

3)塩一つまみ程、じゃがいもを加えて5-10分ほど、じゃがいもに火が通るまで炒める。

 

frico friulano じゃがいものフリコの作り方・レシピ

4)チーズを加えて全体を混ぜる。

frico friulano じゃがいものフリコの作り方・レシピ

5)フライ返しで軽く押し付けるように形を整え、そのまま7分ほどこんがりと焦げ目が付くまで焼く。裏返してもう片面もこんがりと焼く。

裏返した後にフライ返しで周囲を中央に寄せるように整えると厚みも出てキレイな円形になりますよ!

 

 

※こんがりと焦げ目が付く火加減は、フライパンによって異なってきます。最初は弱火で、チーズの油分が溶け出してきたら、火加減を少し強めて “揚げるように” 焼いてみて下さい。