イワシのベッカフィーコ (カターニア風)

sarde a baccafico alla catanese カターニア風鰯のベッカフィーコ

ベッカフィーコと言えば、あのしっぽをツンと立てたスタイルの料理を思い浮かべますか?

実はシチリアにはもう一つ、とっても美味しいベッカフィーコがあるんです。

一体どんな料理なのか? 次から詳しく解説していきますね!

カターニア風鰯のベッカフィーコとは?

カターニア風イワシのベッカフィーコ(sarde a beccafico alla catanese)とは南イタリアはシチリアの郷土料理。鰯にパン粉、カチョカバッロやペコリーノなどのチーズなどをミックスした詰め物をイワシに挟んで揚げた一品です。衣はシンプルに小麦粉をまぶすのみだったり、パン粉をつけてフライにしたりするバージョンがあります。

シチリアにはザックリ分けて島東部のこのカターニア風と島西部のパレルモ風があり、またその二つを合わせたようなスタイルなどいろいろなベッカフィーコがあります。

イタリア国外でよく知られるのはパレルモ風の具材を詰めてしっぽをツンと立たせるように巻いてオーブンで焼き上げるスタイルですが、家庭で作るのにはこのカターニア風も手軽でとっても美味しいですよ。

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こちらはイタリア国外でよく知られるパレルモ風の鰯のベッカフィーコ。詰める具もオレンジ果汁や干しぶどうなどを混ぜたものになります。

レシピはパレルモ風イワシのベッカフィーコのページに載せています。またベッカフィーコの知られざる名前の由来や歴史についても詳しく書いていますので興味のある方はどうぞ読んでみてくださいね!

使うチーズは上で書いたようにペコリーノチーズやカチョカバロなどがスタンダードでとてもよく合うのですが、他にもパルミジャーノや手に入る他のチーズで作ってももちろんokです。

このイワシのベッカフィーコはそもそも手軽にそろう材料でパッと作る、イタリアの素朴な家庭料理ですので気負わず気軽に作ってみてくださいね!

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カターニア風鰯のベッカフィーコの作り方

材料 4人分

  • イワシ 約600g(正味約400g)
  • ペコリーノチーズ 40g ※手に入る他のチーズでも大丈夫です。
  • 卵 1個
  • パン粉 30gほど
  • ニンニク 1辺
  • イタリアンパセリ 少々
  • 薄力粉 適量
  • 塩 少々
  • 揚げ油 適量

作り方

sarde a baccafico alla catanese カターニア風鰯のベッカフィーコ

1)鰯は開いて頭、ワタ、中骨を取る。水で洗って水気を丁寧にふく。

sarde a baccafico alla catanese カターニア風鰯のベッカフィーコ

2)ボウルにすりおろしたチーズ、合わせてみじん切りにしたイタリアンパセリとニンニク、パン粉、卵、塩少々を入れて手でこねる。

sarde a baccafico alla catanese カターニア風鰯のベッカフィーコ

3)開いたイワシに具材を乗せて2枚のイワシで挟む。※具材を詰めすぎると揚げにくいので軽く詰める程度がいいです。

sarde a baccafico alla catanese カターニア風鰯のベッカフィーコ

4)薄力粉をまぶして余分な粉を落とす。ボリュームを出したければバッター液とパン粉をつけてフライにしても美味しいですよ。

sarde a baccafico alla catanese カターニア風鰯のベッカフィーコ

5)170℃の油で揚げて出来上がり。きりりと冷えた白ワインとともに召し上がれ!※イワシをひっくり返す時に崩れないようにそっと返して下さいね。