イタリアの元祖エディブルフラワーと言えばこれ、花ズッキーニ。
今日の一皿はこの季節の食材を使ったとっても美味しいリピエノ。
リピエノ(ripieno)とはイタリア語で詰め物をした料理のことで、花ズッキーニはこうしてリピエノにするのがイタリアでの定番の食べ方なんです。
下処理はどうやってするの?
花ズッキーニの美味しい食べ方とレシピ集のページでそんな事を詳しく書いています。
イタリアでの花ズッキーニ料理の定番であるフリットやパスタなどいろんなレシピもありますよ!
さてこのリピエノ、今回詰めた具材はトマトで煮たお米とチーズと、とてもシンプルだし日本でも花ズッキーニさえ手に入れば気軽に出来るレシピ。
お米は生米をトマトピューレ(完熟トマト、トマトジュース等でも)で煮ているけれど、少量だけ作る場合は残り物のの白ご飯とトマトでトマトライスにすればもっと手軽にできます。
ここでの注意点はトマトピューレが濃厚な場合は少し水で薄めるのがおすすめ。というのもこの料理の主役は花ズッキーニ。中身の主張が強すぎるとせっかくの花ズッキーニの繊細な香りや味を覆ってしまうから。
そしてアクセントとして加えるチーズはプローヴォラ(provola)という少しの辛味とやや強めの塩味、香りのチーズを今回は使っていますが、もちろん他の手に入るセミハードタイプのチーズで大丈夫。手軽に作りたければスライスチーズという手もあり。
トマトライスとチーズを詰めたら後はオーブンで焼くだけ。
ふんわり香る花ズッキーニにトマトと溶け出すチーズのハーモニー。
よく冷えた白ワインとともに、 イタリアの季節の香りを召し上がれ!
花ズッキーニとお米のリピエノの作り方
材料 (10個分)
- 花ズッキーニ 10個
- 生米 100g
- 玉ねぎ 小½個
- トマトピューレ 250mlほど ※完熟トマト、トマト缶、トマトジュース等でもOK
- 水 100mlほど
- プローヴォラ(もしくは好みのセミハードチーズかスライスチーズ) 50gほど
- パルミジャーノ 40g
- パン粉 少々
- EVオリーブオイル 適量
- 塩 少々
作り方
1)花ズッキーニはガクと雌しべ(または雄しべ)を手で取り除く。水をはったボウルでさっとすすぐように花を洗って水気をキッチンペーパーでふく。雌花(小さなズッキーニがついているもの)はズッキーニの実の部分に火の通りをよくするために縦に切れ目を数か所入れる。※詳しい下処理の仕方は花ズッキーニのページに書いています。
2)チーズは花に入れやすい大きさに切る。
3)フライパンでみじん切りにした玉ねぎをオリーブオイルでしんなりするまで炒める。
4)お米を入れて軽く炒める。※イタリアではお米はねばりを出さないために洗わずに炒めますが、気になるならさっと洗ってもOKです。
5)トマトピューレ、水、塩少々を加えてお米に火が通るまで煮る。途中で必要ならば水を足す。※トマトピューレの量は目安です。ピューレの濃さによって量を調整してください。
6)お米に火が通ったら火を止めてすりおろしたパルミジャーノを加えてひと混ぜする。※パルミジャーノは自然のうま味調味料です。ない場合は固形ブイヨンひとつまみほどをお米を煮るときに入れて下さい。
7)花をそっと開いてトマトライスをつめてからチーズを差し込み、花びらをきゅっとねじって閉じる。※花を開く時は破けやすいですので、ふっと花に息を入れて風船を膨らますようにすると開きやすいですよ。
8)オーブンシートをひいた天板に並べ、パン粉をひとつかみほど、塩少々、オリーブオイルをふりかける。実付きの雌花を使う場合は実の切れ目にもオリーブオイルを塗りこむ。200℃に予熱したオーブンで20分ほど焼いたら出来上がり!