そら豆が沢山あったので今日の前菜はこれ。
そら豆とペコリーノチーズのフラン。
フランとは卵や牛乳をベースにした生地を焼いたお菓子や料理のことで焼きプディングなようなもの。そしてペコリーノチーズとは羊のミルクで出来たチーズで、
“そら豆とペコリーノチーズ”
とはイタリア(特に南イタリア)では定番の組み合わせなんですよ。フレッシュなそら豆を生のままこのチーズと一緒に口に放り込むそら豆とペコリーノのおつまみは最高のワインのアテ。
今日はこの定番の組み合わせをフランにしてみました。
軽く炒めたそら豆と玉ねぎを卵、牛乳と混ぜ合わせてオーブンで蒸し焼きにする。玉ねぎは新玉などのフレッシュで穏やかな香りの方が合うかな、と思います。
ちょうどこの時期の旬同士の組み合わせな、季節の一皿。
この料理、工程自体は簡単だけれど量を作ろうと思うとそら豆の薄皮むきに時間が少々かかるんですよね。けれど、ちょうどこのフランを作った日のミラノは雨。
家でのんびり、しとしとと降る雨を眺めながら一つ一つ薄皮を剥いていく。
雨の日というのはどことなく街もいつもより静かでひっそりとしている。
5月の雨というのも、うん、そんなに悪くない。
そら豆とペコリーノチーズのフランの作り方
材料 (5㎝程度のプリン型8個分)
- そら豆 (塩ゆでして薄皮を剥いたもの) 300g
- 玉ねぎ ½個
- ペコリーノチーズ(すりおろしたもの) 60g
- 卵 3個
- 牛乳 150㎖
- バジルの葉 10枚程度
- EVオリーブオイル
- 塩
- 黒胡椒
作り方
- 玉ねぎはみじん切りにする。オーブンは180℃に予熱にしておく。
- フライパンにオリーブオイルを入れて玉ねぎを透明になるまで炒める。
- そら豆を加えてさらに3分ほど軽く炒めて塩、胡椒をふって冷ましておく。※ペコリーノチーズの塩分が加わるので塩は控えめに。
- そら豆と玉ねぎ、牛乳をブレンダ―でクリーム状にして卵、ペコリーノチーズ、バジルを加えてさらに撹拌する。
- オリーブオイルを塗った型に液を流し入れて180℃に予熱したオーブンで湯煎で35分ほど焼いたら出来上がり。