日本ではまだまだ知られていないイタリアの食材の一つがこのモスト・コット(mosto cotto)。
モストコットとは一言でいうと『葡萄の濃縮液』でぶどうの絞り汁を何時間も煮詰めてソース状にしたもの。イタリアではこのモストコットを使った伝統菓子が各地にあるんです。
モストコットって実は “あの日本でもお馴染みのイタリア食材” の原料にもなっているんですよ。
モストコットについてもっと知りたい方はモストコットの使い方とレシピ集のページに詳しく書いていますのでどうぞご覧ください!
さてこのモストコット、イタリアではこうしてお菓子づくりによく使われるのだけど、定番の組み合わせがカカオやオレンジ、そしてナッツ。やはりモストコットのあの味にこれらの香りはよく合います。
イタリアではモストコットのお菓子はよくヴェンデミアと呼ばれる葡萄の収穫後、11月~クリスマス時期にかけて作られるのですが、この香りをかぐと『イタリアの秋』を感る、そんな味。
日本ではまだまだ珍しいモストコット。
イタリアではこんな風に使っているんですよ。
モストコットとナッツのケーキの作り方
材料 (直径30cmのタルト型1台分)
- 薄力粉 300g
- モストコット 250ml
- アーモンドやクルミなどのナッツのミックス 150g
- EVオリーブオイル 150ml
- 卵 3個
- オレンジの皮のすりおろし 1個分(ノーワックスのもの)
- 無糖カカオパウダー 大さじ半
- シナモンパウダー 大さじ半
- ベーキングパウダー 10g
作り方
1)ボウルに卵を割り入れてフォーク等でよく混ぜる。
2)オリーブオイルを少しづつ加え、その都度よく混ぜる。その後モストコットも加えて混ぜる。
3)ナッツのミックスを包丁でざく切りにしたもの、カカオパウダー、シナモンパウダーを加えて混ぜる。※モストコットの糖分があるので砂糖は不要。
4)薄力粉とベーキングパウダーを合わせて振るい、ボウルに3度ほどに分けて加えて切るように粉っぽさがなくなるまで混ぜる。オイルを塗ったタルト型に生地を流しいれて180℃に予熱したオーブンで30分ほど焼く。焼けたら粗熱をとって出来上がり!
※翌日はモストコットの香りがより引き立ちますので一日おいてから食べるのもおすすめですよ!