日本の家庭料理の大定番の一つ、豚の生姜焼き。
普通は酒やみりんで作るのだけど、イタリア暮らしの我が家は手に入りやすくて値段も安い白ワインでよく作るんです。
さて、豚の生姜焼きは家庭によって様々なレシピや味があると思う。
我が家のレシピは “豚肉をたれに漬け込む作り方”。
ワイン、醤油、ブラウンシュガーに生姜の液に漬け込むことでしっかり目に火を通しても豚肉は柔らかいままに仕上がります。
これは一体どういうことか?
肉のタンパク質は酒やワインに漬け込むと各種酸の働きで酸性に傾きます。酸性に傾いた肉というのは保水量が増えて柔らかくなるためこうして酒やワインで漬けこんで肉を柔らかくするという方法は日本でもイタリアでも王道なやり方。
もちろん、我が家でも生姜焼きは酒やみりんで作ることも多いけれど、個人的にはワインで漬けるほうが柔らかくなる気がしたんです。
と思ってちょっと調べてみたらやはりワインには多く含まれる乳酸の効果で酒やみりんよりも肉を柔らかくする効果が高い研究結果があるそう。(実験は牛肉ですが)※1
うちは普段からワインを飲みなれているし、生姜がしっかりと効いているのでワインの香りは意外とそれほど気にならない。とは言ってもやはり気になる人は気になると思うので、お勧めは開けたてよりもコルクを抜いてから数日経って香りが抜けたワインを使うこと(笑)
海外暮らしや我が家のようにワインなら常にある、という方へ。
ワインで作る生姜焼き。
ちょっとお勧めですよ。
※1 参考サイト https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/110/8/110_549/_pdf/-char/ja
材料 (4人分)
- 豚ロース 350g
- 白ワイン 60㎖
- 醤油 20㎖
- ブラウンシュガー 15g
- 生姜 20g
- サラダ油 適量
作り方
1)豚肉は包丁の背で軽く叩いて6-7㎜くらいの厚さにする。こうしてしっかり叩くことで肉が柔らかくなります。またこのくらいの厚さが火の通りも早くて作りやすいですよ。
2)白ワイン、醤油、ブラウンシュガー、生姜のすりおろしを混ぜた液に豚肉を30分〜1時間ほど漬ける。
3)サラダ油を入れて熱したフライパンで汁を切った豚肉を両面さっと焼く。
4)4)豚肉をつけた汁を加えて中火から強火で軽く煮詰めて豚肉と絡ませたら出来上がり!※汁は煮詰めすぎると塩辛くなるので一煮立ちさせる程度でOKです。