イタリアのパスタ料理の定番の一つ、アラビアータソースのパスタ。
ピリッと辛味が最高に美味しい、このパスタ料理について、次から詳しく解説します!
アラビアータとは、どんなパスタ?
アラビアータ(arrabbiata)とはペペロンチーノ(唐辛子)・トマトソース・ニンニクとオリーブオイルで作るとてもシンプルなイタリアのパスタ料理。
唐辛子のピリッとした辛味と、トマトの酸味・甘み・旨味、そしてニンニクの香りが絶妙にマッチした 「こんなに少ない材料で、こんなに美味しいの!?」と思わせる、まさに『Simple is best』なパスタ料理です。
ローマのあるラツィオ州のパスタ料理と言われますが、イタリア全体でどこにでもある、定番パスタの一つなんですよ。
アラビアータってどういう意味?
アラビアータ(arrabbiata)とは、イタリア語で “怒った” という意味なんです。ピリッと辛いこのアラビアータソースを食べると、怒ったように顔が真っ赤になることが、このパスタ料理の名前の由来。
ちなみに、イタリアでこのアラビアータソースに合わせる定番のパスタは、ペンネ というペン先のような形のショートパスタ。“怒りんぼ風ペンネ” という意味でPENNE ALL’ARRABBIATA (ペンネ・アッルアッラッビアータ)と呼ばれます。
本場イタリアでは、“ペンネ・アラビアータ” とは呼ばない!?
ちなみに、日本でお馴染みの名前は “ペンネ・アラビアータ” ですが、冠詞前置詞の ALL’ が抜けるとイタリア人には、“怒りんぼ風ペンネ” というパスタ料理ではなく、“ペンネがプンプン怒っている図” が浮かびます(笑)
この辺の語感は、ネイティブでなければわかりにくい感覚ですよね。もちろん、そんな細かいことは気にしなくてもいいです。でもイタリア旅行なのでメニューを見ると、○○風とつく料理にはalla やall’ がついているのでちょっと注意して見てみて下さいね。
※とはいえ、ネイティブでない限り、イタリア語を間違えるのは当たり前。イタリア人だってPenne arrabbiata を Penne all’arrabbiata と、頭の中ですぐに自動変換してくれるので、心配しなくて大丈夫ですよ!
インスタグラムのこの投稿では、ペンネ・アラビアータとイタリア人に言ったとき、イタリア人の頭にはどんな映像が浮かぶかを爆笑解説で表現しています(笑) ぜひ覗いてみて!
アラビアータを美味しく作るコツ
アラビアータはとてもシンプルなパスタだけに、材料の良し悪しがストレートに出てきます。特にトマトピューレの美味しさは出来を左右する重要なポイント。ぜひ良質のものを使って下さい。
唐辛子の辛さと、ニンニクの香りをしっかりと出し、トマトの旨味を加えるだけで、最高に美味しいものが出来ます。仕上げに加える イタリアンパセリ も爽やかさをプラスしてくれますので、あれば加えるのもおススメ。
トマトピューレ・トマト缶 がイマイチの時の対処法
市販のトマトピューレで酸味が強く、甘味が弱いと感じれば、一つまみの砂糖を足してみて下さい。
トマトピューレの旨味が弱いと感じれば、最初にニンニクを炒める時に 玉ねぎのみじん切りを加えてみて下さい。
ホールトマト缶を使う場合は、あらかじめ手でつぶすか、ブレンダーでピュレ状にして下さい。
アラビアータの作り方・レシピ
材料 (2人分)
- 好みのパスタ 200g
- トマトピューレ 500ml (濃厚なタイプは水少々+砂糖一つまみを足す)
- ニンニク 2辺
- 唐辛子 ½~1本 (唐辛子によって辛味が異なるので要調整)
- イタリアンパセリ 適量
- オリーブオイル 40~50mlほど
- 塩 適量
作り方
1)スライスしたにんにく、カットした唐辛子をオリーブオイルをフライパンに入れて火にかける。フツフツと軽く泡がでる程度の弱火でオイルを温めて、香りと辛味をオイルに移す。
パスタを1.2%ほどの塩加減の湯で茹で始める。
※トマトピューレがイマイチな場合は、ここで玉ねぎ¼個のみじん切りを一緒に炒めて下さい。
2)トマトピューレと塩少々を加えて蓋をし、そのまま弱火~中火で10~15分ほど(パスタを茹でている時間分)煮る。
※濃厚なタイプのトマトピューレは、水少々と一つまみの砂糖を加えて下さい。
3)パスタがまだ少し硬いかな?という状態(指定時間の2-3分前)で湯からあげ、フライパンに移す。
軽く混ぜながらソースを馴染ませるように2分ほど火を通す。
4)みじん切りにしたイタリアンパセリを加え、一混ぜしたら出来上がり。ボナペティート!
※好みで仕上げにペコリーノチーズをすりおろしても良いですが、まずはこのシンプルな美味しさを味わってみて下さい!