イタリアの赤茄子(メランザーナ・ロッサ)とは?
赤茄子とはイタリア語ではメランザーナ・ロッサ(melanzana rossa)と呼ばれるアフリカが原産の小さな茄子。主な生産地は南イタリアのバジリカータ州にあるロトンダ(Rotonda)という所で、このロトンダ産の赤茄子(メランザーナ・ロッサ・ディ・ロトンダ/melanzana rossa di Rotonda)はEUのDOP指定(Denominazione Origine Protetta/原産地名称保護)を受けていることでも知られています。
赤茄子(メランザーナ・ロッサ)の味・特徴は?
イタリアの赤茄子の特徴としてはまずその色・形があげられます。大きさは直径4-6㎝程度のトマトのような形でオレンジがかった鮮やかな赤をしています。
香りが通常の茄子よりも強く、加熱するとほんの少しさつま芋やカボチャのような甘い香りがします。イタリアではよくフィーキ・ディンディアと呼ばれるサボテンの実の香りと似ていると例えられるんですよ。また甘味と同時に軽い苦みがあるのも特徴です。
赤茄子にはアクがない⁉
この赤茄子の最大の特徴としては切ってそのまま放置していても黒く変色しないことです。普通の茄子はいわゆる “茄子のアク” であるクロロゲン酸の働きで空気に触れると酸化して黒く変色してしまいますが、この赤茄子にはクロロゲン酸が一般的な茄子に比べて非常に少ないため変色しないというわけです。また一般的な茄子にあるえぐみもこの赤茄子ではあまり感じられません。
赤茄子の旬は?
この赤茄子の旬は一般的な茄子と同じく夏~秋にかけて。イタリアでは7月~11月ごろまで市場に出回ります。
イタリアの赤茄子の食べ方とレシピ集
基本的には一般的な茄子と同じ食べ方が出来ます。赤茄子の産地のバジリカータ州ではスライスしたものを揚げてミントとニンニクで香りづけしたり、カポナータにしたりもされます。
この形を活かすにはやはりリピエノ(詰め物料理)が最適かと思いますが、ほかにもスライスしたものをシンプルにグリルしてオリーブオイル、塩で和えるのもダイレクトにその美味しさを味わえます。
赤茄子のレシピ集
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