フィノッキオとは日本では英語名のフェンネルという名前で聞いたことがあるかもしれませんね。
見た目は玉ねぎのようだけれど、セロリやアニスのような爽やかな香りがとても美味しい地中海沿岸が原産のイタリア野菜です。イタリアではどこのスーパーでも一年中売っているとてもポピュラーな野菜なんですよ。
フィノッキオのグラティナータとは?
今日の一皿はこのフィノッキオを使ったイタリアでの定番料理の一つ、グラティナータ(gratinata)。
グラティナータとはオーブン等で野菜などの表面をこんがりと焼きあがるイタリア料理のこと。イタリア料理でのグラティナータとは香草パン粉焼きのようなものも指すし、とても幅が広いのですが 日本語でものすごく平たく言うとグラタンという和訳になります。
どんな食べ方が出来るの?
フィノッキオ(フェンネル)について詳しくはフィノッキオの美味しい食べ方とレシピ集のページをご覧ください。
イタリアでの大定番のサラダの作り方からコトレッタ、酢漬けの保存食までいろんなレシピがありますよ!
このグラタン、イタリアでは肉料理等のサイドディッシュとして定番。サイドディッシュとしてはこのレシピのようにシンプルにベシャメルソースとパルミジャーノだけでも美味しいですが、もちろんこれをベースにいろいろアレンジするのもいいですね。
フィノッキオのグラティナータを美味しく作るポイント
注意点というか、ポイントはフィノッキオの切り方。
フィノッキオは玉ねぎのように縦に繊維が伸びており、これが加熱後も割としっかりと残ります。なのでその繊維を断ち切るように横方向に切ると筋っぽくならずに美味しく作れますよ。
イタリアではフィノッキオの形が分かるように縦のくし形にカットするのが一般的な切り方ですが、この切り方だと少し筋っぽさが残ります。ただし見た目はやはりこの切り方の方がキレイかな。もちろん、イタリアではナイフとフォークで食べるのが基本なので食べる時に切るから問題ないと言えば問題ないんですが(笑)
そしてもう一つのポイントはオーブンで焼く前に一度茹でること。
こうして先に茹でることで、フィノッキオが柔らかく仕上がります。柔らかいフィノッキオにベシャメルソースが絡んでこれがまた美味しいんです。
と、ちょっと長々と説明しましたが作り方は至って簡単なこのグラティナータ。
サラダ以外のレシピをお探しなら、こんな一皿はいかがでしょうか?
フィノッキオ(フェンネル)のグラティナータの作り方
材料 (15×20㎝のグラタン皿一台分)
- フィノッキオ(フェンネル) 2個
- 牛乳 250ml
- バター 20g
- 小麦粉 20g(大さじ1.5杯ほど)
- ナツメグパウダー 少々
- パルミジャーノ 20-30gほど(無ければピザ用チーズなどの他のチーズでもOK)
- 塩 少々
- 胡椒 少々
- オリーブオイル 適量
作り方
1)フィノッキオは緑の茎の部分を切り落とし、1㎝ほどの厚みのくし形にする(定番の切り方 仕上がりの見た目はキレイです)。食感をよくしたければ縦半分に切り、1㎝ほどの厚さに横方向に切る(おすすめ)。
2)沸騰した湯に塩少々を加え、フィノッキオを5分ほど茹でる。茹でたら湯をよく切っておく。
3)ベシャメルソースを作る。鍋にバターと小麦粉を入れて弱火でバターを溶かしながら泡だて器やスプーンでダマが出来ないようによく混ぜる。少しずつ牛乳を加えて伸ばし、その都度よく混ぜる。塩とナツメグパウダーを加えて混ぜながらひと煮立ちさせてとろみをつける。
4)オリーブオイルを塗った耐熱皿に茹でたフィノッキオを入れて塩胡椒を軽くふる。上からベシャメルソースをまんべんなくかける。フィノッキオの間にもなるべくソースが行きわたるようにして下さい。
5)上からパルミジャーノを振りかけて190℃のオーブンで20-25分ほど焼いたら出来上がり。※トースターでも始めにアルミホイルで焦げないように蓋をし、途中でアルミを取れば簡単に出来ると思いますよ!