サボイキャベツで作るイタリアの絶品料理、ヴァルペッリーネ・スープ。
次からこのとっても美味しいスープについて解説していきますね!
サボイキャベツのヴァルぺッリーネ・スープとは?
ヴァルペッリーネ・スープとはサボイキャベツ、パン、フォンティーナチーズを層になるようにして詰め、そこへブイヨンとバターを流しいれて焼き上げる北イタリアのヴァッレ・ダオスタ州にあるヴァルペッリーネ(Valpelline)の郷土料理。
サボイキャベツで作る イタリアのスープグラタン と言えばわかりやすいですね。
イタリア語ではズッパ・アッラ・ヴァルペッリネーゼ(zuppa all valpellinense)という名前の料理で、この地域の方言ではスーパ・ア・ラ・ヴァペレネンツェ(Seupa à la Vapelenentse)とも呼ばれます。
イタリア語でズッパとはスープという意味なのですが、このヴァルペッリーネ・スープは “飲む” というより“食べるスープ”。サボイキャベツにこの地域のチーズであるフォンティーナチーズ、そして仕上げにかけるバターが “冬の雪山” で食べたくなる、身も心も温まる一品です。
作り方自体はとっても簡単なこのサボイキャベツのヴァルペッリーネ・スープ。
冷え込む夜にお腹も心も温まる、こんな一品はいかがでしょうか?
サボイキャベツのヴァルペッリーネ・スープの作り方
材料(4人分)
- サボイキャベツ 250gほど (約5-6枚)
- フォンティーナチーズ 250g (ラクレット、グリュイエール、エメンタールでもいいかも)
- パン 250ℊほど(ライ麦パンなどがよく使われますがシンプルなパンならなんでも大丈夫)
- 肉のブイヨン 500-700mlほど ※市販のものを使ってもOK。注意書きは下に。
- バター 70g
- シナモンパウダー 少々
※1フォンティーナチーズは日本では高価だし手に入りにくいチーズですので、本場の味とは異なる一品になりますが他のチーズ(ピザ用チーズなど)で代用するのもアリじゃないかなと思います。
※ブイヨンキューブ等を使っても簡単です。その場合は箱の表示より少しだけ薄めの分量がよいと思います。市販のブイヨンやコンソメはアミノ酸系調味料や酵母エキスの使用により味や塩分が強いので使い過ぎるとサボイキャベツの美味しさを打ち消してしまいます。
作り方
1)サボイキャベツは固い芯を切り落とし、5-7分ほど塩茹でする(外側の固い葉は少し長めに茹でる)。茹でたら湯をよく切り、1-2㎝幅にカットする。※こうして茹でる以外にもフライパンで少量の水と蒸し煮にしたり、じっくりと炒め煮しても美味しいですよ!
2)耐熱皿にバター(分量外)を塗る。
3)パンを敷き詰めてスライスしたフォンティーナチーズを載せる。
4)茹でたサボイキャベツを載せる。3と4の作業を繰り返して最後がフォンティーナチーズ(or 好みのチーズ)になるようにする。
5)上からブイヨンをまわしかける。ブイヨンは具がしっかり浸かるように入れて下さい。
6)溶かしバターをまんべんなくかける。
7)最後に好みでシナモンパウダーをかけても美味しいですよ。180℃に予熱したオーブンで40分焼く。チーズはさっくりと焼き上げますが、焦げそうならアルミをかぶせて下さい。
7補足)焼いている間に具が膨らみ、チーズが溢れてきます。オーブンで焼く時にこの写真のように天板にオーブンシートをひき、その上に置いて焼くと後でオーブンの掃除をしなくて済みますよ。